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49暴風地帯


100億払ってやって来ました暴風地帯。

こりゃひどいもんだ。

風がビュービュー吹いている。


双星「禁呪が原因なんだっけ?」

ダークエルフ「そう言われている。建国前からこの状況だから信ぴょう性は低い。」

メイド「荒々しい風がなければ価値は100億どころじゃないですよね。」

だよねー。


ダークエルフ「暴風が起きているのは、風の精霊が暴走しているからだ。呼びかけに応じないのでどうすることもできないが。」

双星「暴走しているってことは、この中のどこかに精霊がいるってことだよね?見つけてなだめれば風は治まるんじゃない?」

ダークエルフ「理屈は合ってる。問題はこの広く暴風で荒れ狂ってる中から精霊を見つけ出せるかだ。」

ダークエルフ「人間は精霊を感知できないので探せないしな。」

双星「ダークエルフさんなら精霊がいたらわかるの?」

ダークエルフ「ああ。」

光明はある。

可能性は0じゃないってことだ。


メイド「ダークエルフさんと、双星様の強運があれば解決しそうですね。」

ダークエルフ「ブラスト様がいたころに何度も捜索はしたのだがな。精神を集中しながら暴風の中を歩くのは時間がかかりすぎる。」

普通に歩くだけでも大変っぽいもんな。

それに広大な土地・・もし精霊が移動していたら、総当たりも意味がない。


双星「うまく見つかるかはわからないけど、とりあえずその辺は別にして中に入ってみよう。」

メイド「はい!」

ダークエルフ「ああ。」

俺たちが暴風の中に入ると、風が止んだ。


双星「・・あれ?」

メイド「・・双星様の強運だけで十分でしたね。」

ダークエルフ「精霊より上位とはな。もはや神かそれに準じる力でもなければその強運は説明できん。」

じゃあ神の力・・んなわけあるか!


双星「偶然・・かな。」

メイド「えらく都合のいい偶然ですね。」

ダークエルフ「双星のファンクラブができるわけだ。」

え?初耳なんだけど!?


双星「もしかしてさ、このままここに住んだりできる?転居したい人とか集めて町を作ったり。」

メイド「領土の広さはどの貴族より大きいですよね。すごく発展しそう。」

ダークエルフ「だからこそ国は放っておかない。すぐ戻って根回しした方がいい。今の政府はクズ共だからな。」

双星「あー返せって言われるかな?」

ダークエルフ「十中八九言われる。」

メイド「横暴ですよ!」

双星「まぁしゃあないかぁ。100億程度でもらっちゃいけない土地だったんだよ。」

双星「政府に任せて、正しく使ってもらおう。」

ダークエルフ「大金持ちの権力者になれるチャンスだぞ。」

双星「お金儲けだけを考えていれば誰だってお金持ちになれるよ。自分の権利を主張して他の人をないがしろにすればね。」

双星「でもそんなやり方でお金や権力を手に入れても、ついてくるのは同じような人だけ。世の中はよくならない・・いや、悪くなる。」

双星「お金なんかなくても、みんなが幸せになれるような世界にしようよ。こんないい土地、みんなで使う方がいいんだ。」

ダークエルフ「無欲もここまで来るとキモいな。」

双星「えへへ、実はこんなでかい土地あってもどうしていいかわからなくて・・ノウハウとかないし。」

双星「でも自分の土地って憧れてて、無税でいいなら使えない土地の方が俺に合ってるかなーって思ってたんだよ。」

ずっと旅人やってるとね、定住に憧れる。自分の居場所が欲しくなる。


双星「暴風がなくなれば、使い方とか俺が責任持たなきゃいけない・・ちょっと俺には無理かな。」

双星「手を広げても、この土地は収まりきらない。俺には持て余すってわかるんだよね。」

ダークエルフ「・・双星がそれでいいならそうすればいい。」

メイド「素敵な考えです!」

双星「ちなみに、ふたりが持ち主だったらどう使う?」

ダークエルフ「ここを拠点にして革命する。ブラスト様が血のにじむ思いで立て直した国をあいつらが無為にしているのは許せん。」

メイド「お菓子の家を作ってみたいです!」

おおう、ここまで方向性が違うとびっくりだよ。


土地「所詮ワイらは人間の都合に振り回されるだけなんや。」

ごめんね。


・・

・・・・


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