53三度ラッキー協会2
双星「・・」
ダークエルフ「・・」
ヒミカ「・・」
受付「お茶おいしい♪」
メイド「zzz」
みんなが事態の把握に努めている中、佐藤さんが話し出した。
佐藤「まずは優勝おめでとうございます。そして来るのが遅れてすみませんでした。」
佐藤「遅くなったのは100億の処遇について国と調整していたためです。」
佐藤「ですがまぁ、おおよそ落ち着くところに落ち着いたのでひと安心しています。」
ダークエルフ「ひと安心だと?双星は100億取られたままなんだが。」
佐藤「お気持ちはわかります。しかし土地を返したのはそちらの自由意思でしょう?」
ダークエルフ「この軍人女が尋問したからなんだが。」
ヒミカ「う・・」
佐藤「その責任をこちらに押し付けてもらっては困ります。」
佐藤「それに、元々棄権して優勝賞金100億は受け取らないという話でしたから。あるべき形になったと考えていただけないでしょうか。」
うーん、そんな気がしてきた。
佐藤「とはいえお互いしこりが残ってはいけませんよね。なので、お互い妥協できそうな提案を持ってきました。」
おお、佐藤さん有能!
ダークエルフ「このタイミングで来た理由がわかった。次の大会で双星を優勝させるつもりだろう?」
ダークエルフ「賞金の1億で、前回大会の100億を諦めろと言うのか。」
なるほど、1億でも大金だもんなぁ。
受付「えー100億の方がいい~。」
受付のおねーさんのものじゃないですよ。
佐藤「いえ違いますよ・・革命してください。この国を差し上げます。」
ヒミカ「!?」
ダークエルフ「・・」
受付「そーきたか。」
佐藤「双星さんなら強運の力をご理解していただいていると思います。今後はこの国の王となり、わたくし共と末永い付き合いをお願いしたいと思っております。」
俺がこの国の王に?
ヒミカ「き、貴様!よくも軽々しくそんなこと言えたものだな!!!」
佐藤「腐敗したこの国を残す方が悪というもの。双星さんなら国民のための国造りができるでしょう。」
ダークエルフ「私は賛成だな。ブラスト様がいなくなってからの体たらくときたらもう・・な。」
ダークエルフ「敵国が来れば双星を死にに行かせ、100億を使えない土地に代えさせようとする国など亡びてしまえ。」
佐藤「あなたは軍のヒミカ殿ですね。ご安心ください、双星さんは悪い部分を変えても、正しい人たちを変えたりはしないでしょう。」
佐藤「間違っているのは国の中枢で政治を私物化している人たち・・国民のための軍であるならば、このまま、いえ、もっと評価されることでしょう。」
佐藤「ヒミカ殿もご協力ください。国民のため、間違いを正し、国民を守れる国にしていきましょう。」
ヒミカ「・・」
ヒミカ「言いたいことはわかる。国に疑問がないわけではない。」
ヒミカ「だが・・それでも、私は主君を裏切ることなどできぬ!立ち塞がると言うなら、この剣で・・斬る!」
受付「もう、ヒミカさん泣いちゃったじゃないですか。」
ダークエルフ「迷惑なクソ真面目だ。」
佐藤「すみません話が性急すぎましたね。もっとじっくり話し合いをしましょう。」
双星「あのー、俺、革命とかする気ないんですが。」
俺の意思は大切じゃないの?
佐藤「大丈夫ですよ。強運があれば、ちょっと革命してくる・・という散歩するくらいの感覚で成功します。」
え、なにそれ怖い。
佐藤「それに、革命しないというのなら、もう強運の力はいりませんよね。」
双星「え・・強運、なくなるの?」
佐藤「以前話しましたが、元々手違いで強運を授けてしまったのですから。もう役目は終えています。」
佐藤「無くす前に一声かけた方がよいでしょう?」
佐藤「・・革命するならこれからも強運を残しますよ。」
強運は確かに役に立った。
今までの人生でまさに絶頂期だと言っても過言じゃない。
でも。
双星「それでも、革命はしません。」
双星「それに、国が腐敗しているから革命して変えよう・・ではなく、国が考えを改めて国民のための政治をしてもらえる方がいいと思いますから。」
佐藤「そうですか・・考えが合わないようで残念です。」
佐藤「なら私の用事は終わりました。これで失礼します。」
佐藤さんは帰っていった。
双星「・・これで強運もおしまいかぁ。」
ヒミカ「私は元々強運など信じていないが、どちらにしろ、お主が別人に変わるわけでもあるまい。」
ヒミカ「馬小屋の飼育員に精を出していればそれでいいではないか!真面目が一番だ。」
ダークエルフ「仕事が嫌になったらいつでも辞めていいからな。金が必要なら私が稼ごう。」
受付「お金のない男に興味ないから。」
メイド「zzz」
みんな優しいなぁ(一部除く)
強運のない人生・・もし、またひとりになっても後悔はしないようにしよう。
俺が選んだ道だ。俺が責任取る。
・・
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