206四回戦
・・自分の限界を設定しない・・か。
やる前に諦め過ぎていたって気もする。
うん、勝てなくても、超神さんと闘ってみよう。
・・さすがに殺されないよね?
受付「はーい、四回戦でーす。双星選手VS超神選手の試合ですが、超神選手からコメントが来ています。」
受付「”上司に怒られたので棄権します。”だそうです。」
え・・?
いや、これは俺の大金星!なにもしていないけど!
モブ「また双星がやらかしたか!」
モブ「超神ってあれだろ?肌が少し黒めのかわいい子。双星が説教したんだぜきっと。」
モブ「はーマジ最低だな双星。というかまた次の試合まで暇になる。双星闘えよ!」
俺は何もしてないよ!
受付「超神選手から追加のコメントです。」
受付「”観客のみなさんために、代わりの対戦相手を用意しました。”とのこと。」
ん?
受付「超神選手の棄権負けは変わりませんが、皆さんバトルをお楽しみください。」
他の人と闘うってこと?
モブ「は?試合を見に来たんだぞ!」
モブ「双星がドヤ顔するような闘いなんてごめんだ!」
モブ「超神ちゃんを出せ!」
あっ!
突然魔法陣が地面に描かれ光り出した。
悪魔王「はーい、元気してた?」
双星「ここここここここ降参しますうううううううううう!!!!!」
超神さんと同レベルのやばいのが召喚されたああああああ!!!!!
受付「試合ではないので降参は認められません。」
モブ「お、いいじゃんかわいいな!」
モブ「色素薄い系かな?はかなげな雰囲気が守ってあげたくなるぜ!」
モブ「お嬢ちゃん双星なんかぼっこぼこだー♪」
悪魔王「はーい♪ありがとう。」
モブ「いやー超神ちゃんもいいけど、あの子もかわいいなあ。」
モブ「今年はヒミカ様やミルカさん、るーしーちゃんに超神ちゃんとかわいい子が多くていいね。」
モブ「盗賊ギルドの”女王”もエロくていいぞ。むさい男よりよっぽど見てて楽しいぜ。」
双星「誰か助けてください!」
モブ「双星手加減してやれよ!」
モブ「女の子に怪我させたら許さねえからな!」
モブ「あーあ、双星うらやましいな。あんなかわいいこと闘えるなんて、変わって欲しいよ。」
変わってください!お願いします!
悪魔王「あなた、また逃げるの?」
胸が・・痛くなった。
悪魔王「いつもあなたは、逃げてばかりね。」
お、俺だって・・逃げたくて逃げているわけじゃ・・
悪魔王「安心していいわ、殺したりはしないから。」
悪魔王「超神の尻ぬぐいなんて嫌だから、優しく遊んであげる。」
あ、悪魔王さんいい人!!!人かはまぁ置いといて。
双星「よーし、胸を借りるつもりでがんばります!」
モブ「は?双星女の子相手にやる気だぞ。」
モブ「変態かな?」
モブ「ド変態が!」
受付「いつでも自由に初めていいですよー。試合ではないので融通利かせまーす。」
悪魔王「あなたから来るとうるさそうね。私から仕掛けてあげる。」
気を遣える悪魔王さん人間より空気読める!
ぼこっ。
ん?足元の地面が少し盛り上がった?
ボンッッッ!!!
双星「え!?え!?え!?」
地面が大きく盛り上がり、その勢いで俺は空高く舞い上がった。
わー、雲がこんなにも近い。
・・が、当然重力というものがあるわけで・・
双星「お、お、落ちるうぅぅぅぅぅぅぅぅ」
し、死んだ!この高さから落ちたら間違いなく死ねる!
悪魔王「はい、アースジャベリン。」
地面から3つの土の塊が、槍の形で俺のすぐ横に現れる。
現れただけで、3つの土の槍が俺の体を絡めとる。
・・槍というか、超巨大なトゲだよこれ!
モブ「・・」
モブ「・・これも・・双星の・・計画?」
モブ「・・さあ・・」
俺は、巨大な3つの土の槍に絡みとられ動けない・・ので、首だけ悪魔王さんの方を向けた。
双星「あのー、これ直撃したら死ぬと思うんですが。」
悪魔王「当たらなければいいのよ。」
双星「降参降参こうさーーーーん!!!」
受付「あ、試合じゃないのでちょっと離席しますね。引き続きこのままお楽しみください。」
受付のおねーさーーーん!!!
悪魔王「ひどい話よね。試合に勝ったのに死ぬなんて。」
双星「悪魔王さん次第です!」
悪魔王「私が決めていいの?」
双星「・・・・殺さないでください。」
今ほど生きたいと思ったことは無・・あ、まぁあるかな。
巨大な土の槍が消え、俺は地面に落ちた。
地面は・・俺を優しく受け止めてくれた。
悪魔王「人には希望・・道しるべが必要よね。」
悪魔王「出口まで行けたら終わりにしましょう。」
悪魔王「でないと・・あなたが死ぬまで続けちゃうわ。」
うおおおおおおお!
猛ダッシュで出口へ向かう。
悪魔王「はい、トルネード。」
双星「ああああああああああぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
再び俺は空を舞った。
悪魔王「はい、超重力。」
真上から押されるような、下から引っ張られるような、そんな感触。
ま・・まったく動けない・・
悪魔王「はい、キャッチ。」
俺は悪魔王さんに受け止められ、お姫様だっこされる。
悪魔王「空の旅はいかがでしたか?お姫様♪」
双星「・・あっという間でした。」
悪魔王「次は地面を旅しましょう。」
地中?うわっ!!!
悪魔王さんに投げられた俺は、地面すれすれに吹き飛ばされる。
その先には・・壁が!
悪魔王「壁が硬いなんて誰が決めたのかしらね。」
壁に激突した俺は・・ん?
びにょ~~ん・・ぽよんっと、壁がゴムのように受け止めてくれた。
なぜに?
双星「あっ、出口が近い!」
今だ!
悪魔王「・・目の前に希望があると、がんばれるわよね。」
双星「あ、あれ、出口が遠く!?」
地面が動いている!走っても走っても後ろへ流される。
なんでえええ!?
俺は、いつまでも出口へ辿り着けずにいた。
受付「仕事中の休憩って、いけない気持ちになりますよね。」
受付「そろそろ30分ですが、どうなりました?」
た・・す・・・・け・・・・・・・・て
受付「はーい時間切れでーす。」
受付「試合結果は変わりません。超神選手の棄権負けで、双星選手五回戦進出です。」
受付「しかし空いた時間で皆さんを楽しませてくれた代理さん(笑)ありがとうございました。」
受付「みなさん拍手をお願いします。」
パチパチ・・パチパチ・・パチパチ・・パチ・・
パチ・・パチパチ・・パチ・・パチパチ・・パチパチパチパチ・・
パチパチパチ・・パチパチ・・パチパチパチ・・パチパチパチ・・パチ・・
モブ「なあ・・なんだこれ?」
モブ「知らねえ・・双星がずっと助けて助けて言ってたが・・」
モブ「どういう・・こと・・?」
死んだかと思った!
生きていることに感謝だよ!!!
・・
・・・・




