208佐藤さん
次の日。
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日程
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× × × × × ×
× × × 休 5 休
6 休 7 休 8
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今日は中休み
明日は五回戦
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まだ体が痛む。
悪魔王さんやり過ぎです。
ダークエルフ「今日は無理しないこと。訓練はお休み。」
了解です。
メイド「なら遊びますか?」
双星「出かけないで部屋で休もうと思うけど。」
メイド「家の中でも遊べますよ。ほら、ベッドの上でとか・・」
それって・・ああいや、えっちなことだと思ってしまうのは俺の心が汚れているからだな。
メイド「大会の控室でやってる楽しいことでいいんですよ。」
おや?
ダークエルフ「そういえば、女の子がふたりいて、お酒を飲んで楽しめると聞いた。」
双星「い、いや別にオカシナコトはありませんヨ。」
メイド「極秘情報では、膝枕をしてもらったそうですね。」
双星「ど、どこ情報!?」
メイド「”日刊ヒミカ様通信”です。」
双星「情報元は巴さんかぁぁぁ!」
ダークエルフ「見ればわかるが、提供元は謎の受付嬢だ。」
双星「受付のおねーさーーーーーん!」
というかヒミカさんの許可とってない雑誌ですよね!?
メイド「着物姿のヒミカさんは魅力的でしたか?」
双星「いや、その・・」
メイド「・・少し待っててください。ダークエルフさん、行きますよ。」
ダークエルフ「うん。」
ふたりは部屋を出ていった。
真面目に試合していると思っててくれたんだろうなぁ。
でも本当にやましい気持ちは・・ちょっとしかなかったんです!
・・ちょっとあったらダメか。
でもヒミカさんも巴さんも魅力的で・・ああもう俺はどうすればいいんだ!
自分の心を否定すればいいの?
がちゃ。
メイド「お待たせしました~。」
ダークエルフ「動きづらいから、今回だけね。」
メイドさんとダークエルフさんは、着物姿になっていた。
メイド「そういうのが好きなら言ってください。色んな格好でご奉仕しますよ♪」
ダークエルフ「私はメイドに付き合っているだけ。」
俺・・幸運の力で色々あったけどさ。
悪いことばかりじゃなかったよね。
あとどうでもいいけど幸運の呼び方統一した方がいい気がする。
幸運強運激運・・どれがいいかなー。
こんこん。
双星「あ、はいどうぞ。」
ヒミカ「邪魔する。双星、王が・・・・」
巴「うわー。」
ヒミカさんが、メイドさんとダークエルフさんを見て、真顔になった。
あ・・俺はよくない空気を感じた。
ヒミカ「・・お前はこういうのが好きだったのだな。」
双星「あーいえその・・」
メイド「双星様はメイド服が一番ですよ!」
それ、見る方?着る方?
ダークエルフ「お前しか着てはいけないというルールはない。」
ヒミカ「そうだな。誰が着ようが自由だな。」
ヒミカさんの目が鋭くなる。
あのー、幸運さん仕事して!
幸運「年齢制限つくけどいい?」
つかない方向でお願いします!
こんこん。
佐藤「取り込み中でしょうか?」
佐藤さん!?
ヒミカ「お前は!ラッキー協会の・・」
佐藤「はい、ラッキー協会の佐藤です。」
ダークエルフ「・・何しに来た?」
佐藤「次の対戦相手に挨拶をしに来ました。」
あ、うやむやになりそうな予感。
さすが幸運!
佐藤「お邪魔してよろしいでしょうか?」
双星「ど、どうぞ!」
このままみんなシリアスモードだ!
佐藤「さて、明日はお手柔らかにお願いします。」
佐藤「本当は手土産のひとつでもと思ったのですが、対戦相手からの差し入れなんて怖いですよね。」
双星「あははそうですよねー。」
ヒミカ「・・」
ダークエルフ「・・」
シリアスモード過ぎて、これはこれで雰囲気悪い。
ヒミカ「・・今度は何を企んでいる。」
佐藤「企む?」
ヒミカ「また何かするつもりだろう・・いや、既に始めている。」
佐藤「では聞けばよいではありませんか。ヒミカさん、ダークエルフさん、あなた方は真実に辿り着いているのでは?」
ヒミカ「・・」
ダークエルフ「・・」
え、そこ掘り下げて大丈夫?
佐藤「とはいえ、ここまで皆さんが騙されていると少々複雑ですよね・・ねぇ双星さん。」
双星「え?」
佐藤「実は全部双星さんが計画していたとまったく疑わなくなるなんて、ちょっと仕掛けが凝り過ぎましたかね。」
佐藤さん!?
