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201戻った世界


・・宿のベッドの上?

毒でやられたと思ったけど、生きてた?

俺は、すぐ隣にメイドさんがいることに気付いた。


双星「め、メイドさん!?」

メイド「ふにゃぁ?双星様?」

よかった、生きてる。


双星「メイドさん大丈夫?その、気軽に元気出してとか言っちゃダメなんだっけ?えっと、その・・」

メイド「何を言ってるんですか?」

ダークエルフ「・・うーん・・どうしたの?こんな朝早くから。4時ってとこね。」

双星「なんでふたりともそんな落ち着いているの!?」

メイド「朝から騒ぐ方が不思議ですけど・・」

ダークエルフ「まず落ち着いて。」

落ち着く、落ち着く・・そう簡単に落ち着けない気がする。


ダークエルフ「次に、どうして慌てているのか説明して。ゆっくりね。」

双星「いやだって・・え・・?」

もしかして・・夢?

いや・・それにしてははっきりと・・


双星「メイドさん。」

メイド「はい。」

双星「その、男の人に、その、お、襲われたり・・してない?」

メイド「・・してみたらわかると思いますよ。」

メイドさんは上目遣いにパジャマ姿を見せる。

・・あれ?大丈夫そう・・


双星「武闘大会はどうなってます?」

ダークエルフ「今日は三回戦の日。」

つまり、まだ試合は始まっていない。これからかぁ。


双星「・・えーと・・ごめんなさい。もう少し寝ててください。」

メイド「双星様は?」

双星「ジョギングでもして頭を冷やしてきます。」

メイド「ならもう起きちゃいますね。朝ご飯の用意します。」

うわーんごめんなさーい!


・・

・・・・


ジョギングを終え部屋で朝食をとる。

少し冷静になった・・と思う。


双星「ダークエルフさん、知り合いの試合と俺の試合時間がかぶってたりしてない?」

ダークエルフ「え、どうしてわかるの!?」

双星「・・メイドさん、今日はダークエルフさんと一緒にいて。」

メイド「え、いいですけど。」

双星「ダークエルフさん、俺の試合前にメイドさんが誘拐されそうになるから、守ってあげて。」

ダークエルフ「・・わかったわ。」

メイド「双星様?」

あれは警告だ。

間違った俺を正すための・・

ずっと俺は・・戦うのが嫌で逃げてきたのに。

それで地元から逃げたんじゃないか!


双星「・・今朝はごめんなさい。試合は・・そのダークエルフさんの知り合いの方へ行ってください。」

ダークエルフ「双星の方は行ったらまずい?」

双星「そんなことないけど。」

メイド「全然わかりませんが、話せない事情があるんですね。」

そう、話せない事情が・・あれ?別に禁止されてるわけじゃないよな。

メイドさんとダークエルフさんなら信じてもらえるだろうし・・

話してもいい気がする!


双星「実は、三回戦で殺されたんだ。」

双星「死んだと思ったら今朝に戻ってた。なんでかはわからないけど。」

ダークエルフ「メイドを人質にされたのね。それで今朝おかしかったと。」

メイド「なんて卑怯な対戦相手でしょうか!天罰(物理)が下りますよ!」

ダークエルフ「本当に天罰(物理)が下るなら、誰も悪いことはしなくなるわ。」

ダークエルフ「天罰(物理)は下らない。だから人の罪は人が裁いているのよ。」

双星「人が裁いていれば、そのうち悪いことする人はいなくなる?」

ダークエルフ「人の裁きが100%完璧に行われるなら極限まで減るわ。でも違うでしょ?」

うん・・他人を苦しめても平然としている人もいる。

他人を苦しめても刑罰が用意されてないこともある。

苦しんでいると、声をあげられず誰も気付かない場合もある。


双星「結局は、人ががんばらないといけないんだよね。」

メイド「人は邪悪だから滅ぼしますか?」

双星「極端すぎる!」

ダークエルフ「そうしたいならすればいいわ。それもまた人の選択・・でも他の生き物の迷惑にならないようやってね。」

ダークエルフさんに言われると痛いです。


・・

・・・・


受付「今日もしっかり稼いでくださいね。あ、振込先の口座教えますね。」

双星「口座はともかく、しっかり稼いできます。」

受付「あー怒っちゃいました?いつも笑って返事してくれるのに、お怒りぷんぷん状態ですよ。」

双星「怒ってはいます。でも、受付のおねーさんにじゃないですけどね。」

今日は本気で闘おう。

と言っても、魔法アイテムを投げまくるだけしかできないけど。

・・毒を使う相手に、いつもの短剣で闘うのはちょっとね。


受付「双星さん。」

双星「はい?」

受付「平和な世界で何をしたいですか?」

双星「え?えーと・・?」

受付「毎日平和で楽しい生活を送ったら・・あなたたち人間の創造主はどう思うでしょうかね。」

どうって・・・・え、それダメなの?


