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201/227

200三回戦


次の日。


―――――――――――――――

日程

―――――――――――――――

× × × × × 休

3 休 4 休 5 休

6 休 7 休 8

―――――――――――――――

今日は中休み

明日は三回戦

―――――――――――――――


二回戦を終えた俺は、闘うことの無意味さを感じていた。

マラクさんとイプシロン・コピーの闘いは、人が争うなんて無意味だと気付かせてくれた。

なぜ人は闘うのか?時間の無駄だろう。


野菜でも育てて平和に暮らせばいいんだ!


危険な思想に惑わされてはいけない。

心を鍛えるなどと言いながら、暴力をふるう人間を生み出す愚かさよ。

手を取り合うことが何より大事ではないか。というか・・


双星「もう闘いたくないぃぃぃ!!!」

メイド「荒れてますね。」

ダークエルフ「昨日の試合を見たから?」

双星「あんな強いのと同じ舞台で闘いましょうねとかおかしくない!?」

メイド「まぁ・・」

ダークエルフ「強い者がいるから武闘大会は意味があるのよ。」

双星「そんなのどうでもいいから闘いたくないぃぃぃ!!!」

平和万歳。


メイド「これは重症ですね・・でも、闘いたくない人にまで闘えというのはおかしいと思いますよ。」

ダークエルフ「それでも、闘わなければならない場合もあるんだけどね。」

双星「俺は・・えっと、闘いたくないです。」

メイド「なら今日は訓練も休みにしましょう。戦士の休息です。」

馬小屋の世話係の休息だね。

・・馬たち元気かな。大会参加者はお仕事休みになるんだよね。さすが国家事業!


双星「とはいえやることは・・ないなぁ。」

メイド「遊びましょう!」

双星「え?」

ダークエルフ「そうね。気分転換も必要よ・・ずっと、危険なことばかりだったもの。」

危険なこと?(ギロチン勝負したり)

危険なこと?(戦争に参加したり)

危険なこと?(刺されて生霊になったり)


ダークエルフ「神経すり減っちゃうわね。」

もう神経残っていない気がする。

実はとっくに死んでたりして。


双星「よし、遊ぼう!なにすればいいかわからないけど。」

メイド「大会参加中は人が集まりますから、屋台もあれば見世物小屋もありますよ。」

ダークエルフ「各ギルドも催し物をやってるわ。」

双星「じゃあ・・色々回ってみよっか。お勧めあれば優先するよ。」

メイド「それより・・・・もっと大切なことがありますよ♪」

双星「ふぇ?」

俺たちは、今日一日遊んですごした。

メイドさんの言った大切なこと・・それは、着飾ること。

遊ぶときは遊ぶ服装に。


俺の格好はどうでもいいとして。

メイドさんもダークエルフさんもよそいきに着替えていた。

あーーーーー最高だよぉ。毎日遊んで暮らしたいよおぉぉぉぉぉ。


・・

・・・・


次の日。


―――――――――――――――

日程

―――――――――――――――

× × × × × ×

3 休 4 休 5 休

6 休 7 休 8

―――――――――――――――

今日は三回戦

―――――――――――――――


昨日は楽しかった。

争う暇があるなら遊んだ方がいい。

平和が一番!


