38王
ラッキー協会って謎だよなぁ。
そんなこと考えながら馬小屋の掃除に精を出す。
受付「そーせーさん♪」
双星「受付のおねーさん。どうしましたか?」
やっぱ受付のおねーさんは綺麗だ。
お金の亡者でなければなぁ・・
受付「ふふ、いー感じですよ。」
双星「なにがですか?」
受付「優勝賞金♪」
双星「・・え、まだその話残ってたんですか?」
受付「私のお金なんだから!」
俺の優勝賞金です。
双星「払ってもらえそうなんだ。」
受付「まだ大変ですけどね。100億ですよ!100億!一生遊んで暮らせます!!!」
双星「俺がね。」
受付「・・双星さぁん。私のこと、好きにして・・いいですよ。」
ドキッ!
うわーうわー。
いつもメイドさんとダークエルフさんと一緒に寝たりしているけど、こう・・直接言われるのは”くる”なぁ。
ヒミカ「なにしている。」
受付「きゃーきゃー、あらヒミカさん。」
ヒミカ「いちゃいちゃしていると死刑にするぞ。」
なんて理不尽な刑罰だ。
受付「もう、双星さんが早くお金持ちになって私に譲らないから悪いんです!」
双星「嫌だよ。」
受付「え~、双星さぁん。ね、胸の谷間にお金を挟んでほしいな♪」
双星「か、かしこまりました。」
俺の手は万札を握りしめ、その手が受付のおねーさんの谷間へ移動していく・・
ヒミカ「晒し首にするぞ。」
刑罰が厳しすぎる。
受付「む~、ヒミカさんのいないときじゃないと無理っぽいですね。」
ヒミカ「もうそんな暇ないかもな。」
双星「もしかして、受付のおねーさん左遷?」
受付「私は常に誠実です!左遷されるいわれはありません。」
え?
ヒミカ「異論だらけだが、今回は双星の方だ。」
双星「俺が左遷?」
サーセン・・・・ごめんなさい。
受付「あ、お金に縁のない人は興味ないので。近づかないでください。」
双星「扱いがシビアすぎる!」
ヒミカ「お金には縁があると思うぞ。王様になるんだからな。」
双星「え?」
受付「やったぁ私お妃様になります♪よろしくね、あなた♪」
受付のおねーさんが俺の腕に抱きつく。
双星「デレデレ~」
シュンッ
気が付くとヒミカさんが剣を抜いていた。
あ、あれ?頬が・・痛い。
ヒミカ「次は首を飛ばすぞ。」
ガクガクブルブル。
馬「ちっ。」
馬「早く殺されろよ。」
馬「ヒミカ様の犠牲になれるんだ。光栄じゃないか。」
馬は黙ってろ。
受付「それで、私が王妃ってどういうことです?」
いやそこは違う。
ヒミカ「この間攻めてきた敵国がいただろう?双星が停戦の使者になった。」
双星「結局サル退治したあれかぁ。」
ミルカさん強かったなぁ。
あと王女様・・あの人が停戦のきっかけ作ったのかもしれないんだよな。
ヒミカ「その敵国の王が崩御しそうなのだ。」
あら、それは大変。
ヒミカ「当然後継者を指名する。指名されたのが・・双星、お前だ。」
双星「・・なんで!?」
敵国の王となんて面識ないよ俺?
ヒミカ「知らん。とにかくお前が指名された。敵の王城へ行って後継拒否するか、死ななければずっと後継候補だ。」
受付「引き受ければいいじゃないですか~。それで国家予算を横流ししてください♪」
王様かぁ・・側室たくさんはべらせて、毎日おいしいもの食べて、国民から称えられるんだよね。
ヒミカ「多分だが、お前の想像は間違ってるぞ。」
え?もしかして顔に出てた?
ヒミカ「王とは権力は少なく責任は大きく、いつでも革命と暗殺に怯えて生きている。」
ヒミカ「王と同じ立場の者はいない。皆が王の資質を審査している。安らぎの時はなく、いつも孤独に苛まれている。」
ヒミカ「王が一般人には理解できないような享楽に興じるのは、普通の快楽では苦痛を忘れられないからだ。」
ヒミカ「王城は監獄だ。子作りも食事も仕事の一環。自由はないものと思え。」
双星「馬小屋の飼育員の方がいいかな。」
受付「えー私の王妃計画は~?」
最初からありません。
双星「えーと、で、俺はどうすればいいの?」
ヒミカ「今のままだと暗殺者が送られてくる。死ぬまでな。」
双星「えええええ!?」
ヒミカ「今の国王が亡くなれば、お前が行くまで国王不在になる。それでは連中は困るだろう。」
双星「えーと、なら・・敵の王城に・・行かないとダメ?」
ヒミカ「敵地のど真ん中だ。二、三回は殺されると思え。」
双星「いーやーだー!」
一回も殺されたくない!
馬の飼育員って・・最高の仕事だったんだな!!!
・・
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