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198マラクVSイプシロン・コピー


時間まで控室でお酒を飲んでから観客席へ。


そこには、メイドさんとダークエルフさんとウラノスさんとテミスさんとジェノアさんと同志さんと土門将軍とインスペクターさんとミルカさんとるーしーさんとルシファーさんとB国の第一王子と研究者さんがいた。


13人・・多いよ!!!


巴「・・勢ぞろいですね。」

こちらはヒミカさん、巴さん、俺。

計16人。


ヒミカ「席は15しかとってなかったのだが・・」

え、ひとり座れない?


るーしー「こっち」

るーしーさんが席を立ち、俺を呼ぶ。


双星「どうしたの?」

るーしー「すわる」

え?俺が座るの?

俺が席に座ると、るーしーさんがその上に座った。


るーしー「席ぴったり」

なるほど!


メイド「ゆらーり・・」

はっ、メイドさんが殺意の波動を発している!


るーしー「交換」

るーしーさんは、メイドさんと席を交換した。

ふぁあ!?メイドさんが俺の膝の上に座っている!?


メイド「にっこにこ」

るーしー「最初からメイドを座らせることもできた。」

ん?


るーしー「違い」

違い?

最初からメイドさんが俺の膝に座る場合と、一度るーしーさんを経由した場合の違い?

・・メイドさんはご機嫌だ。

もしかしてメイドさんは、るーしーさんが俺の膝に座っているのを見たことで、うらやましいと思った?

その上で交換してもらえたから、望みが叶った形になる。

満足度も高くなる。

メイドさんのるーしーさんへの好感度も高くなる。


最初からメイドさんが俺の膝の上に座るよりも、るーしーさんのやり方の方がいい結果になるな。

・・もしかして、最終的に同じ目的を達成する場合でも、やり方を変えたらより良くなるってことか?

まさかそれを教えようと・・?


俺はるーしーさんを見た。


るーしー「もぐもぐもぐもぐもぐもぐ」

ルシファー「あ、これは全部始祖様のために買ったものだから、悪いがわけられないな。」

あ、いりませんので。

・・なんか不思議な子だなぁ。


ウラノス「知らない顔もいるが、共通点は双星殿でいいのかな?」

双星「あ、はい。あとたぶんメイドさんやダークエルフさんも大体知り合いじゃないんですか?」

メイド「顔は知っていますが、あまり話さないのでそれほどは・・」

ダークエルフ「全員知ってはいるけど、やっぱり双星を中心とした知り合いよ。」


同志「みんな出身はどこなんですかい?オレとジェノア様はE国だぜ!」

ウラノス「私とテミスはG国だ。」

ミルカ「あたしはC国だ。」

第一王子「C国の方でしたか・・私と研究者殿はB国です。」

ミルカ「・・」

土門将軍「A国だ。」

ヒミカ「同じく。」

巴「A国です♪」

インスペクター「A国です。」

双星「出身はE国ですが、今はA国にいます。」

ダークエルフ「エルフの里出身。今はA国だ。」

メイド「A国です。」

俺たちはるーしーさんとルシファーさんを見た。


ルシファー「秘密だ。」

るーしー「魔界」

ルシファーさんが驚いた顔でるーしーさんを見た。

この感じだと、ルシファーさんも魔界かな?


同志「がはは!魔界ってすげえな嬢ちゃん。どんなとこか教えてくれよ。」

るーしー「暗闇の世界」

同志「へーすげえなあ。かっこいいぜ!」

テミス「・・本気にしてるの?」

同志「いいじゃねえか。ロマンだぞ!」

インスペクター「私も好きですよそういうの。」

同志「だよな!」

意外なカップリング。

・・実は俺も魔界とか好きだったりする。ロマン、あるよね!


受付「そろそろ時間ですがマラク選手がまだですね。」

受付「こちらに向かっているようなので、その間ドラゴン族の歴史をお話しましょうか。」

ドラゴン族の歴史?


受付「人間からは最強種と呼ばれるドラゴンですが、始まりは違ったんですよ。」

受付「すべての始まりは、一羽のウサギだった。」


ウサギは脆弱ぜいじゃくな存在だった。

他の生き物から狩られ、自然の驚異から逃げることしかできない。


ある日、住んでいた山が噴火したんです。

逃げ惑う山の生き物たち。その中でウサギが叫んだ。


”どうして僕たちはこんなに弱いんだ。”

”自然の脅威を恐れ、他の生き物に怯えなければならない!”

”こんなのは嫌だ!僕たちは強くならなくてはならない!”


”ヘビのように狡猾で、ライオンのように強く、チーターのように速い。”

”鳥のように飛べて、魚のように泳げて、雑草のようにしぶとい・・そんな生き物になるべきなんだ!”


