165新生アイテル、進軍
俺たちはアイテルと合流して、会合が開かれた。
アイテル「こうして再び反撃の機会を与えて下さったことに感謝します。」
拠点には、こちらのメンバーに加えてアイテルのメンバーもいる。
驚いたのは、アイテル軍のリーダーが女性だったということ。
いいとこのお嬢様って感じがする。
アイテルというのは、代々襲名していく代表者さんの名前だそうです。
アイテル「これより私たちは、アイテル領を取り戻します!」
ある者は周辺国へ戦乱を終わらせることを伝え。
ある者は支配地域の復興に向かい。
ある者はアイテル軍の敗残兵へ呼びかけに行き。
ある者は戦勝の踊りを舞い。
ある者はファーストコンタクトをとり・・ファーストコンタクト?
宇宙人「いー・T」
あ、すいませんお呼びじゃないです。
・・
・・・・
アイテル軍となった俺たちは、3つの敵勢力に合わせて3軍に分かれて進軍した。
第一軍はアイテル軍の主力を中心とした部隊。
第二軍はウラノスさん、テミスさんを中心とした部隊。ウラノスさんって強いって聞くけどどのくらい強いんだろう?
第三軍はヒミカさん、ダークエルフさん、ミルカさんを中心とした・・敵がかわいそうだと思いたくなる部隊。じゃなくて外人部隊。
俺は特になにもしなくていいそうです。
アイテル「双星様、以前攻めた私たちを恨んだりしなかったのですか?」
勝ったから別に。
あ、でも偉い人にはなんか堅苦しく言った方がいいのかな?(偏見)
双星「今は乱世です。争いたくなくても争わなければならないときがあります。」
双星「時代が悪かったと思っています。個人の感情で恨むは愚かなことです。」
双星「不満があるのなら、時代を変えるべきなのです。」
アイテル「外国は進んでいるのですね。私たちは敵と味方に分かれ争いの日々・・変えなくてはならないのですね。」
アイテルさんは、真剣な顔をした。
・・ごめんなさいどの国も似たようなものです。
敵がいて、味方がいて。
宇宙人「宇宙人がいて」
いません。
正義「正義はある?」
え?さ、さぁ・・
悪「悪はある?」
知らないけど・・
中立「中立はある?」
あ、中立は多いんじゃない?というか中立が殆どでしょ。
宇宙人「宇宙人がいて」
はいはい、俺たちもある意味宇宙人ですね。
兵士「報告します!第三軍が敵軍を打ち破りひと地域解放しました!」
第三軍はヒミカさんたちの部隊か。
さすがです。
アイテル「報告ありがとうございます、幸先の良い勝利です。」
アイテル「双星様はよい部下をお持ちですね。」
ポトス「まだ戦は始まったばかりです。油断は禁物です。」
誰?
アイテル「はいはい。ポトスはもう少し肩の力を抜いてもよいと思いますよ。」
ポトス「もう我々に失敗は許されません。必ず取られた領地を取り戻しご先祖に恥じない働きをしましょう。」
アイテル「はーい。」
ポトス「返事は”はい”です!」
アイテル「はーい。」
双星「・・夫婦ですか?」
アイテル「違いますよ。ポトスの家は代々私の一族の参謀として仕えてくれているんです。」
ポトス「ななな、お、お、お前はなにを言っているのやら!わわわ私がアイテル様とそそそそんなふ、ふ・・なんて!」
これはあれか。
アイテルさん鈍すぎる現象。ポトスさん・・がんばってください。
兵士「報告します!第三軍が敵軍を打ち破りひと地域解放しました!」
あ、また報告来た。
ヒミカさんたち暴れてるなぁ。
兵士「報告します!第二軍が敵軍を打ち破りひと地域解放しました!」
第二軍・・ウラノスさんたちか。
兵士「報告します!第三軍が敵地で決戦を行い勝利しました!」
え?
決戦って・・3勢力のうちひとつ潰した?
