30【事件解決】
”全てを見抜く!双星の千里眼!行方不明者を発見!”
次の日、新聞に記事が載っていた。
いつもの捏造記事が。
”波乱に満ちた武闘大会が終わった頃から、行方不明者が相次いでいた。”
”警察が行方を追うも、手がかりすら見つけられずにいた。”
”だが!またもや双星がやってくれた。”
”事件に着手すると、その日のうちに解決。人々を誘拐した犯人は逮捕された。”
”取材班が双星に話を聞こうとすると、「高度な判断」・・それだけしか聞き出せなかった。”
”事件が解決したことは吉報である。だがそれ以上に双星の謎は深まった。”
”双星がひとたび「計画」したら、誰であろうと見抜くことはできない。”
”全ての犯罪者よ、双星に怯えるがいい。次はお前たちの番だ。”
えーと、俺が偶然だって言ってるのに記者さんがまったく信じなかった結果がこれです。
高度な判断とかなにそれ?
ダークエルフ「全部計画通りだったのか?」
双星「完璧偶然。」
メイド「そうですよね。たまたま双星様が炊き出しに誘ってくださって・・・・偶然ですよね?」
おや、なぜ疑問形?
バンッ!
いきなりドアが開いた。
ヒミカ「双星、やってくれたな!(怒)」
お怒りのヒミカさんの手には新聞が。
双星「偶然です!偶然解決できたんです!」
受付「えーでもー、なんかタイミング良すぎません?」
双星「偶然ですから!」
ヒミカ「警察は上から下までてんてこまいだ。苦情やら捜査の見落としがなかったか調査したり・・大体解決が早すぎる!」
双星「早く解決したら文句言われるとは思わなかった・・」
ヒミカ「いや、まぁ、よくやってくれた。被害者はこれ以上増えないだろう。」
双星「お役に立てたなら幸いです。」
受付「金一封!金一封!」
ヒミカ「だが・・なぜ解決できた?」
双星「豚汁食べに行ったら、ダークエルフさんが人肉だって気付いてくれたんです。俺はなにもしていません。」
ヒミカさんがダークエルフさんを見る。
ダークエルフさんは首を横に振った。
ヒミカ「あくまでも自分は関係ないと主張するか。」
双星「これ以上ないくらい偶然ですよ?」
ヒミカ「まぁいい、出頭命令が出た。続きはそちらで主張しろ。」
双星「出頭命令?」
ヒミカ「大会の時のだ!」
受付のおねーさんのあれか。
ついに出たのか・・ちょっと緊張。
受付「そんなことより金一封!」
ヒミカ「警察待ちだ。向こうもなにもしないわけにはいかないだろう。」
受付「だよね!」
ヒミカ「だが、あまり双星を評価しすぎると警察の権威が落ちるからな。その辺りは苦慮するだろう。」
受付「評価はいらない。お金が欲しい。」
すごく・・素直だ。
というか受付のおねーさんは金一封もらう立場じゃないよね?
・・
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