185るーしー
修行の一環としてロードワークでもしようと思ったら、宿の人たちに呼び止められた。
モルダー「よお双星、計画はわかったが激運は誰から与えられたんだ?」
コード「そういやそうだよな。神様にでも会ったのか?」
双星「・・」
アルファ「ねえねえ、私も激運をもらえないかしら?条件とかあるの?」
ゴッド「オレがミラクル・ゴッドだ。同じゴッドとして興味はある。」
タヌキ「記事が出るまで待てねえよ。なあ、みんなが激運をもてば全部うまくいくんじゃね?」
麗しのミルキーウェイ「ふふ、激運なんて危険な力よ。あなたたちに制御できるのかしらね。」
タヌキ「ほお?」
麗しのミルキーウェイ「望めば誰もが抗えない。あらゆることを思いのままにする。」
麗しのミルキーウェイ「その力を得た時、あなたは人のままでいられるかしら?」
タヌキ「な、なんだよそれ。」
麗しのミルキーウェイ「欲に身を委ねたりしない?あなたはその力を他人のために使える?」
タヌキ「もちろんだとも!」
麗しのミルキーウェイ「なら・・あなたが昨日稼いできた報酬、私にくれない?」
タヌキ「やだよオレが稼いだ金だぞ。金が欲しいなら自分で稼げよ。」
麗しのミルキーウェイ「激運の力も同じよ。自分で手に入れたものを自分で使うだけの獣に成り下がる。」
麗しのミルキーウェイ「あなたは、双星にはなれない。」
タヌキ「く・・」
モルダー「麗しのミルキーウェイの言う通りだよな。お前らじゃあ双星みたいにはなれないな。」
モルダー「オレは違うけど。」
コード「お前も同じだろ!まったく・・オレは違うからさ、な、双星。オレにだけ激運を得るやり方教えてくれよ。」
双星「・・」
アルファ「あーら、なら激運をどう使うつもり?」
コード「そりゃあ、まあ・・・・その、色々だ。」
アルファ「どうせ自分の欲望を叶えるためでしょ?それじゃあダメね。」
コード「ほお、お前はどうなんだ?」
アルファ「もちろん飢えてる人に食べ物をあげたり、病気の人を治したりするわ。激運の持ち主なら当然でしょ?」
アルファ「私こそ激運の持ち主にふさわしいわ。ねぇ双星、そうは思わない?」
双星「・・たぶん、違うと思う。」
アルファ「え?」
双星「うまく言えないけど、それだと違うんだと思う。」
アルファ「困った人を助けるために力を使うのが違うっていうの?」
双星「えっと、この力があっても人は死ぬんだよ。苦しむ人を助ける力じゃない。」
双星「俺もわからない、もっと違う・・えっと、人が与えた力じゃないから、人の正義で考えても意味ないと思う。」
双星「俺たちは死んだらそこで人生が終わるって考えるけど、死の向こう側を知っている相手だと、全部つながっていて・・」
双星「まぁ、よくわかんない。」
アルファ「全然説明になってないんだけど・・」
うん、さっぱりわかりません。
ルシファー「お前らはバカだな。欲望のために力が欲しいです、でいいと思うぞ。」
モルダー「それだ!」
コード「いや、違うだろ?」
るーしー「基準」
コード「お、かわいい嬢ちゃんだな。誰の子だ?」
ルシファー「あっ、始祖様・・また来て!」
るーしー「欲と欲は矛盾する。なら、誰の欲を基準にする?」
コード「オレの欲!」
モルダー「この場合、双星の欲じゃねーの?」
麗しのミルキーウェイ「違うわね、激運を与えた人じゃない?」
るーしー「より上位の存在を基準にする。では、最上位は?」
ゴッド「ゴッド(神)だ!」
るーしー「つまり、激運の力は神様の望む形に収束していく・・神の領域に・・来る?」
アルファ「・・」
双星「・・」
モルダー「・・パねえな。」
この子すごい!言われてすごく納得してしまった。
いや、子供の純粋さ故なのか?
ルシファー「始祖様・・その、怒られますよ?」
るーしー「・・その時はその時。」
始祖様?どこかのお偉いさんのお嬢様かなにかかな?
超神さんや悪魔王さんみたいなヤバさも感じないから普通の子だと思うけど。
るーしー「これ」
双星「俺に?」
手紙?
依頼状と書かれてある。
るーしー「知って」
双星「何を?」
るーしー「全」
全?全部ってこと?
ヒミカ「失礼する・・お、都合よくいるな。」
ヒミカさんが俺を見て笑みを浮かべた。
双星「何か用ですか?」
ヒミカ「王がお呼びだ・・なに、お前のおかげで王はご機嫌だ。無理難題を言われるわけではないから気楽にそのまま来い。」
双星「俺・・なにかしましたっけ?」
ヒミカ「先日の記事で、王の支持がうなぎ上りだ。今なら武闘大会に出場しそうなくらい大喜びしている。」
王様が出場したらみんな気を遣って優勝しちゃう?
いや、改造人間は気にしないで攻撃するかな。
双星「そういえば・・受付のおねーさんは?今日は一緒じゃないんですね。」
ヒミカ「ああ、宿が魔窟になったとかで来られないと言ってたな。」
るーしー「・・」
え?ここ魔窟になったの?いつもの宿だけど。
とりあえず王様のところへ行くことにした。
・・
・・・・
受付「そーせーさーーーーん!」
王城へ行くと、受付のおねーさんが抱きついて来た。
いや、その、幸福度が急上昇していくぅぅぅぅぅ
受付「もう聞いてください!双星さんは私のものなのに、後から来て好き勝手しようとしてひどいんですよ!」
双星「言ってる意味がわからないのですが、まぁでもうんとりあえずわかりますはい。」
このまま時が止まればいいのに。
王様はずっと玉座で待っててください。
ヒミカ「・・あ、風神が双星を斬りたがってる。」
双星「えええ、そんなわけないでしょう!?」
受付「わかりませんよ。制作者に似て性格悪いのかもしれません。」
ヒミカ「ん?誰が作ったか知ってるのか?」
受付「名前も呼びたくないです。あんなの。」
ヒミカ「???」
風神ってヒミカさんが持ってるフルオートで戦ってくれる魔剣のことだよね?
双星「こんな強力な魔剣を作った人を知ってるんですか?」
受付「つーんです。あんなのの依頼を受ける人なんて知りません!もう!」
依頼?
依頼って・・宿にいた女の子に渡された依頼状のこと?
受付「もう。もう!もう!!!」
受付のおねーさんは、頬を膨らませて不満の意を表す。
こうして見ると、やっぱり受付のおねーさんは綺麗だ・・
以前・・路地裏で会った時のことが嘘のよう。
ヒミカ「お前がなぜ怒っているかわからんが、先に王へ謁見してからにしてくれ。」
受付「5秒で終わらせてください!」
挨拶すらできません。
・・
・・・・