ペース早すぎる。
ポトス「な、なんだこの報告は!殆ど第三軍ではないか!」
アイテル「お強いのですね。」
ポトス「こんなのおかしい!なにかの間違いだ!」
双星「調べてみればいいと思いますよ。情報収集はしてないんですか?」
ポトス「もちろんしている・・まぁそうだな。」
調査した結果、報告に間違いはなかった。
というかヒミカさんたち戻って来たし。
ミルカ「お前らの仇だだろう?」
捕虜?
双星「誰?」
ポトス「アイテルを攻めた3勢力のひとつ、その親玉だ。」
アイテル「・・」
アイテルさんとポトスさんが厳しい表情をする。
ダークエルフ「処分は任せるわ。」
ポトス「あ、ああ・・それはそうと、お前らはどういう戦い方をしたのだ?」
ミルカ「敵に突っ込んだ。」
ヒミカ「敵に突っ込んだ。」
ダークエルフ「兵に魔法アイテム持たせた。」
敵は阿鼻叫喚だっただろうなぁ。
常識がかわいそうだと思わないんですか?いや聞かないけどさ。
兵士「報告します!第一軍が敵軍を打ち破り残りのアイテル領を解放しました!」
ポトス「おお!やったか!」
兵士「報告します!第二軍が敵の2勢力に攻め込み降伏させました!」
ポトス「え?」
ダークエルフ「同時に終わらせたか。3つの敵勢力はみんな終わったな。」
ミルカ「あとは皇帝の救出か。」
ヒミカ「降伏したところは任せて準備といくか。」
3人は出て行った。
・・人間ってここまで人によって性能違い過ぎるの?
いやダークエルフさんは亜人だけど。
アイテル「頼もしいと言いたいですが、少し怖いです。」
アイテル「双星様、どうすればあの様な方々を部下にできるのですか?」
双星「・・向こうの気分次第かな?あと部下ではないです。」
アイテル「運がいいのですね。」
今はわかりませんが、以前はまぁ・・
ポトス「次は陛下をお助け・・と言いたいが、その前に・・降伏を許していいのですか!?」
ポトス「あいつらのせいで滅亡寸前まで追い込まれたんですよ!」
アイテル「・・あの者たちを憎む気持ちはあります。しかし以前双星様がおっしゃったように時代のせいなのかもしれません。」
アイテル「双星様ならどうしますか?」
そう言われても・・俺は関係ない相手だからなんとも思わないんだよね。
アルティメットマグマグレーザーバット「サッカーしようぜ!」
部外者お断り・・今なにが喋った?
降伏を許さず潰すのが間違っているとは思わない。
攻めるなら攻められる覚悟くらいあるよね?
うーん、でも同意するだけだとYESマンだと思われちゃうかな?(偏見)
双星「被害者が裁きを下せば必ず有罪となります。しかしそれでは過剰な罰を与えてしまいます。」
双星「ですので最低限、第三者に決めてもらうのがよいと思います。」
アイテル「なら双星様が決めてください。」
双星「いえ、ふさわしい方がいます・・皇帝陛下です。」
アイテル「へい・・か・・?」
双星「陛下を救出した後で問題になるのは、他の勢力が”どうせここも皇帝の地位を利用したいだけ”と思うことです。」
双星「そうなれば乱世を終わらせることはできません。誰も心からは陛下に従わないでしょう。」
双星「ですのでこちらが示すのです。勢力間の問題は陛下に裁いてもらうものだと。我々が陛下の配下だということを。」
双星「そして陛下に裁いてもらうのであれば、この後の陛下救出戦で印象を良くするため彼らは積極的に戦うでしょう。」
双星「被害も多く出るでしょう。それ自体が彼らの罰になります。」
ポトス「消極的に戦ったら?」
双星「そのことを陛下に伝えるだけです。ですが最終的な判断は陛下に委ねてください。そして陛下の判断を受け入れてください。」
アイテル「わかりました。双星様はもう陛下を救出した後のことを考えているのですね。」
今考えました。
なんとなく思いついちゃったんだよね。
でも・・こんな話、どこかでしなかったっけ?
ポトス「(アイテル様、やはりこの男は危険です。作戦からは外した方がよいでしょう)」
アイテル「(しかし・・いえ、そうですね。この国の問題は、この国の人で解決するべきです)」
・・
・・・・




