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210マラクVSるーしー


俺たちは観客席へやって来た。

やっぱマラクさんの試合は人が多くなるな。

あれは・・


双星「リカルドさん。」

リカルド「・・ああ、お前か。」

前回大会で闘い、第二回魔王戦で一緒に闘ってくれた魔族のリカルドさん。


リカルド「七回戦だ。」

双星「え?」

リカルド「このままいけば準決勝の七回戦でお前と闘う。今回は負けぬ。」

双星「そういえば前回大会も準決勝でしたね。」

リカルド「運命さだめだ。次で負けるなよ。」

次・・六回戦の相手って誰だろう?


リカルド「・・それにしても、お前のステータスは貧弱なままだな。」

双星「あ、ステータスやアイテムがわかるんでしたっけ。」

ヒミカ「そうなのか!?なら、マラクの対戦相手であるるーしー殿のステータスも・・?」

リカルド「見れなかった。あの子供には何かある。」

ヒミカ「・・」

リカルド「だが、どちらにしても我のやることは変わらん。優勝するのみ。」

ウラノス「それはどうかな?」

ウラノスさん。テミスさんもいる。


リカルド「次の対戦相手か。」

ウラノス「今までは対戦カードがついていたのかもしれないぞ。」

リカルド「どの道、最後は強者と闘うことになる。すべて叩き潰せばよいだけのこと。」

ウラノス「私のステータスはどうだ?」

リカルド「攻撃と速さ重視。それより技の多彩さが厄介だな。」

リカルド「・・だが勝つのは我だ。」

ウラノス「期待以上だ。いい闘いをしよう。」

リカルド「ああ。」

俺もああいうやり取りしたいぃぃぃ!

というかそろそろまともに闘わせて!まだ一度も自分の意思で闘ってない!

ダークエルフさんに申し訳ないよぉ・・あんなに訓練手伝ってもらっているのに・・


第一王子「みなさんもいますね。」

研究者「るーしーとやらは既に来ているようじゃな。あとは・・マラクか。」

王女「あら~、魔族ちゃんもいますわ~。かわいいですわ~。」

あ、C国の王女様ほわほわモードだ。


国王「見たい気持ちと見たくない気持ちがある。だが見なければならぬ。王としてな。」

ヒミカ「王、貴賓席きひんせきにいたのでは?」

国王「もっと近くで見た方がいいと思ってな。あと・・お前たちと一緒に見たかった。」

ヒミカ「しかし、危険ではありませんか?」

土門将軍「そのために儂たちがいる。試合に集中したい気持ちもあるだろうが、警護も頼むぞ。」

ヒミカ「はい!」

インスペクター「はい!」

ミルカ「3国の主要な者は揃ったようですね。あとは・・試合が始まるだけですか・・」

マラクさんはまだ来ない。


同志「なんかここだけ空気違いますね。」

ジェノア「王族に軍人に魔族に一般人。玉石混交ぎょくせきこんごうかと思いきや、玉しかいないな。」

一般人枠は俺かな?石だけど。


ダークエルフ「少し遅れた・・が、まだ始まっていないようだな。」

メイド「ダークエルフさんのお友達の試合が長引いてしまって。」

盗賊ギルドの”女王”さんだっけ。


リカルド「来たな。」

遠くの空から、マラクさんが飛んで来た。

遠いとあんなに小さいのに、近くだと大きく見える。

不思議だよなぁ。遠近感は知ってても、なぜ遠近感があるのかはわからない。


受付「両選手揃いました!それでは選手の紹介です!」

受付「もはや知らない人は誰もいない!圧倒的な強さで勝ち進んできたマラク選手!」


モブ「手加減してやれよー。」

モブ「相手は小さな女の子だぞー。」

モブ「サイズ比やべー。」


受付「小さな体に大きな力!実はノーダメージパーフェクト勝利を重ねています、るーしー選手!」


モブ「るーしーちゃあああああああん!!!」

モブ「怪我だけはしないでえええええええええええ!!!」

モブ「心配で心配で・・うわああああああん!!!」


うわさのるーしーさんファンか。

まだまともだな(ヒミカさんの狂信者と比べて)


受付「またマラク選手の圧勝か?それともるーしー選手がノーダメージ勝利か?」

受付「それでは~~レディ・ゴー!」


マラク「・・まさかこんなところで会えるとはな。」

マラクさんの体がひと回り大きくなり、鱗は黒がかった灰色になり、瞳は赤く染まった。

え?最初から全力?


