169乱世終結おめでとうパーティ
アイテル「皆の協力で乱世は終わりました。これからこの国は発展していくでしょう。」
アイテル「まだまだ皆には働いてもらうことになりますが・・今は、平和を共に祝いましょう。」
アイテルさんの挨拶で乱世・・というか内乱終結のパーティが開始された。
さてと・・隅っこで魚の煮つけでも食べるか。
陛下に忠誠を誓った他の諸侯も大勢来ていて、アイテルさんとポトスさんはその応対に忙しそうだ。
ダークエルフさんは、珍しいのか人々の注目を浴びている・・が、本人は意に介さずお酒を飲んでいる。
メイドさんは・・あれ?給仕の手伝いしているみたいだけど・・・・なんかちょいちょいナンパされてる・・
なんかもやっと。
幹部「おいおい、主役がこんな端っこでちびちびやってんなよ。」
幹部「敵の大将倒したんだって?いやーマブダチとして鼻が高いぜ。」
幹部「陛下の救出見事だったな。」
双星「・・できれば女の子に話しかけられたかった。」
わがままを言ってると思う。でなければ、ひとりでちびちびやってたい。
つか誰がマブダチだ。
幹部「女の子って言えばさあ、ヒミカ様って恋人とかいんの?」
双星「うん。」
幹部「ああ!幹部1がショック死した!だが安心しろ。ダークエルフ様はオレがもらっとくから。」
通りすがり「お前なんかにダークエルフたんを渡すかあああ」
幹部2は通りすがりに刺された。
幹部「なにやってんだか。皇帝陛下のかわいさに敵うやつなどいないだろうに。」
ロリ警「ロリコン警察です。ロリコン罪で逮捕します。」
幹部3は連れていかれた。
ペドじゃないかなーと思うのは俺だけ?
ヒミカ「あまり双星に迷惑をかけるなよ。」
テミス「わかってますって。双星さん、全部計画的に乱世を終わらせたって本当ですか?」
殿からさん付けに変わってる。
というかヒミカさん・・またそんなデマを・・
なぜかこういう結果になったんだから、そりゃ偶然・・それじゃいつも通りの流れだな。
双星「みんなががんばった結果じゃないですか。計画だなんて言ったら皆さんに失礼ですよ。」
ヒミカ「A国にいた段階からこちらの意図を把握していて、G国に来たら突然リーダーに祭り上げられ、超特急に領地を増やしそれを手土産に由緒ある勢力に売り込む。」
ヒミカ「あっという間に国一番の勢力になり、皇帝陛下救出では敵のリーダーをなんなく倒し乱世を終結させる。」
ヒミカ「実は無計画でこれをやらかす方がすごかったりする。」
テミス「これがノンフィクションですって言ったら誰も信じませんよね。挫折や失敗がまったくない・・」
双星「いやでも、コルドの時は無様に逃げたりとかしましたよ。ほらヒミカさんが来たときの。」
テミス「あれは完全に素人がやってるなぁって思いましたよ。」
ヒミカ「4000の兵で3万と戦うなんてまともにやってうまくいくわけないだろう。全部双星の計画通りだ。」
双星「ヒミカさんが来ることなんてわかりませんよ?」
ヒミカ「お前は最初から私のやろうとしていることを読んでいた。G国へ来ることもわかっていたのだろう?」
いやまぁ知ってたけど・・いやでも・・
ヒミカ「わからないことも多いが、なぜか双星にとって都合のいい結末になる。必ず、な。」
ヒミカ「全部なにが起こるかわかっていたのなら、その通りに進行すればよいことになる。それこそが双星の計画ではないのか?」
テミス「ぴーんと来ました。双星さんは運命を操ってるんですね。」
運命と聞いてドキッとした。
天井や壁が言ってた運命。もしかしてあいつらは運命を操れるのでは・・?
テミス「例えば、双星さんはまっさらな平原にいて、A地点へ行けと言われたどうしますか?」
双星「まぁ、普通に行ってみるけど。」
テミス「ルートは?」
双星「まっさらな平原なら直線距離をまっすぐかな。」
テミス「では・・A地点へ行く途中に、塀があって家が建っていたらどうやって行きますか?」
双星「そこは迂回して行くよ。」
テミス「では、区画整理されて道ができて建物があって入り組んでいたら、どうやってA地点まで行きますか?」
双星「えっと、道を通って最短ルート?」
テミス「それです!」
どれですか?
テミス「みんな目的に対して最短ルートを通ろうとします。障害物があれば避けます。」
テミス「では・・進んでほしくないところに障害物を置けば、そのルートは通りませんよね?」
まぁ、うん。
テミス「双星さんがやってるのは、この区画整理なんですよ。」
テミス「通って欲しくないルートは潰し、都合のいいルートに誘導する。その結果、思い通りの結果になるわけです。」
なんでやねん。
ヒミカ「なるほど。」
双星「なるほどじゃないですよ!?」
ヒミカ「というより、双星に限らずあらゆる物事がそういうものだろう。」
テミス「あはは、それもそうですね。」
ヒミカ「まぁ・・それを計画的にやったのが双星なだけで。」
結局そこに戻った!
