196控室に追加された女の子
次の日。
今日は試合の日だ。
二回戦の相手はそこまですごそうじゃないし、ダークエルフさんの魔法アイテムでなんとかなるかな?
ダークエルフ「おはよう。」
メイド「おはようございます。昨日はぐっすり寝てましたね。疲れはとれましたか?」
双星「おはようございます。うん調子はいいよ。」
双星「起きたらふたりともいなかったけど、昨日は一緒にお出かけ?」
ダークエルフ「色んな人に会ってた。ウラノス殿やテミス殿とか。」
メイド「マラクさんにも会いましたよ。双星様によろしくだそうです。」
あら。
双星「俺まだ会ってないな・・会わないとまずいよね。」
ダークエルフ「双星が試合に集中できるよう私たちが代わりに会ったの。だから気にしないで。」
メイド「目指すは優勝ですよ!」
マラクさんやイプシロン・コピーがいるからなぁ。
あ、そうだ。
双星「今日はマラクさんとイプシロン・コピーの試合を見てから帰るよ。」
ダークエルフ「私も見るつもりだ。何か対策が練られればよいのだが。」
双星「さすがに・・どうあがいても勝てないと思う。」
メイド「だとしても、立派に戦い抜くことが相手への礼儀ではないでしょうか?」
・・なるほど、その通りだ。
ダークエルフ「どの道、闘うとしたら決勝戦になるでしょ?双星は今日の試合に全力を尽くしてね。」
双星「はい!」
目の前の大事なことに集中しないとね。
脇目もふらず、試合のことだけ考えよう!
・・
・・・・
双星「おはようございます。」
受付「おっはー。試合前のお楽しみタイムですよ♪」
双星「受付のおねーさん。それではいけないと思うんです。」
受付「ほわ?」
双星「全力で試合に臨むことが相手への礼儀ではないでしょうか。」
受付「ほわー、双星さんかっこいいです!」
好感度もうなぎ上りだよね!
受付「とはいえ、せっかく用意された部屋を使わないのも失礼じゃないですか?」
うーん、そう言われればそうかも。
受付「おかしなことはせず、試合の時間までソファーで休むくらいはいいと思いますよ。」
双星「なるほど、確かに。」
受付「はーい、一名様ごあんなーい。」
その言い方は違うお店っぽい。
・・・・
控室には、巴さんと・・なぜかヒミカさんもいた。
ふたりとも着物姿だ。よく似合っている。
俺は心の中でガッツポーズをした。
受付「ヒミカさんも出場者でしたから、基本的にいないことが前提で人の配置をしていたんですよ。」
受付「対戦カードが悪かったので仕事に復帰したんですが、ここに人手が必要ということで配備されたんです。」
双星「ひとり体制じゃなかったんですか?」
受付「不正防止です。一回戦のようなトラブルが起こりようのない状態に対策するのは当たり前ですよ。」
なるほど。
受付「では試合時間近くになったら呼びに来ますので、それまで待機お願いしますね。」
受付のおねーさんが・・まともな対応をしてた・・これはおかしい!
・・なんて、考えすぎか。
巴「双星さんどうぞ。今日は先輩とお世話しますね♪」
双星「あ、ありがとう。」
なぜかヒミカさんと巴さんの間に座ることに。
メイドさんとダークエルフさんと一緒に寝てるから、こういうのも大丈夫だと思っていたけど・・
うん、緊張する!
巴「ヒミカ先輩の着物姿いいですよね!ほら双星さんも褒めてあげてくださいよ。」
双星「ええ、とても似合っていますよ。」
ヒミカ「・・外でこういう服は落ち着かん。いつもの格好でないと周りも困惑するだろう。」
ヒミカさんの狂信者なら喜びのあまり酸欠くらいなるかも。
双星「一昨日の試合ではヒミカさん大人気だったじゃないですか。俺が悪人にされるくらい。」
双星「でも見た目だけの評価ではあそこまではなりませんよ。」
双星「今までの行いが評価されているんですよ。ヒミカさんは自分がやることに自信をもっていいと思いますよ。」
ヒミカ「そ、そうか?なら・・・・やっぱり慣れるまで時間をくれ。」
ヒミカ「自宅なら平気なのだが・・」
巴「・・あれ?もしかして双星さんって、ヒミカ先輩と・・したんですか?」
双星「え!?したって・・なにを・・?」
なんか変な意味で聞こえたんだけど。
巴「え~ほら、おしべとめしべが、的なのですよ。」
ヒミカ「お、お前は何を言ってるのだ!!!」
双星「しししてないよ!?」
巴「そうでしたか。もし・・しちゃったら教えてくださいね♪」
あれ?教えたら俺の砲台が撤去されちゃう?