ダークエルフ「それで、今日の試合はどうするの?」

双星「棄権します!」

ダークエルフ「それなら今日は観戦に行かなくていい?」

ダークエルフ「知り合いが双星と同じ時間に試合なのよ。」

双星「構わないよ。というか、別に普段から見なくていいから。」

メイド「私は双星様の試合に行きます!」

双星「棄権するから見どころないけどね・・」

まぁ受付のおねーさんが、評価下がるから棄権は認めません。とか言いそうだし、棄権というより試合始まってから降参だと思うけど。


・・

・・・・


受付「評価下がるから棄権は認めません。」

試合会場へ向かい、棄権することを伝えたら一字一句予想通りの返事だった。


受付「試合が始まってから降参しましょう。」

双星「そのつもりです。」

受付「でもぉ・・もったいないですよ。今日の相手は弱そうなのに。」

双星「そうなの?」

そういや確認していないや。


受付「今までの試合も毒を使っているだけですからね。」

受付「とはいえ、対戦相手は抵抗できずにあっさりやられていますが。」

速いのかな?ヒミカさんみたいに初速がすごいとか。


受付「せめて相手を倒して賞金とトロフィーもらって私にプレゼントしてから降参できません?」

双星「降参の概念が壊れそうですよそれ。」

受付「ぶーぶー!私の賞金!」

俺のです。

不満そうな(いつも通りの)受付のおねーさんを置いて、俺は控室で試合の時間を待つ。


巴「えー、棄権するんですか!?」

双星「正確には降参だけどね。闘うことは無意味なんだよ!」

双星「平和。みんな武器を捨てて平和な世の中にしよう!」

巴「うわー。」

ヒミカ「・・」

それから俺は、熱く平和の大切さを語った。

こんこん。


受付「双星さん、試合の時間ですよー。」

双星「じゃあ降参してくる。」

巴「もったいないと思いますが・・」

双星「もう決めたから!」

ヒミカ「・・」

双星「・・ヒミカさん、全然話しませんでしたけど・・呆れました?」

ヒミカ「いや、今のお前には何を言っても無駄だ。」

ヒミカ「手遅れになるまで気付かないだろう。」

手遅れ?

あ、ヒミカさんは軍人だから・・俺、無神経だったな。

軍人さんに対して武器は捨てた方がいいとか、存在の否定だよな・・

試合が終わったら・・謝っておこう。


・・

・・・・


ヒミカさんを傷つけてしまったことに一抹の罪悪感を抱きながら舞台へ。


対戦相手「へっ、なんだ弱そうじゃないか。」

知らない人にはいつもがっかりさせてしまうなぁ。

でも今日の試合で終わり!これからは平和の道を進みます。


受付「皆さんおはようございます。ではおやすみなさい。」

寝るの!?


受付「なんて冗談で皆さんの心を掴みつつ、選手の紹介をしまーす。」

受付「まずはいつもの双星選手!あ、今回の紹介は無駄なので省略します。」

また省かれた!


受付「対するはブレイド選手!一回戦も二回戦も毒で効率よく敵を倒してきました。」

受付「楽しく派手に闘ってもらえるとエンタメとして助かるのですが・・しょうがないですね。」

受付「試合開始です!!!」

さーて、とっとと降参するかな。


ブレイド「へへ、動くなよ。」

高らかに手を挙げて降参するくらいは許してください。


ブレイド「・・動いたら、メイドが死ぬぞ。」

え!?

俺は反射的に目で観客席を見た。

メイドさん・・どこだ?どこにいる?


ブレイド「オレの仲間がメイドを捕えてるからな。捜しても見つからないぜ。」

そ、そんな・・


ブレイド「死ね双星!」

対戦相手の刃が俺のお腹に刺さった。

力が抜け、膝を折って倒れる。


ブレイド「なんだ、簡単じゃねえか。」

体が・・動かない・・

メイドさんを助けないと・・


ブレイド「かわいいメイドだったな。後でたっぷり楽しませてもらうぜ。」

ブレイド「どうせ顔を見られたんだ。生きて帰せないからなぁ。」

うぅ・・

俺は・・また間違ったんだ。

悪人がいる限り、平和なんてありえないんだ。


闘わなければならない時がある・・それなのに・・

メイドさんを・・メイドさんを助けないと・・意識が・・

せめて・・今朝に戻って・・・・メイドさんに警告を・・


・・

・・・・


――― エンペラーズスキル:タイムトラベラー発動 ―――

――― 時間を今朝に戻します ―――


・・

・・・・


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