50【メイドフリーク】
ドラゴンズタウンに戻ってきた。
そういやここって、ドラゴンいないよな。昔いたんだっけ?
ダークエルフ「さすがにまだ市井には知られてないようだな。」
ダークエルフさんが新聞を持ってきてくれた。
”大会優勝の双星選手、賞金の100億を無駄遣い!?”
新聞の一面の大見出しだ。
個人的なお金なんだからいいだろ別に。
”この度ようやく大会の優勝賞金が出た。”
”今大会は決勝戦前に隕石が試合会場に落ちるという前代未聞の出来事があり、双星選手を優勝者として扱うか長いこと審議されてきた。”
”大会は高額の優勝賞金がキモとなっているため、支払わないという選択は非常に難しかったのだと思われる。”
この辺りはヒミカさんや受付のおねーさんに聞いてた通りかな。
”その100億を双星選手がどう使うか関係者に聞いたところ、なんと!誰も住めない暴風地域の土地を買うとのこと。”
”土地は広大にわたりこの国の約3割にもあたるが、放置するしかない場所である。”
”お金の動きをみればわかるが、国が100億を双星選手に払い、無価値な土地購入で100億が再び国へ戻った。”
”これには100億を支払った国との裏取引も噂されており、今後も動向に目を離せません!”
”もし不正や癒着があった場合には・・・・この東西南北新聞、絶対に許さず権力と闘うことを誓います!!!”
双星「張り切ってるなぁ。」
ヒミカ「そうだな。」
双星「おおうヒミカさん!?」
ヒミカ「暴風地帯の見学は楽しかったか?」
双星「え、ええまぁ。」
ヒミカ「暴風はすごかっただろう。」
双星「え、ええまぁ。」
ヒミカ「・・おかしいな。風が止んだという報告があがったんだが。」
双星「偶然ですよ。」
ヒミカ「来い!」
悪いことしていないのに、悪いことした気分になるのはなんで?
・・
・・・・
受付「双星さん、私のためにひろーい土地を用意してくれたんですね♪」
王城には受付のおねーさんが待っててくれてた。
双星「使えない土地・・だったんですけどねー。」
なんでああなったんだか。
ヒミカ「入れ。」
連れてかれた先のドアに、取調室って書いてあるんですが。
双星「なにもしてませんよ!」
ヒミカ「入らなければ処刑する。」
双星「失礼しまーす。」
取調室は、殺風景な部屋に机が2つ、椅子が3つあった。
尋問が開始された。
ヒミカ「もう我慢ならん!暴風が止められるなら、なぜそう言わなかった!」
双星「勝手に止まったんです。入った途端風が止んだんです。」
ヒミカ「風はこの国の建国時には既に発生していた。一日たりとも治まることなく荒れ狂っていた。」
ヒミカ「お前が買った途端の出来事だ。関係ないとは言わせん。」
双星「なにも知らないんです!信じてください!」
受付「もう、双星さんったら。私のためにやったって言えばいいんですよ♪」
ヒミカ「風の止め方は知ってたか?」
ダークエルフさんが風の精霊を見つければ止まるかもしれなかったんだっけ?
双星「現地でダークエルフさんに聞きました。」
ヒミカ「そして暴風を止めた。」
双星「勝手に止まりました。」
ヒミカ「止まった原因をお前はどう思う?」
双星「・・偶然?」
ヒミカ「もうその御託はうんざりだ。何度も何度も、お前は何も知らない、全部偶然と言いながらすべて思い通りに事を進めていった。」
ヒミカ「そんなに人を謀って楽しいか?その善人の顔の裏でなにを考えている?罪悪感はないのか?」
受付「全部私のためだって言っていいんですよ。ほらほら♪」
ヒミカ「お前は黙ってろ!!!」
受付「今日のヒミカさんこわ~い。」
ダークエルフ「マジ切れだな。」
メイド「ヒミカ様、双星様は本当になにも知らないんです。それに土地はお返しするつもりだったんですよ。」
ヒミカ「あの土地を運用すれば国で一番の金持ちにもなれるのにか?」
メイド「双星様はおっしゃっていました。自分の権利を主張して他人を蔑ろにすれば誰だってお金持ちになれると。」
メイド「でもそれでは幸せな世界は訪れない。みんなが幸せになるために、あの土地はみんなで使う方がいいと。」
メイド「そしてメイドはかわいいと。」
最後言ったっけ!?
ヒミカ「そうか・・お前はメイドフリークなのだな。」
え、そこ気にしますか?
ヒミカ「それでいいのか?手放すには惜しいと思うが。」
双星「男に二言はありません。」
ヒミカ「つまりメイドフリークを訂正する気はない、と。」
メイド好きだと公言したことはありません!心の中で思っているだけです!
机「巨乳ならなんでも好きです。」
椅子「は?貧乳のすばらしさを知らぬ愚か者よ。」
机「貧乳(笑)」
椅子「貴様とは絶交だ!」
こうして、立食パーティとフルーツバスケット(椅子取りゲーム)が生まれ・・るわけない。
・・
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