受付「それから遠い未来にドラゴンが現れたと言われています。」

受付「この話はドラゴン族に伝承されているんですよ。」


マラク「よく知ってるの。だがウサギはその時の噴火で亡くなったとされる。」

マラク「ウサギの話を聞いた何者かが、遺志を継ぎ長い進化の中でドラゴン族になったと言われておるのだ。」

あ、マラクさん来た。


受付「はーい、選手が来ましたので始めまーす。」


受付「どちらも優勝候補!まずはドラゴン族のマラク選手!」

受付「予選はしっぽの一撃で終わっちゃいましたが、本選一回戦ではブレスに体当たりと実力を見せてくれました。」

受付「試合会場を火の海にする闘い方は、まともな人間には厳しいですね・・人間なら、ね。」


受付「あらこんなところに人間じゃない対戦相手が♪」

受付「イプシロン・コピー選手!種族はMACHINERY(絡繰り)です!」


研究者「今・・マシーナリーを絡繰りと訳した?」

第一王子「本来なら”機械”ですね。しかし気になるほどですか?」

研究者「仕掛けで動力を動かすものを絡繰りを呼ぶ。イプシロン・コピーを知っていなければそうは呼ばぬ。」

第一王子「・・」

双星「・・」


受付「予選も本選も勝負は一瞬でした!しかしひどくても大怪我で済んだのはイプシロン・コピー選手の優しさですね♪」

受付「未だ真の実力は不明!この闘いですべてを見せてもらえるでしょうか?」

受付「そろそろ始めますよ~、選手の皆さんも観客の皆さんも心の準備はできたでしょうか?」


受付「それでは・・レディーーーーゴー!!!」


シャーーーー!!!

開始と同時にマラクさんが、なぎ払いブレスを放った。

あ、あんなのくらったら死ぬよね。


受付「おーっとマラク選手開幕先制!しかし・・イプシロン・コピー選手が消えました!」

・・ワープだ!

イプシロン・コピーはマラクさんの背後に現れ、エネルギー弾を放った。


マラク「わーい、こりゃ楽しめそうだ!」

マラクさんは跳躍してかわし、そのまま向きを反転した。

背後をとったはずのイプシロン・コピーと再び向かい合う。


受付「お互い先制攻撃は回避!巨体ながら抜群の戦闘センスです。」

受付「あ!再びイプシロン・コピー選手が消えました!」

イプシロン・コピーはマラクさんの目の前に現れた。


マラク「いい度胸だ」

超接近状態から、マラクさんのブレスとイプシロン・コピーのエネルギー弾がぶつかり合う。

互角!?

いや、イプシロン・コピーがふっとんだ。


受付「これは!お互いの技は互角でしたが、マラク選手の爪がイプシロン・コピー選手をとらえました!」

受付「マラク選手一歩リードです!」


イプシロン・コピー「リミッター解除。危機レベル1ランクUP。」


研究者「・・あやつ、言語機能あったのか・・」

双星「えええええ制作者でしょ!?」


受付「両選手、溜めに入りました!」


テミス「なにこれ、肌がピリピリするわ。」

ウラノス「巨大なエネルギーの余波だな。自分が闘うことも考えれば、こういうのは早目に慣れておいた方がいい。」

先に動いたのはマラクさんだった。

高密度のブレスがイプシロン・コピーを襲う。


イプシロン・コピー「プログラム始動:レベル1:カウンター。」

あ!


受付「い、イプシロン・コピー選手、異空間を生み出しマラク選手のブレスを吸い込みました!」

受付「しかも異空間の出口をマラク選手の方へ向けました!自分の放ったブレスがマラク選手を襲う!」

マラクさんは跳躍してブレスを避ける。


イプシロン・コピー「プログラム:レベル2:迎撃。」

空中のマラクさんめがけて、イプシロン・コピーの溜めエネルギー弾が発射される。

マラクさんは空中でブレスをはくが、威力が足りずエネルギー弾が直撃した。

イプシロン・コピー・・強い!


受付「あーっと、マラク選手直撃!大きな音を立てて地面に落下しました!」


ジェノア「・・なんて強さだ。ドラゴン相手に優勢じゃねえか。」

ミルカ「これが・・B国の秘密兵器か。」

ヒミカ「新聞記事によると、双星が最後のパーツを用意したそうだな。」

ヒミカ「お前は”あれ”をどうするつもりなのだ?」

双星「・・さぁ?」

わかりません。


イプシロン・コピー「プログラム:レベル3:力の解放。」

マラク「やれやれ、ここまで手の内を見せないといけないとはな。」

え?