あれ?でも運命に逆らったんだから、俺にとって都合のいい結果になるのはおかしくない?
双星「で、でもですよ。俺にとって都合のいい結果って言うのなら、俺が皇帝になってこの国を支配しちゃいませんか?」
ヒミカ「それはない。お前は地位も権力も気軽に手放すからな。皇帝の地位とて望むとは思えん。」
テミス「気軽にって、よくあることなんですか?」
ヒミカ「日常と言ってもいいくらいぽんぽん手放す。」
それは言い過ぎでは・・
テミス「権力に固執しないなんてかっこいいですね!」
双星「い、いや、そんなことないよ。俺なんかじゃちゃんと扱えないと思うから、もっと頭のいい人が権力を行使できた方がみんなのためになるよ。」
テミス「えー、双星さんに任せれば全部うまくいきそうですよぉ。」
うーん、テミスさんなんか普通の女の子っぽい。
OFFの時はこんな感じなのかな?
ヒミカ「権力に固執しないやつなどいない。」
双星「ヒミカさん?」
ヒミカ「どんな英雄でも、不当に名誉や権力を奪われて気にしない者など私は知らん。」
ヒミカ「見返りなく働いて文句を言わないのは、物語の人物だけだ。」
ヒミカ「そもそもこれらは欲だ。お前は望めば大抵の願いが叶うだろう?なぜ何も望まない。叩けば埃が出るくらいが普通ではないのか?」
双星「いや・・ヒミカさんだって聖人君子みたいな生き方してません?」
ヒミカ「そんなことないぞ。趣味の武器集めでは人に言えないようなこともしてる。」
そういえば・・コレクターだったっけ。
新しい武器が届くと謎の歓迎会を人知れず開催するような。
ヒミカ「お前はどうなのだ?」
えーと・・
双星「なぜか物事うまくいくので、今のままで幸せです。」
みんながすごいすごい言ってくれて、メイドさんのおいしい食事を食べられて、
女の子の知り合いがいっぱいいて、仕事と収入があって・・
ヒミカ「軍に貸すくらいお金がたくさんあるだろう。豪遊したくはならないのか?」
双星「いつ死んでもおかしくないイベントがちょくちょく起こるので、メイドさんとダークエルフさんにお金は残しておかないと。」
ヒミカ「前から一度聞いてみたかったのだが、あのふたりとはそういう関係なのか?」
双星「そういうって・・いいいいえ、何もないですよ!」
ヒミカ「お前くらいの歳なら毎秒盛っててもおかしくないだろう。あのふたりは頼んでも断らんと思うぞ。」
双星「いや、えーと、俺は一応目上の人間ですし、そういう自分の欲を優先するようなことはいけないと思うんですよ。」
ヒミカ「A国での功績を考えればもっと王へ褒美を要求してもおかしくないし、お前の信者の数を考えればもっと楽に稼げるだろう?」
双星「A国も楽な財政じゃないでしょ?信者相手の商売とかは苦手です。」
A国は、なんか城に人々が押し寄せたこともあったからなぁ。
しかも俺が祭り上げられてて・・あれは驚いたよ。
ヒミカ「お前はもっと多くを望んでいいんだぞ。」
双星「いや、でも、好き勝手して評判下がったらメイドさんやダークエルフさんにも悪いし、周りのことを考えて行動しないと迷惑かかるし・・」
ヒミカ「大人が望むいい子か何かかお前は?」
で、でも、好き勝手していいなんて、誰も言わない。
変なことすると、常識を考えろって言われるし。
人に知られて困ることは最初からやらないのが普通じゃないの?
テミス「なんかA国って面倒そうですね・・そうだ!双星さんA国に帰らずずっとG国にいませんか?絶対その方がいいですって!」
双星「たぶん、それは許されないことなんだと思う。」
俺の強運はA国で始まった。
たぶんそこにいるんだ・・俺に強運を授けた何者かが。
壁か天井か忘れたけど、俺を強運にしたとか言ってたし・・あの時はスルーしちゃったけど。
運命に逆らったけど、たぶん強運のままだよね?
だとすると、”まだ見捨ててないから、どっか行くな”ってことだと思う。
つまり、戻らなくてはならないわけだ。
怒られるのか処分されるのかはわからないけど。
テミス「言ってる意味が、よくわからないのですが・・」
双星「戻らなきゃいけない理由があるんですよ。」
テミス「・・女?」
ダークエルフ「なに?A国で女が待ってるって?」
メイド「え?誰ですか?」
ふたりともいつの間に!?
双星「いないいない、そういう人はいないから!」
メイド「ですよね。みんな排じょ・・いえなんでもないです。」
今なんて?
まぁ・・たぶん女性なんだろうな。
あの人だと思う。確証はないけど。
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