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191お世話係の巴さん


そして・・次の日。


―――――――――――――――

日程

―――――――――――――――

× × 1 休 2 休

3 休 4 休 5 休

6 休 7 休 8

―――――――――――――――

今日は一回戦の日

―――――――――――――――


昨日はダークエルフさんに稽古をつけてもらった。

・・正直付け焼き刃にすらならない気がする!

俺はひとり試合会場へ向かった・・


受付「やっほー双星さん、ファイトですよ!」

双星「おはようございます。い、意外な展開だとみんな喜ぶと思うんですよ。つまり棄権したいです。」

受付「却下♪」

やっぱダメかぁ。


双星「そういえば早目に来てほしいと言われたので来ましたが、何かあるんですか?」

健康診断?


受付「見てのお楽しみです。では今年の控室に案内しますね♪」

ええい、どんな豪華な控室でも俺の不安は払しょくできないよ!


・・

・・・・


巴「あ、あの、お世話を務めさせていただきます、巴といいます。大会期間中の間、よろしくお願い致します。」

俺は、着物を着たともえさんを見て、受付のおねーさんを見た。


受付「今年から他の人は控室への入室が禁止になりました。」

そうなんだ。


受付「控室の中での出来事は、機密扱いになります。外に漏らせば罰せられます。」

なんで?


受付「控室の中は治外法権です。法律の適用範囲外となります。」

物騒だと思うのは俺だけ?


受付「お世話係は、仕事として来ていますので自由はありません。」

まぁ、勤務時間内はそうだよね(休憩時間は除く)


受付「・・さ、楽しんできてください♪」

楽しめって言われても・・試合前だしお酒はやめた方がいいよね。

受付のおねーさんはドアを閉めた。

巴さんとふたりっきりになる。


巴「立ってても疲れますよ。どうぞ座ってください。」

言われるまま長椅子に腰かける。

巴さんは、俺の隣に座った。


巴「試合までもう少し時間ありますから、お酒でも飲みますか?」

にこっと巴さんが笑った。

く、これは・・ザ・普通の子の笑顔!

というかかわいいよ!着物もよく似合っているよ!

お酒・・お酒・・ああ、この子に注いでもらった高いお酒はさぞおいしいだろうなぁ。


双星「・・試合前なので、お酒はちょっと・・」

巴「え、でも・・去年は飲んで試合に臨まれたとか。」

双星「あ、うん。なんでだろうね。」

人生やけっぱちになってたのかな。


巴「双星さんって・・お酒が似合うと思いますよ。」

双星「え?そう?」

巴「お酒飲む男の人って、かっこいいなぁって、思うんです。」

双星「よーし、じゃあちょっとだけ飲むか!」

巴「お勧めを用意しますね。」

・・巴さんって、お酒飲む歳なの?

あ、歳を聞くのは良くないかなぁ。


双星「巴さんって、お酒飲めるの?」

巴「いえ、まだ17なので飲めないんです。でもお酒の特徴は勉強しましたので。」

17・・若いなぁ。

こんな若い子を隣にはべらせて俺は何をやっているんだ・・最高の気分だけどね!


双星「じゃあアルコール度数の少ないお勧めありますか?」

巴「かしこまりました♪」

巴さんがお酒の瓶を持って来て、注いでくれた。


巴「はい、どうぞ。」

なんていい笑顔なんだろうか。

メイドさんはちょっと幼い感じがするし、ダークエルフさんはおとなっぽいからなぁ。

ヒミカさんは怖いし・・そう、こういう大人と子供の中間からちょっと大人側みたいな子がいいんだよ!


双星「いただきます!」

俺はお酒を飲んだ・・あれ?

少し・・・・きついっていうか、アルコール強くない?


双星「これ、アルコール度数どれくらい?」

巴「ええと・・3度ですね。」

全然低いな。

まぁ逆に度数が高くてもジュースみたいに飲めるのもあるし、これも感覚と実際の度数が違うお酒なんだろうな。


巴「双星さんってすごいですよね。どこへ行っても大活躍で。尊敬します。」

双星「俺なんか全然だよ。本当に、運だけでやってるだけだもん。」

双星「ヒミカさんの方がずっとすごいよ。俺より10は若いのに。」

巴「ヒミカ先輩も言ってましたよ。双星さんは人知れず活躍もしてるって。それを鼻にかけず誰にも言わず、胸の内にしまっているって。」

・・?俺が何かするとすぐ新聞記事になるけど・・?

というか・・ヒミカ・・先輩?


巴「魔王を封印したときもそうだったんですよね。あれ、魔王を倒していたら、B国と戦っていたそうですね。」

え?


