31王宮へ
小隕石。
試合会場に落ちたのは小型の隕石だった。
もし・・俺が決勝戦に臨んでいたら・・
これも強運なのだろうか?
でもその場合、ラッキー協会の人がふたり来たが、どちらの話もおかしいことになる。
・・とはいえ、今日の俺はそれどころじゃない。
先日の・・受付のおねーさんによるマイクパフォーマンスの指示者(罪人)として王宮への出頭命令が来たのだ。
大事になってきた予感。
ヒミカ「悪いようにはしないだろうが、面倒事にはなりそうだ。」
双星「そうなんですか?」
ヒミカ「良くも悪くもお主は結果を出し過ぎた。」
双星「神の子クリなんとかさんかー。」
ヒミカ「それだけではない。(自称)魔王を倒して決勝まで残り、そしてあの隕石騒ぎだ。」
自称がじわじわくる。
双星「出場してたら俺もやばかったなぁ。」
ヒミカ「その前に出た新聞でお前の特集をしていただろう。」
双星「あー、取材来てたっけ。」
ヒミカ「その特集で、決勝戦で大事件が起こると予言してたのは覚えているな?」
双星「嘘記事ですよ!ラッキー協会の件があるから棄権するって話をしただけです。話を盛られたんですよ。」
ヒミカ「だが結果、決勝戦で大事件が起きた。予言通りになった以上、お主は危険人物なのだ。」
そんなぁでっち上げ記事なのに><
ヒミカ「王宮内ではお主を利用したい者と、排除したい者で分かれているが・・どっちがいい?」
双星「どっちも嫌だなぁ。」
ヒミカ「軍は利用したいという主張が強い。みな危機感を抱いているからな。」
双星「危機感?」
ヒミカ「ブラストを知っているか?」
んー聞いたことあるような、どこだったっけ?
ヒミカ「あのダークエルフが以前仕えてた者だ。とんでもない金持ちでな、この国が独立するときの功労者でもある。」
ああそうだった。俺が病院をたらいまわしされたあげく110万とられたあれか。
・・あのときは110万の出費がかなーり痛かったけど、今では110万がはした金に思えるのが怖い。俺は変わってしまったのだろうか?
ヒミカ「大会期間中にブラストが亡くなった。国の支柱を失い他国の動きが活発化し、みなが再び外国に支配されるのを危惧している。」
ヒミカ「お主はそのブラストの腹心だった者を手中に収めている。そして大会の結果を見れば、ブラストの代わりに・・なんて声まで出る始末だ。」
ヒミカ「自分の重要性が理解できたか?」
双星「いまいち。だってこの国に来る前はただの貧乏な旅人だったんですよ?俺自身なにも変わってないのに周りが騒いでいるようにしか見えませんよ。」
ヒミカ「周りが騒ぐ・・それが影響力であり、権力者にとっては武器でもある。お主が変わっていなくても、周りが変わればお主の評価も変わる。」
ヒミカ「大会の時のように、皆を驚かせてくれ。」
双星「無理だよ~、どうせもう強運はないだろうし・・」
実際なくなったかは分からないけど、でも普通に考えれば大会期間中だけだよね?
いやでもどうなんだろう。この間の行方不明事件は・・あれは幸運だったような?解決したのはダークエルフさんだけど。
もし買えるなら、幸運を買いたいよ。お金ならある!
・・あ、できれば安くお願いします。
・・
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