170【帰国】
アイテル「もうA国へ帰るのですか?」
双星「うん。これからのことはこの国の人が決めることだから。」
A国には俺に強運を授け、床とか町とかと喋れるようにした何者かがいる。
・・運命に逆らった俺は、A国に戻らないといけない・・気がする。
罰を受けるために。
双星「ここでの役割はもう終わり。次の役割に進むよ。」
アイテル「・・ずっと・・この国にいてもらうことはできないでしょうか・・私と一緒に・・」
メイド「あ、無理なんで。さぁ双星様帰りますよ。」
ダークエルフ「はい出発進行。」
見事な手際で馬車は出発した。
・・
・・・・
ダークエルフ「このままA国まで来るか?」
ミルカ「一度C国へ帰ろうと思う。G国のことを新王に報告しないといけないからな。」
ダークエルフ「ならC国を経由してから戻ろう。」
ミルカ「助かる。お前たちはA国に帰るのか?」
ミルカ「A国に愛想つかしたらいつでもC国に来ていいんだぞ。」
ダークエルフ「私は双星次第。」
ミルカ「双星どうだ?」
罰の内容が処刑だったらどうもこうもないんだけどね・・
双星「A国の仕事をクビになってたら考えるかなぁ。」
ミルカ「ならクビになるよう祈ってる。」
俺がC国へ行っても役に立たないと思うんだけどね。
求められているのは・・俺じゃなくて強運なんだよなぁ。
ミルカ「お前はどうだ?命令無視してG国に肩入れしたんだろ?」
双星「え?」
ヒミカ「・・そうだな・・私もクビになったら考えるかな。」
双星「ヒミカさんなんで・・?」
あの真面目なヒミカさんが命令無視だなんて。
ヒミカ「天気がよかったから、ふとサボってみたくなった。それだけだ。」
それだけって・・意味がわからない。
・・
・・・・
?「ヒミカ!」
ミルカさんをC国に送り、A国に戻る途中で見知らぬ馬車から声をかけられた。
聞いたことあるような声だけど・・
ヒミカ「土門将軍ですか。どうされましたか?」
土門将軍!・・誰だっけ?
・・あれ?こういう時は馬とかが説明してくれてたけど。
あ、そっか。
運命に逆らったからもう説明とかしてもらえないのか・・
土門将軍は・・・・あー、武闘大会で闘ったり、魔王退治で一緒したんだっけ。
俺たちは馬車を止めた。
土門将軍「出奔したら誰だって驚く。」
双星「え?出奔!?」
出奔って、突然いなくなることだよね?
俺はヒミカさんを見た。
ヒミカ「空が青かったからな。」
双星「会話になってない!」
ヒミカ「少し考える時間がほしかった。」
双星「それで仕事やめますか?」
ヒミカ「中途半端な気持ちで仕えることはできぬ。」
俺を上回る真面目人間を見た気がした。
・・というか俺は真面目でもなんでもないのかも。
俺は中途半端人間・・
土門将軍「王から話は聞いた。王は双星殿をひどく恐れているそうだな。」
ヒミカ「その様ですね。」
双星「俺・・なにかしましたか?」
土門将軍「いや。出る杭は打たれるというものだ。」
出る杭って、突出した能力の人が憎まれるとかそんなんだよね?
突出した能力???ヒミカさんのことかな?
土門将軍「王にはきつく言っておいたから。戻ってこい、ヒミカ。」
ヒミカ「そうですね。またよろしくお願いします。」
いいなぁヒミカさん。
俺が仕事やめたときは・・あはははは。
メイド「いい話ですね。」
ダークエルフ「ではA国へ行くぞ。」
俺たちはA国へ戻った。
・・
・・・・
国王「おおおヒミカああああああああああよく帰って来てくれたあああああああああああ」
ヒミカ「ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした。」
国王「いやいいのだ我が悪かった。G国は大変だったか?あそこは乱世だからな。」
ヒミカ「乱世は終わりました。これからは新しい世が始まります。」
国王「ははは、さすがさすが。G国の話でも聞かせておくれ。」
ヒミカ「はい。」
・・いいなぁヒミカさん帰る場所があって。
ダークエルフ「私たちも宿に帰る?」
双星「俺は馬たちの様子を見てからにするよ。ふたりは先に帰ってて。」
メイドさんとダークエルフさんと別れ厩舎へ向かった。
・・
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