もしくは周知の事実とまで言われるほどみんなに知られそう。
双星「そ、そういうのは仮にあっても他人にはあまり話さないんじゃないの?」
若い子は気軽に彼氏としたとか話すのかな?
双星「第一、聞いてどうするつもりなの?」
巴「その時は・・私の初めても奪ってください。」
双星「・・は?」
ちょっと意味が・・俺の頭が理解を拒む。
巴「ヒミカ先輩と同じ(ピー)で処女喪失なんて素敵じゃないですか。」
え・・えっと・・・・外国は文化が違うなぁ。
俺はとりあえず考えるのをやめた。
ヒミカ「そんなくだらない話などするな。それより今日の対戦もなにか仕掛けをしてるのか?」
双星「特に何も。魔法アイテムでなんとかなるかなーって。」
ヒミカ「・・ま、今日の相手ならそれで十分だろうな。」
ヒミカ「だが、お前には変わった勝ち方をしてもらいたい。」
双星「え?」
ヒミカ「観客からすれば娯楽だからな。単純な闘いでマラク殿やイプシロン・コピーより魅せることは無理だろう。」
巴「ドラマ性とか、人間模様とかで盛り上がってもらいたいですよね。」
巴「第一回戦のヒミカ先輩との試合みたいな♪」
ヒミカ「だからといって毎回同じでは飽きられる。色んなパターンでの勝利をしてもらいたい。」
双星「そういうのは運営側の人がやってくださいぃぃぃ!」
ヒミカ「今年も土門将軍が参加されているが、将軍は実直(仮)な人だ。」
ヒミカ「強くはあっても娯楽性はそこまで・・な。」
なんで(仮)なんだ?あ、第二回魔王戦のあれでちょっと評判落としたからかな。
双星「いやぁ・・そう言われましても・・」
ヒミカ「試合前にいきなり言われてやるなど無茶な話だ。とりあえず勝て。」
巴「圧勝ですよ!」
圧勝はちょっと・・
こんこん。
受付「ひゃっはー!女の子に囲まれてデレデレしてる双星さーん。試合の時間ですよ。」
デレデレとか、ちょっとだけしかしてません!
双星「じゃあ行ってきます。」
ヒミカ「生きて帰って来い。」
巴「ふるぼっこ、デスよ♪」
フルボッコになるかは、魔法アイテムの威力次第!
俺は控室を出て受付のおねーさんと試合会場へ向かう。
受付「控室ではどんな話をしたんですか?」
双星「機密じゃないんですか?」
受付「大会参加者のプライバシーを守るための機密ですから。双星さん自身が話す分には問題ありませんよ。」
なるほど。
受付のおねーさんが普通すぎて戸惑ってしまう。
・・いや、試合に呼んだ時のはいつも通りか。
双星「えっと、観客からすれば大会は娯楽だから、エンタテイメントを意識した勝ち方をしてほしいって。」
受付「勝つだけではなく、負け方にもエンタメ性はあるんです。」
受付「道化師のような存在ですね。」
ああ、わざとおどけたり失敗したりして、観客を楽しませる人か。
受付「ですが・・楽しむ人たちをよそに、魅せる側は結構大変なんです。」
受付「苦労を理解してもらえないことも多いので、やはり廃れやすい文化ですよね。」
つまり、廃れた今、道化を演じれば新鮮な気持ちで楽しんでもらえやすい・・かな。
やり方はわからないけど。
ま、今日の試合は普通にがんばろう。
・・
・・・・