巴「A国と魔王、片方が敗れ片方が疲弊する。そこをB国が攻めとる予定だったってヒミカ先輩から聞きました。」

巴「双星さんが魔王を封印したから、B国は結局A国も魔王も相手にしないといけなくなるので、攻めるのをやめたって。」

・・し、知らなかった。

あの裏でそんなことが起きていたなんて・・


巴「すごいですよね。このことは本当に一部の人しか知らないままで、双星さんも全然言わなくて、表でも影でも功労者だって!」

双星「へぇ・・そういえば、ヒミカさんの後輩なの?」

巴「はい♪あ、もっと飲んでください。双星さんの話、もっと聞きたいです。」

困ったなぁ。俺がどんだけダメ人間かって話くらいしかできないんだけど。

ああお酒おいしい。メイドさんたちもいいけど、新しい女の子は新鮮で楽しいです!ああごめんなさいゲス人間でごめんなさい。


巴「ヒミカ先輩は本当に強いんですよ。でも・・双星さんなら勝利の計画を立ててるんですよね?」

双星「いや全然。ダークエルフさんの魔法アイテムを持ってきただけだから。」

たぶん射程外に逃げられると思う。

もしくは発動前に真っ二つにされるとか。


巴「魔法アイテムって強いんですか?」

双星「威力は・・うん、強力かな。魔法が使えない人でも魔法が使える超便利アイテムだよ。」

双星「前回大会でもお世話になったし。」

巴「へぇ・・」

こんこん。


受付「そーせーさーーーん。そろそろお時間ですよ。」

双星「あ、はーい。すぐイキます。」

巴「え?まだ時間あ・・そうですね。さ、双星さんがんばって来てください。」

俺は立ち上がろうとして・・また座り込んでしまった。


双星「あれ?お酒に弱くなっちゃったのかな?あはははは。」

巴「そうかもしれませんね。」

久しぶりに気持ちよくお酒を飲んでしまった。

ああもう、ここに住みたい!ああでもメイドさんとダークエルフさんのいる部屋も捨てがたいよぉ!

俺は部屋から出て涼しい風を浴びた。


風「くせえよ。」

ごめんなさい。


受付「お楽しみの時間は終わりですよ。さ、試合会場へ行きましょう。お楽しみの時間です。」

どっちもお楽しみやんけ!

いや試合はちょっと・・楽しめないなぁ。

通路を歩きながら・・あれ?ほんとお酒に弱くなった?ふらふらする。


受付「双星さん・・ずいぶん楽しんだようですね。」

双星「ちょっとしか飲んでないんですけどね。」

受付「違いますよぉ。お・ん・な・の・こ♪」

ん?


双星「意味がわからないんですが。」

受付「いやですね、控室は他の人が入って来ないんですよ。」

うん。


受付「女の子とふたりっきりですよ。」

おや?


受付「治外法権なんですから、何してもいいんですよ(にやにや)」

何してもって、え、でもさすがに捕まっちゃうのでは?


受付「中でのことは機密なんですから、何かされても誰にも言えないんですよ。」

えーと、さすがに俺でも言ってる意味がわかる!

え、えっちなことをしても、訴えられたりしない・・って・・いやでも、人としてそれは・・ねぇ?


受付「労働時間中は逃げたりできませんしぃ。」

やりたい放題していいとか、そんな、そ、そんな・・


受付「何回楽しんだんですかぁ?」

双星「ししししてませんよ!だ、第一、試合前じゃないですか。」

受付「つまり・・試合後のお楽しみ♪ですね。」

え?本当にいいの?そんなことして。

あんないい子を俺が・・


受付「想像してみてください。女の子に抱きついたり服を脱がせたりしていいんですよ。女の子は困りながらも受け入れるしかありません。」

受付「もっとすごいことだって・・しかも責任はとらなくていいんです。」

人として・・いやでもそれが、その、巴さんの仕事なんだよね?

仕事の範囲内だし・・ねぇ・・ちょっとくらい・・・・

いや!そんなこといけない!


双星「だ、ダメですよそんな!いくら仕事でも、相手の気持ちを無視したことはしちゃいけないんです。」

受付「つまり・・私がお金を望んだら、双星さんはくれる・・そういう解釈でいいんですね。」

違います。


双星「って、話し込んでたらヒミカさん待たせちゃいますよ!」

受付「これは計画だぁ!わざと遅れてヒミカさんを苛立いらだたせ、冷静な判断をさせないためですね!お見事!」

ちーがーいーまーす。

俺は急いで向かった。


・・

・・・・


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