ジェノア「なんだあれ・・4つの魔法を同時に展開している。」

第一王子「あれがドラゴン族の魔法。ドラゴンズスペル・・」

テミス「というか、あのドラゴン・・魔法まで使えたの!?」

マラクさんは4つの魔法とブレスを同時に発動した。

少しまぶしいのはともかく、るーしーさんのいたところが広範囲の爆発に包まれた。


モブ「るーしーちゃああああああああああああああああああん!!!!!」

モブ「うわあああああああああああああああああああああああああああん!!!!!」

モブ「あああ・・そんな・・」


受付「マラク選手、開始と同時にブレスと魔法の同時攻撃!」

受付「ドラゴンの操る魔法、ドラゴンズスペルは発声する必要がなく、単純な作りのため複数発動が容易という利点があります。」

受付「反面、その殆どが攻撃魔法であり、精密な使い方はできないのが欠点です。」


爆発が終わり煙が立ち込める中・・るーしーさんは無傷だった。


マラク「・・よもやここまで・・」

るーしー「ですろーど」


受付「るーしー選手、大量の黒いカラーコーンを生み出しました!」

工事現場かな?

なお夜間見にくいので黒は使わないかと。


土門将軍「あれは!魔王が使っていた魔法・・しかし・・」

ミルカ「・・威力は段違いだ。」

そう、とげのような形。だが常識外の大きさだった。


受付「あーっ、大量のカラーコーンがマラク選手に突き刺さる!」

受付「デスロードは大量の槍で相手を串刺しにして動きを封じる第一段階、すべての槍が相手の体を突き抜ける第二段階と、拘束と攻撃ができる高威力の魔法です!」

受付「マラク選手動けない!!!」


るーしー「すべてが・・おわる。」


受付「こ、これは・・?るーしー選手、マラク選手の周りを高速移動!」

受付「竜巻が発生してマラク選手を飲み込みました!」


リカルド「竜巻の中で魔力が飛び交っている。あれは小さな結界を作り、その中で魔法を暴走させているな。」

リカルド「魔力の暴走で空間も歪んでワープで逃げることもできない。」

リカルド「・・高レベルのことをさらりとやっている・・化け物め・・」

魔族に化け物いわれちゃうとか・・


受付「竜巻が治まりましたが・・・・マラク選手、傷だらけです!」


るーしー「ぶれいく」

マラクさんに刺さっていたとげが、すべてマラクさんを貫通していった。


マラク「こ、ここまで力の差があるとは・・天使とは・・く・・」


受付「マラク選手倒れました!これは起き上がれない!」

受付「マラク選手戦闘不能!るーしー選手の勝利です!!!」


モブ「・・さ、さすがるーしーちゃんだな・・」

モブ「あ、ああ、るーしーちゃん最強伝説・・うん。」

モブ「ゆ、優勝だな。うん、間違いない・・」

ファンの人も戸惑っている感じだ。


第一王子「本当に勝ってしまいましたね。」

王女「かわいいですけど、あれは人間ではありませんね。」

国王「・・これが現実なのか・・」

同志「これ、勝てんのか?」

ジェノア「魔法を封じることができれば少しは違うのだがな。」

魔法を封じる・・?


双星「リカルドさん、魔王戦のときのやつってできない?」

リカルド「やったのはお前だろ・・複合精霊か。」

同志「なんだそれ?」

リカルド「精霊の力の支配だ。魔法を発動するには精霊の力を借りる必要があるからな。」

ダークエルフ「残念だが、あの者は精霊の力を使っていない。」

リカルド「なに!?」

精霊の力を借りないと魔法って使えないんじゃないの?