受付「ま、マラク選手!いつの間にかイプシロン・コピー選手の後ろに移動・・移動?え、いつの間に?」


第一王子「ま、まさか・・」

研究者「ドラゴンもワープできるのか!?」


マラク「ワイも力の解放くらいできるぞ!」

マラクさんの姿が変わった。

ひと回り全身が大きくなり、鱗は黒に近い灰色に変わり、瞳は赤く輝いている。

イプシロン・コピーがワープして姿を消す。


マラク「無駄じゃ」

マラクさんの放ったブレスは、異空間へ逃げたイプシロン・コピーをとらえた。

全身を被弾したイプシロン・コピーは、鈍い音を立てて地に伏せた。


受付「あ・・えっと、イプシロン・コピー選手動けますかーもしもーし?」

受付「イプシロン・コピー選手、戦闘不能!マラク選手の勝利です!!!」

うおおおおおおおと、観客が歓声を上げた。


モブ「すげえ!すげえ試合だったぜ!」

モブ「もう優勝!あんたが優勝で決まり!」

モブ「人間がゴミのようだ。」

モブ「ドラゴンすげえええ!この国の守り神になってくれえええええ!」

モブ「ちょ・・イプシロン・コピーって、B国のなんだよな?やばくない?」

超神「オリジナルなら負けなかったわ。コピーにしてはがんばったわね。」

モブ「・・なんかさ・・あれ見てると・・人間同士で争うのがバカらしく思える。」

モブ「オレたちの世界には・・あんなのがいるのか・・」

モブ「ドラゴンかっこいい!!!」

モブ「あー死ぬかと思った。いつ観客席にブレスが飛んできてもおかしくね?」


・・すごい試合だったなぁ。

マラクさん・・異空間も無視してブレス貫通できるとか、まだ技を隠してそう。


インスペクター「ふと感じましたが、技が似ていませんでしたか?」

ヒミカ「遠距離攻撃にワープに自身強化か。確かにそうだな。」

第一王子「もしや、イプシロンはドラゴンも参考にされているとか?」


るーしー「違う」


るーしー「強さを求めると、途中まで似たルートを辿る。」

るーしー「それだけ」

うーん、いつも説明が足りない気がするのは俺だけ?


ウラノス「武術なんかはどれやっても足腰は鍛えるしな。」

土門将軍「魔法も、どの種類を学ぼうとも魔力強化はする。共通の考え方があるのだろう。」

第一王子「途中まで似たルート・・ということは、真の強さはその先の力を得なければならないのでしょう。」

第一王子「研究者殿、できますか?」

研究者「寿命までやっても無理そう・・いや、やってみるかのう。」

同志「ちょ、できんのかよ!」

研究者「・・研究テーマはある・・操られている気もするがな。」

同志「は?」

研究者「双星から渡されたものじゃ。創造の力・・かつて人はこの力を使い堕天使ルシファーに会ったとされる。」

るーしー「天使」

研究者「ん?」

るーしー「天使ルシファー」

研究者「そうか、すまんかった。天使ルシファーじゃな。」

るーしー「満足」

そこ気にするんだ。

あれ?ルシファーさんは、るーしーさんのことをルシファー族を作った創造主って言ってたような。

一般的にルシファーって、神様に反逆した天使のことだよね?

もしかして、研究者さんの言ってるルシファーって、るーしーさんのこと・・?まさかな。


ジェノア「はー、力の差を見せつけられたな。一回戦でマラクと闘った俺はピエロだぜ。」

同志「相手が悪すぎたんですぜ。あんなの勝てるやつなんていませんって。」

ヒミカ「なら、双星も負けるのか?」

ジェノア「双星がマラクと闘うとしたら決勝戦だな。どうするつもりだ?」

双星「・・・・まったくわかりません。あれは勝てないでしょ?」

ヒミカ「お前はいつもそう言ってなんなく成果をあげるからな。」

俺の意思じゃないし・・


土門将軍「双星殿がマラクと闘うとは限らぬぞ。」

土門将軍が立ち上がる。


ミルカ「そうだな。あたしたちのどちらか残った方を倒さねばならないからな。」

ミルカさんも立ち上がる。

どちらか残った方・・?


ヒミカ「次はおふたりの試合ですね。ご武運をお祈りしています。」

ミルカ「先に行ってる。」

ミルカさんが、観客席から試合会場へ飛び降りた。

えええ、下手したら骨折れるよ?


土門将軍「真似したいがちょっと無理だな。儂は順路を使わせてもらおう。」

その重鎧じゃ当然だと思います!


メイド「次の試合は将軍とミルカさんですか?」

第一王子「A国とC国の闘いですね。どちらが勝つでしょうか。」

ウラノス「あのおっさん強いな。一回戦もかなり余裕で勝ってた。」

ウラノス「ミルカ殿も手練れで魔剣も持っている。化け物レベルの者たちがいなければふたりとも優勝候補だろうに。」

テミス「仕方ないわよ。ドラゴンだもん。」

な、なんでこんなにも強い人があつまるんだ!?

あ、武闘大会だからか。


・・

・・・・


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