222奪われた過去(初等部)
双星「それで、どうすればいいんですか?」
佐藤「双星さんの過去に介入している者がいるので倒します。」
佐藤「というわけで行きましょう。双星さんの学び舎・・母校へ。」
超行きたくない。
・・
・・・・
暴力教師「どうして黙って待つことができないのですか!?」
暴力教師「ほらあなた!どうして黙って待てないのか言ってみなさい。」
生徒「・・」
暴力教師「普段はぺちゃくちゃ無駄話をして!肝心な時は黙る。」
暴力教師「貴方たちはもう幼児ではないのです!初等部に入った自覚を持ちなさい!」
・・
佐藤「お説教ですか。しかし、おしゃべりであのレベルの説教なら、悪さをしたらどれだけ怒られるんでしょうね。」
双星「・・さぁ。」
佐藤「感情的な怒りは思考を阻害します。怒る側も怒られる側も・・怒られないようにと行動は改善されますが、本質的なところは理解されないでしょう。」
佐藤「つまりは教育ではなく罰を与えるやり方です。」
双星「・・ただのヒステリーだよ。」
佐藤「それなら病院に行った方がいいですね。性格的な場合もありますが、病気が原因なら治療できるかもしれませんよ。」
双星「・・誰がそんなこと言える?」
佐藤「大人が言わなくてはいけませんね。子供の言うことを大人は軽視しますから。」
双星「・・無理だよ。ずっと・・あの先生だったんだ・・大人は何もしない。してくれない・・」
佐藤「(比較的軽めの場面に来たつもりでしたが・・暴力をふるう場面は避けないと双星さんが持ちませんね)」
1年の頃は、もう幼児ではない。2年だと、もう1年生ではない。
中学年になると、もう低学年ではない・・だったっけ・・何度も叩かれた・・何度も・・
でも高学年には手を出さないんだ。反撃できるくらい成長する子がいるから・・
佐藤「あの先生を退治しますか?」
双星「人間を滅ぼしたい。」
佐藤「・・えーと、双星さんの過去に介入した者を捜しましょう。」
双星「しらみつぶしに捜すんですか?」
佐藤「過去に介入して何をするかですが・・幸せな部分を奪うんですよ。」
双星「存在しないものは奪えないんじゃ・・?」
佐藤「なら、幸せを探しましょうか。」
永遠に見つからなかったらどうするんだろう?
・・
・・・・
養護教諭「少し熱があるわね。薬飲んで休んでいく?」
生徒「うん。」
生徒「先生・・眠れない・・」
養護教諭「子守唄を歌ってあげる。今日は他の子がいないから特別ね。」
生徒「うん、ありがと・・」
・・
双星「あれは・・小さい頃の俺だ・・」
佐藤「昔は体が弱かったんですか?」
双星「そういうわけじゃなかったけど、ああ・・そうだ。この時から時々保健室に行くようになったんだ。」
佐藤「養護教諭さんに会うため?」
双星「まぁ・・うん。」
ここに来たときだけ、自分が自分でいられる気がしたんだ。
佐藤「双星さんが女の子に手を出さないのって、もしかして・・年上好きだったりするからですか?」
双星「え!?」
そんなつもりは・・え、そう・・なの・・?
いや、ちゃんと年上以外にドキドキするし、別にそんなことは。
・・そういや年上の女性と関わること自体しばらくなかったなぁ・・いやでも・・
佐藤「・・来ましたよ。」
え?
・・
獄獅「やあ、キミに会いに来たよ。」
養護教諭「病人以外お断りです。」
獄獅「そんなこと言わないで。ほらほら、変顔するから笑って。」
養護教諭「ふふ・・もう、寝ている生徒さんがいるから静かにね。」
獄獅「じゃあ、口を塞げばみんな幸せになれるな。」
養護教諭「あ・・」
・・
双星「あいつは・・宿にいた!」
佐藤「敵の協力者です。あれを倒すのが一番の近道でしょうね。」
双星「すぐ倒そう!」
佐藤「ええ。他に人がいない時に仕掛けましょう。」
・・あいつが俺の過去を奪った・・知り合いじゃないよね?
なんで俺なんだろう?奪いたくなるような人生だったっけ?
天使の知り合いだから?
・・
・・・・
俺たちは、男がひとりなのを見計らって向かった。
獄獅「・・おやあ、負け犬さんじゃないか。」
双星「まぁ、うん。」
佐藤「1年前に諦めていればよかったものを。神に依らぬ者を頼るのはお勧めしませんよ。」
獄獅「力こそすべてだ!どんなに綺麗事を言おうが勝者になることに意味がある!」
獄獅「オレはすべてを手に入れる!お前たちの相手はこいつにやってもらおう。」
男は、魔物を召喚した。
魔物「シャー!」
獄獅「じゃあな。とっととくたばれよ。」
男は去って行った。
佐藤「双星さん、まずは魔物を倒しましょう。」
双星「はい・・創造の力よ!」
俺はヘルメットを女の子に変えた。
つるはしを武器に、土木工事でも始めそうな格好をしている。
※つるはしは武器ではありません。
俺自身は短剣を構える。
佐藤さんも魔剣を構えた。
ヘルメット女の子「自然よ、大いなる大地の精霊ベヒモスよ、我らに大地の加護を!」
佐藤さんの攻撃力が上がった。
俺の素早さが上がった。
ヘルメット女の子の魅力が上がった。
これは助かる・・でも補助系キャラだったんだ。
俺も負けてはいられないな。
素早さが上がった今なら・・・・俺は、一瞬で間合いを詰めた。
魔物「ギュギャー!」
俺の攻撃で怒った魔物の反撃を避ける。
戦える?いや、短剣じゃ威力が足りない。
というか子供の姿じゃ力が圧倒的に足りない!
ズバッ。
佐藤「さぁ次へ行きましょう!」
・・一撃かぁ・・魔剣いいなぁ。
魔物は消え、一枚の羽が残った。
あ・・この羽から強い力を感じる。
俺は羽をポケットにしまった。
・・
・・・・




