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結局最後まで信じてもらえなかった・・ぐすん。

今日は早く休もう。

俺は宿に帰った。

なお賞金は3200万だった。予想通りの金額なので驚いたりはなかったが・・むっちゃ重い。

金貨だけど、50キロ以上はあるぞこれ。台車使ってなんとか運んだ。

なおトロフィーもいつも通りついてきた。トロフィー増えすぎだよ・・予選から増え続け6個目か・・


双星「ただいま。」

メイド「あ、お帰りなさい!」

ダークエルフ「お帰り。号外出てるけど見る?」

双星「号外?なにか大きなニュースでもあったの?」


”全部計算だった!双星選手の戦術!”

・・え?俺のこと?


”これまで偶然の勝利を続けてきた双星選手。”

”国の運営委員会でも偶然という調査結果が出ていたが、それが今日、覆された。”

”対戦相手のシャルロット選手の危機にいち早く対応し、刺客を撃退。鮮やかに敵をさばいた。”

”これを見た者は誰もが気付いただろう。今までの闘いは全部計算されていたのだと。”

”シャルロット選手もそのことに気付き、敗北を認めた。”

”すべては双星選手の演技だったのである!彼はトリックスターを演じていたのだ!”

いや全然違うし。


双星「なにこれ?」

メイド「もうすごいんですよ。なにせ今までの試合は国の調査で偶然の出来事とされていたのに、全部計算されていたんですね。」

双星「いやいやいやいや、偶然だって。ほら今日の試合もダークエルフさんからもらったやつじゃん!」

ダークエルフ「で、本当は?」

双星「本当に偶然だってー。」

どうして信じてもらえないんだろう?日ごろの行い?でも悪いことした記憶ないんだが・・

試合前のお酒がまずかったのかなぁ。おいしかったけど。


メイド「この号外に載ってる小説みたいな感じなんですよね。」

小説?


・・

・・・・


―――――

対戦相手が蜂に刺されうめき苦しむ。

だがその”仕掛け”には誰も気付かない。

三回戦も楽な勝利だった。


受付「こ、今回もなにもせず勝利です!双星選手が土門将軍を打ち破りました!」

観客席がざわめく。

・・勝負は闘う前から始まっている。

道化を演じ策を練ったと誰も気付かせない。

初戦からすべて計画通りだ。

それを理解せぬ者たちが偶然などという、たわごとを信じているのだ。


受付「これは運命なのでしょうか!?見えざる神の手が双星選手の味方をしたのでしょうか!?」

運命?違う。

計算だ。

この結末は俺の計算で導き出されたものなのだ。

当然次の試合も・・改造人間だったかな。

ふっ、ただの人間より御しやすい。次は楽な闘いになりそうだ。

俺は軽く笑みを浮かべながら、試合場を後にした。

―――――


・・

・・・・


メイド「今度新聞で連載される小説のプロトタイプが載っているんです。」

双星「俺の知らないところでそんなの始まるの!?てか全然違うし!」

計算で蜂が思い通りに動くわけないやん。俺はテイマー(調教師)ですか?

あとこの小説の試合までで本当になにもしなかったのは、予選だけなんだけど。

一回戦と二回戦は一応なにかしたから・・急所攻撃とおならだけど・・

だからアナウンスで”今回もなにもせず・・”とはならないんだよね。


メイド「新聞の定期購読します?」

双星「いや俺は旅人だからしなくていい。」

ダークエルフ「苦情入れる?」

双星「まぁそこまで目くじら立てなくてもいいかな。大会・・このお祭り騒ぎの一環として、みんなが楽しんでくれるならいいさ。」

でもできれば真実をそのまま書いてほしかったかなぁ。

嘘話じゃん。

小説だから・・いいのかな?


・・

・・・・


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