44ラッキー協会・・宗教
無事帰ってきた。
懐かしのドラゴンズタウン・・いやそんなに日は経ってないけど。
でも生きててよかった。
メイド「せっかくですし、なにか食べて帰りませんか?」
ダークエルフ「仕事サボりたいの?」
メイド「ちーがーいーまーす。せっかくみんなでお出かけしているんですから、すぐ帰ったらつまらないじゃないですか。」
双星「まぁまぁ。うん、今日は食べて帰ろう。」
大通りの広場まで行くと、新興宗教の勧誘をやってた。
なんの宗教だろう・・看板にラッキー協会と書かれていた。
双星「ラッキー協会!?」
ダークエルフ「どうせ偽物だろう。」
メイド「入信すると、運がよくなるんでしょうかね。」
ちょっと興味がわいたので、見ていくことにした。
信者「みなさんはがんばっても結果が出ないこと、ありませんか?」
信者「みなさんは思いもしない不運に遭遇したこと、ありませんか?」
信者「みなさんはちょっとしたことに幸せを感じたこと、ありませんか?」
信者「神の御力で、みなさんと幸せを分かち合うのがラッキー協会です!」
だとしたら、俺はみんなの幸せを吸収したのかな。
あ、自分で言って本当にそうなのかもと思ってしまった。
幸せドレイン?
信者「修行を極めたこの私、驚くほどの幸運を手に入れました!」
ダークエルフ「うさんくさくなってきたぞ。にやにや。」
ダークエルフさん楽しそうだ。
信者「まずはこのサイコロ!必ず1の目を出すことができます!」
信者「はっ!」
1が出た。
信者「はぁっ!」
1が出た。
信者「はぁぁっ!!」
1が出た。
メイド「サイコロに鉛が入っているんじゃないですか?」
ダークエルフ「子供だましだ。」
鉛?なにそれ?
信者「では次に、こちらのトラ〇プ。他の人が選んだ数字とマークを当ててみせましょう!」
メイド「手品かマジックですね。」
ダークエルフ「カードの裏の模様が微妙に違ったり、カードを選ぶ人が協力者だったり、色々なやり方がある。」
ふたりとも詳しいね。
俺は全然わからん。
信者「・・なにやら我らの崇高なる神事を否定する異教徒がいるようですな。」
あ、こっち睨んだ。
ダークエルフ「エルフは神を信じない。神はこの世界に直接干渉できないことを知っているからな。」
双星「そうなの?」
ダークエルフ「精霊が教えてくれた。」
そういやエルフやダークエルフは精霊と交流する妖精族だったっけ。
信者「この悪魔が!貴様らは地獄へ落ちる!みなさん!悪魔の声に耳を傾けてはいけません!」
ダークエルフ「子供の遊びレベルで人を騙すお前らに言われたくない。」
信者「ふん、なんだその汚らしい小麦色の肌は。邪悪なダークエルフにふさわしい色だな!」
ダークエルフ「・・なんだと・・」
あ、ダークエルフさんが怒った?
なんか一触即発な予感。
双星「ま、まぁまぁ。宗教なんですから、みんな仲良くしましょうよ。」
信者「邪悪なダークエルフとなど仲良くできるわけなかろう!こんな種族は滅ぼしてやればいいんだ!」
ダークエルフ「森を砂漠にして動物たちの住処を奪う人間の方がよっぽど邪悪だ。」
あああどうすれば・・
双星「そうだ。せっかくトラ〇プがあるんだからこれで遊びましょう。運が重要なゲームなら布教にもなるでしょ。」
信者「良かろう。ならば真剣衰弱で勝負だ!」
ダークエルフ「いいだろう、偽物だとバレてもほえ面かくなよ。」
信者「ふふふ。」
双星「なんか自信ありそう・・まさかなにか細工しているとか?」
信者「そんなわけありませんよ・・」
ダークエルフ「トラ〇プもこいつらも氷漬けにするか。」
双星「まぁまぁ、きっと大丈夫だよ。」
メイド「トラ〇プは得意です。ひとつあれば色々遊べる優れものですから、実家にいたころは毎日遊んでましたよ。」
よくできてるよな。トラ〇プ。
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