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24再びラッキー協会1


病院はなんとか避けて宿へ帰還。

なお護衛なのでヒミカさんがついてきた。

そして賞金の1億2800万は200キロを超えるのでまた保留にしといた。

受付のおねーさん曰く、贅沢しなければ、これまでの賞金で死ぬまで生活できるそうだ。

だからちょうだいと言ってたけど、なにが”だから”なのかわからなかったので拒否しといた。


双星「ただいま。」

メイド「お帰りなさい!やりましたね!魔王退治成功です!」

ダークエルフ「これからは勇者でも名乗る?」

双星「いや、やめとく。俺は運がよかっただけの旅人だから。勇者になってもみんなの期待には応えられないし・・」

ダークエルフ「運の良さで魔王を倒せたら誰も苦労はしない。私の魔法アイテムをあんな使い方するのも運の良さ?」

双星「それがね、控室のテーブルがやり方を教えてくれたの。」

ダークエルフ「・・」

メイド「・・」

ヒミカ「さっきから妄言を繰り返しているのだ。病院へ行くことを勧めたのだが・・」

メイド「いえ双星様がそうおっしゃったのならそうなんですよ。私は信じます、テーブルさんが教えてくれたんですね。」

おおお、さすがメイドさんわかってくれて嬉しいよ。


ダークエルフ「そういうことなら・・おい役人、そのテーブルを調べさせてくれ。」

ダークエルフ「細工がしてあれば痕跡があるはずだ。」

ああ、超常現象だと思ってたけど、誰かがなにかしたと考えれば辻褄は合う。


ヒミカ「ダメだ。もう軍の方で調査を始めている。それが終わってからなら構わぬが、こちらの調査後では徒労だぞ。」

双星「あれいつの間に。」

ヒミカ「常識的にテーブルは喋らないが、現実としてテーブルが喋ったのなら正しいのは現実だ。」

ヒミカ「ならば徹底的に調査する。人は常識の世界ではなく現実の世界で生きている、それだけのことだ。」

双星「信じてくれてたんですね!」

ヒミカ「嘘と本当の両面から調査している。お主のことは上層部も気にしているからな。」

双星「へーそうなんだ。」

ヒミカ「神の子クリストファーを倒しただろう。既にお主は時の人だと自覚しろ。」

まるで実感がない。


ヒミカ「・・とはいえお主はよくやっている。眠いだろう、早く休むといい。」

双星「そういや超眠い。」

結局徹夜のまま仮眠もとらず、おまけに酒飲んで試合に臨んだからなぁ。

あ、でも無茶できるっていうのは若いってことだよね?若いってことだよね!?

でもまぁ、限界はあるはずだ。今日はゆっくり寝よう。

ベッドに入り、おやすみなさい。


・・

・・・・


次の日。

んー・・なんか重い。

目を開けてみると、右にメイドさん、左にダークエルフさん。

そして俺の上でヒミカさんが寝ていた。

・・おかしいなぁ、いつからハーレムものになったんだ?

この街に来る前は”気ままな貧乏ぶらり旅”だったのに。

お金がないから安くて微妙な味の食事をして、女の子に声をかければ鼻で笑われてた。

お金を稼ごうと酒場の依頼を受けようとすれば、失敗するからやめとけと笑われたほど。

まぁ実際結構失敗してた。

それが今は大会の賞金でふところは潤い、俺を慕って部屋に女の子が押しかけ一緒に寝てくれる。

宿に併設されている酒場や外へ行けば人々が俺を応援してくれるようになった。

・・うん、夢かな?


ヒミカ「・・ん・・」

ヒミカさんが目を覚ましたようだ。


ヒミカ「・・ここは・・?」

双星「まだ夢ですよ。夢です。」

ヒミカ「そうか・・なら・・もう少しそばにいさせてくれ・・」

そして再び夢の世界へ旅立っていった。

もしこれが夢なら・・もう少し覚めないでください・・

こんこん。

誰か来た・・空気読めやゴルァ!

仕方ないので対応する。


・・・・


男「出てくるの遅かったな。こんな狭い部屋なのに。」

女の子たちを起こさないようにそーっとベッドを抜け出すのは大変なんです、よ!

お客はラッキー協会の人だった。


双星「何か用ですか?」

男「なーに、我らの与えた強運で予定通り勝ち残ったからな。決勝も楽勝だろうが、ま、軽い激励ってやつよ。」

男「優勝賞金100億のうちお前さんの分け前は20億だが、それでも十分な金だろう。精々残りの人生楽しめ。」

双星「そのことですが、決勝戦は棄権するつもりです。」

男「・・はあ!?お前わかってんのか?お前みたいな無能は、我らラッキー協会のおかげでここまで勝ち残ったんだぞ!?」

双星「運だけで優勝できるなんておかしいです。武闘大会は研鑽を重ね実力を得た者が優勝するのにふさわしいと思います。」

男「運こそ最強だ。研鑽?実力?それがなんになる?勝つことがすべてだ。そして運こそ勝者の論理!それを与えてやったんだぞおい!!!」

双星「そのことですが、他にもラッキー協会を名乗る方が来られました。」

男「はあ?」

双星「あなたのように金品を要求するわけではなく、丁寧な方でして。そちらの話を聞くことにしたんです。」

男「お、お、お前!我らをバカにしてるのか!?強運を授けられるのは我らだけなのだぞ!!!」

双星「そうは言っても自己申告ですから。信じてよいものかわかりません。」

双星「そもそも、強運を授けてお金を稼ぐなら、自分たちでやればよいでしょう。同意も得ずに他人の運を操作して感謝しろお礼寄越せとは道理ではないでしょう。」

男「この恩知らずが!!!裏切り者が!!!」

双星「ひとつだけわかることがあります。あなたに強運はなかったってことですね。」

男「くそっ、このままで済むと思うなよ!!!」

男はドアが壊れるかってくらい乱暴に帰っていった。

はぁ~疲れた。


ダークエルフ「断ってよかったのか?」

双星「ダークエルフさん。起きて・・うるさかったですよね。」

ダークエルフ「最初から起きてた。どうするかなと思ったが・・」

双星「彼らが運を操作できるなら、自分たちを強運にするでしょう。俺が彼らの申し出を断った時点で、彼らは運を操作できないと判断しました。」

ダークエルフ「そうか・・ま、怪しいやつの話など聞くに値しないか。」


・・

・・・・


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