ダークエルフ「精霊のやっていることを、自分で構築している。」

リカルド「馬鹿を言うな!そんなことできるはずがない!」

ダークエルフ「だが現実としてるーしー選手はやっている。あの者は精霊のいない世界でも魔法を使えるぞ。」

ミルカ「るーしー殿の正体が精霊という可能性は?」

王女「あると思います。ただ、精霊は自分の属性の魔法しか使わないはず。」

王女「るーしー殿の魔法は無属性です。」

双星「闇じゃないんだ。」

王女「黒いと闇っぽいですわよね~。」

うん。かっこいいよね。


ウラノス「私は勝つビジョンが浮かばないな。リカルド殿は?」

リカルド「・・くやしいが、我もあやつには勝てそうもない。」

インスペクター「となると・・双星殿はどうですか?」

双星「無理です。」

インスペクター「このままですと、るーしー殿の優勝で終わりますね。」

同志「・・別に問題ないんじゃね?賞金渡して終わりだろ?」

ヒミカ「だとしたら、なぜ大会に参加したのだ?まさか賞金欲しさのためにか?」

同志「金以外の目的、かあ・・」

・・受付のおねーさんは、超神さんや悪魔王さん、るーしーさんを敵だと言った。

もしかしたら、るーしーさんも敵を倒しに来たのでは?

超神さんが棄権しなければ、決勝は超神さんVSるーしーさんになっていたはずだし。


メイド「本人に話を聞ければいいのでしょうけど、さすがに姿を消しますかね。」

ダークエルフ「そうね、超神も悪魔王も姿を見せなくなった。」

双星「試合会場で張っていれば?」

ヒミカ「それが、るーしー殿は受付を通さずに試合会場へ行くのだ。帰りもな・・」

双星「反則じゃないの?」

ヒミカ「堂々と受付を通さない、とあるドラゴンもいてな・・まぁ反則ではないのだ。」

あーマラクさんかぁ。そういや直接会場へ行ってたっけ。


・・

・・・・


観客席で本気の話し合いをするわけにもいかないので、いったん解散となった。

一応、決勝戦に進んだら全力でサポートするって話はあったけど。

・・るーしーさん相手にどんなサポートがあれば勝てる?


メイドさんとダークエルフさんと一緒に宿へ帰った。


るーしー「もぐもぐ」

ルシファー「始祖様、そろそろセバス様を誤魔化せられなくなります。」

るーしー「もぐもぐ」

ルシファー「このままだと無理やり連れ戻されますよ!」

るーしー「もぐもぐ」

・・あれ?


メイド「普通に・・いますね。」

ダークエルフ「ある意味、一貫した行動ね。私たちが騒ぎすぎなだけかも。」

もしかして、食費がほしくて大会に参加したの?


・・

・・・・


”巨星、墜つ”


”下馬評とは当てにならないものである。”

”今まで誰もがマラク選手の優勝を予想していた。”

”だが、五回戦でマラク選手はるーしー選手に敗れた。”


”これまで圧倒的な強さで対戦相手を沈めてきたマラク選手。”

”それがるーしー選手にはまったく歯が立たなかった。”


”誰がこの展開を予想した?”

”誰がこの展開を望んだ?”

”誰がこの展開を計画した?”


”もはや誰がるーしー選手を止められるかが大会のすべてになりそうである。”

”るーしー選手の次の対戦相手は・・盗賊ギルドの長、【女王】だ。”

”心を読めると噂の女性であるが、るーしー選手に敵うだろうか?”


”なお双星はいつものように激運で勝利した。”

”この差はなんなのだろうか。一方は激戦を繰り広げ、一方は運だけで勝利する。”

”双星は大会を舐めているのだろうか?”


”それとも・・激運は優勝へ導くのだろうか?”


”大会も後半戦に突入した。”

”このままあっさり大会は終わるのか、それともまだ何か隠されているのか。”

”最後までわからない。”


”とりあえず、試合が荒れると紙面が売れて嬉しいです!”


双星「欲望を隠さないスタイル。」


・・

・・・・


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