ヒミカ「双星が全部計画しただと?」
佐藤「スケープゴートが優秀すぎました。あなた方は翻弄されているのです。」
佐藤「真実から目を背けては、何も見えなくなります。」
ダークエルフ「茶番だ。それこそ真実を覆い隠す。」
佐藤「信じてもらわなくても構いません。困るのは・・あなた方ですから。」
ヒミカ「・・」
ダークエルフ「・・」
巴「あの、では計画の目的は?大会はどうなりますか?」
佐藤「全部言ってはつまらないでしょう?」
巴「デモンストレーションくらいなら話してもらえませんか?」
佐藤「そうですね・・決勝戦は、双星さんとるーしーさんになります。」
佐藤「超神も、マラクさんも、所詮主役ではありませんよ。」
え、そうなの?
ヒミカ「ドラゴンが負けるのか!?」
ダークエルフ「棄権か?」
佐藤「いえ、るーしーさんと闘って負けます。」
佐藤「ドラゴンなど雑魚ですよ。ねぇ双星さん。」
双星「超強敵なんですが!」
ヒミカ「お前の言う計画者はこんな感じだが?」
佐藤「明日の試合を見てください。マラクさんが敗れるところを見れば、あなた方も真実に目を向けるでしょう。」
佐藤「すべて計画通り進んでいます。」
巴「信じられません。ドラゴンが・・それもマラクが負けるなんて!」
佐藤「人の悪い癖です。信じたいことだけ信じようとする。」
佐藤「ドラゴンさえ話にならない圧倒的な力があるんですよ。」
あれ?本当に明日マラクさんが負けたら、俺が計画したことにされちゃう?
佐藤「では私はこれで・・」
佐藤さんは帰っていった。
ヒミカ「これも計画のうち・・か。」
双星「俺は何もしていませんよ!?」
ヒミカ「わかってる。お前はそんな器用じゃないだろ。」
はい、不器用です!
ダークエルフ「すべては明日の試合ね。マラクが負けるなんて信じられない。」
ヒミカ「双星、るーしーとやらは知っているか?」
双星「知ってるもなにも、よくこの宿で食事していますよ。」
ヒミカ「それを早く言え!」
えーんそんなこと言われてもー。
俺たちは宿の食事処へ向かった。
・・
・・・・
いた。
るーしーさんはいつものように食事をしている。
ヒミカ「・・子供に見えるな。」
メイド「いい子ですよ。ドラゴンに勝てるようには見えませんが・・」
ヒミカ「双星、あれは危険な存在か?」
双星「うーん、特にそんな感じはしませんけどね。」
受付のおねーさんや、超神さんや悪魔王さんみたいなプレッシャーを感じたこともないし。
あ、ヒミカさんがるーしーさんの席へ行った。
ヒミカ「お初にお目にかかる、A国軍人のヒミカだ。」
るーしー「るーしー」
ヒミカ「突然の質問すまぬ。るーしー殿、あなたはマラクにも勝てるのですか?」
るーしー「知りたいことは教えられない。」
るーしー「未来は自分たちでつかみ取って。」
ヒミカ「・・」
るーしー「私は私のできることをする。」
るーしー「あなたはあなたのできることをして。」
るーしー「たとえそこが絶望の世界でも。」
ヒミカ「・・ああ、感謝する。」
ヒミカさんが戻ってきた。
ヒミカ「双星、私は王の元へ帰る。明日の試合応援しているぞ。」
双星「あ、はい。るーしーさんはなんて?」
ヒミカ「できることをしろと。」
はぁ。それで納得するもんなの?
というか明日の試合について聞いたわけじゃないんだ。
ヒミカさんと巴さんは帰っていった。
メイド「では続きですね!」
みんな真面目なのに、俺はこんな不真面目でいいのだろうか?
幸運「今日は休むんだろ?接待してもらえ。」
まぁ、うん。
一応誤魔化せたからありがとう。
ちなみに、年齢制限つく場合どうなるの?
幸運「ダークエルフの着物がポロリして、メイドとヒミカが双星の目を隠そうとする。」
幸運「くんずほぐれずベッドへ倒れ込み、双星とヒミカがキス。」
幸運「発狂したメイドが双星にキスしまくり、巴がメイドを突き飛ばして双星とキス(ヒミカとの間接キスのつもり)」
幸運「そうしたごたごた騒ぎでうやむやになる。」
・・ぐぬぬ・・年齢制限つく俺がうらやましい・・
・・
・・・・