受付「もし双星さんがホムンクルスを作ったら何をさせますか?」

双星「ホムンクルスって人造人間ですよね。人の姿をしているんですし、色々手伝ってもらったり?」

双星「元々戦争とか、仕事を代わりにやってもらうために作ろうとしたんじゃないですか?」

でも未だうまくいっていないらしいけど。


受付「では・・人間は何のために生み出されたんでしょうね。」

え?

いや・・ちょっと待って!

この流れだと、人間は創造主・・神様のために働かないといけない話になりませんか?


受付「人間に・・点数をつけてあげましょうか?」

双星「いや、その・・」

受付「何点がいいですかねぇ・・」

双星「こ、これから・・その・・がんばりたいなぁと・・」

受付「そうですね。さぁがんばって試合に臨んでください。」

受付「あ、ヒミカさんたちが待ってますのでまずは控室ですね。」

俺は控室に入った。

そうだった。受付のおねーさんは・・・・すぐ忘れちゃうなぁ。


巴「双星さんおはようございます。」

ヒミカ「おはよう双星。」

双星「おはようございます。」

そうだ、ヒミカさんにも事情を伝えた方がいいかな?

あれはただの夢の可能性もあるけど。


双星「あのーヒミカさん、ちょっと相談いいですか?」

ヒミカ「構わんぞ。話してみろ。」

俺は事情を話した。


ヒミカ「・・なるほどな。巴、ついて来い。」

巴「はい!」

双星「あれ?俺変なこと言いました?」

ヒミカ「お前の対戦相手であるブレイドの闘いには少々怪しいところがあった。」

ヒミカ「すぐに実行犯を逮捕する。」

巴「私の不正が見つかったのに、他の人の不正が見つからないのは許せませんね。」

それもどうなんだろう?

ふたりともいなくなり、俺ひとりになる。

がちゃ。


受付「誰もいない控室だぁ♪お酒とり放題です♪」

双星「・・俺がいるんですが・・」

受付「へっへっへっ、うまくヒミカさんを追い出しましたね。見事だ相棒!」

双星「共犯にされた!?」

受付「双星さんは試合前なのでジュースで我慢しましょう。え?ジュースも私にくれるって?」

受付「そんな悪いですよ!でもそこまで言われたら仕方ないですね。」

何も言ってない!


受付「・・双星さん、ちょっと疲れていますね。」

双星「そうですか?朝ジョギングしたからかな?」

受付「私が癒してあげますね。」

受付のおねーさんが隣に座って・・抱きついてきた。


受付「あなたに天使の祝福を。」

ちゅっ。

ほっぺにキスをされた。


受付「元気、出ましたか?」

双星「も、もう一回お願いします!」

受付「あ、元気出ましたね。じゃあ報酬としてお酒はいただきます。」

もう一回だけ・・その・・おおお。

しかし受付のおねーさんは出て行ってしまった。


うわああああああ最高だああああああああ。

俺は地面に横になり転げまわった。

あー転がって疲れた。

ははは・・なんで・・俺なんだろうな・・・・


ドンドン、ドドドン、ドドドドドン!

がちゃ。


受付「へい相棒!試合の時間だぜ♪」

双星「あ、はい。すぐ行きます。」

よーし準備・・うん、特になし!


受付「怒りんぼ(ヒミカさん)がいないと自由でいいですね。窓でも割ろうかな?」

双星「ヒミカさんは貴重な存在だったんだなぁ・・」

軍として敵と戦ったり、悪い人を捕えたり・・

そっか・・だからヒミカさんはあんなにも人気あるんだ。

強いからとか、綺麗だからとか、それだけじゃなかったんだ。


誰だって、理不尽な目に遭ったことくらいある。

ヒミカさんは、そういう悪い人から守ってくれる存在なんだ。


そんなすごい人がいるかと思えば、俺みたいな価値のないのもいるし。

神様は不公平・・あ、だからなのかな?


双星「・・もしかして、俺の幸運って公平のため?」

受付「あはは、公平不公平なんて誰が決めるんですか?」

受付「双星さんは、神様のルールを知っていますか?」

双星「え?いや特には・・」

受付「そうでしょう。私も知りません。」

はぁ。


受付「不幸な人はみんな不公平な世界だと思っていますよ。」

受付「じゃあ誰のルールで不公平なのかと言えば、自分のルールなんです。」

受付「公平だと思っている人も、自分のルールで公平だと思うんですよ。」

受付「そんなの意味がありません。双星さんが幸運なのは・・・・運がいいからですよ。」

幸運なのは運がいいから・・うんまぁそうだけど。

答えになっていないような。


受付「人間なんて、みんな同じですよ。」

なんだろう。同じことを誰か言ってた気がする。

だけど思い出せなかった。


・・

・・・・


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