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161最強


俺はコルド軍と戦うために出陣した。

テミスさんとメイドさんが一緒だ。

砦に入り一息つく。


テミス「それで、どう戦うつもりなの?」

・・考えてなかった。

うーん、できれば戦わずに済めばそれに越したことはない。


双星「話し合いで解決できればいいなぁ。」

テミス「・・はぁ・・」

溜息つかれた。

話し合いはダメ?いやそんなことはない!

まずは相手のことを知り、仲良くなれるところがないか考えよう。


双星「コルド軍ってどんな相手なの?」

テミス「コルドの領主は病弱でとても領主の器じゃないわ。」

テミス「あんな弱い領主がいるからこの国はダメなのよ。」

双星「・・そんなところが攻めて来たんだ。」

テミス「コルドには知勇兼備の勇将がいる。正義面した自分勝手野郎よ!」

正義面か・・なら正義を訴えればいいんじゃないか?

俺たちは正義です!みたいな。


双星「この国ではどういうのが正義かな?」

テミス「勝者よ。」

不変の真理だとは思うけど、この場合はちょっと違う気がする。


メイド「皇帝陛下がこの国の君主なんですよね?なら皇帝を助け盛り立てるのが正義じゃないですか?」

双星「それだ!さすがメイドさん。」

コルド軍宛てに手紙を出すことにした。


――――――――――――――――――――――――――――――

俺たちは皇帝陛下を助けこの戦乱を終わらせようとしています。

よかったら協力しませんか。

――――――――――――――――――――――――――――――


これできっと仲間になってくれるはずだ。


テミス「バカみたい。メイドの意見なんか取り入れるなんてどうかしてるわ。」

手紙「どうかしてるわぁ。」

ペン「どうかしてるわぁ。」

そんなに変?


封筒「間違いなく断られる。」

え?そうなの?

・・とはいえいきなりやめるのもおかしいし、とりあえず手紙を届けてもらうことにした。

返事はすぐ来た。


兵士「コルド軍がすぐ近くまで攻めて来ました!」

これはお断りの返事だ!


双星「向こうの兵力は?」

兵士「3万ほど。」

双星「あれ?俺たちは?」

兵士「4000です。」

あ、あれ?差がありすぎませんか?


テミス「どう戦うつもり?」

兵士「戦う準備はできています!」

いや・・戦いにならないでしょ・・いくら砦にいたとしてもさぁ・・


双星「た、退却しよう。」

テミス「は?」

兵士「ひ?」

砦「ふへほ」

双星「いいから退却!」

俺たちは慌てて砦から逃げ出した。

兵たちは鎧を着たまま。普通逃げるなら鎧は脱ぐよなぁ・・戦う前に惨敗感。

テミスさんは物凄い不満顔だ。


兵士「こ、コルド軍が追撃して来ています!」

に、逃がしてくれないの?


ヒミカ「変な行軍しているな。完全な無形ではないか。」

え?あれ?


双星「ヒミカさん?幻覚?」

ヒミカさんはA国にいるはず・・


ヒミカ「ちょっと用があってな。それよりこれはどういう状況だ?」

俺はヒミカさんに状況を話した。

というか大ピンチだよ!


ヒミカ「ほう・・」

ヒミカさんがそわそわしている。

そわそわ?

そわそわと言えば・・トイレか!

大人として気を遣わないとな。


双星「ヒミカさん、俺に気を遣わなくていいですよ。」

ヒミカ「い、いやだが・・・・いいのか?」

双星「はい。気にしないでください。」

出物腫れ物ところ嫌わず。

我慢するのは体に悪いからね。生理現象なんだから当然ですよ。


ヒミカ「大将の許可はもらった!みんな私について来い!!!」

・・は?

つ、連れション?

でも4000人で連れションとか女の子って、ど、ど、どんだけ!


・・

・・・・


兵士「コルド軍を打ち破り、大将を捕えました!」

報告を受けて俺は首を傾げた。

連れションに行ったと思ったら、敵軍を倒した?

誰か説明!


地面「女の子が連れションするのはね、友達との会話を途切れさせないためだよ。」

地面「友達が他の友達とトイレで話の続きをして、自分が仲間はずれになったら嫌だもん。」

地面「あとトイレって無防備になるから。」

地面「戦うことの少なかった女の子にとって危険地帯なんだよね。」

地面「他の子が一緒なら安心!」

そういや昔の剣豪もトイレやお風呂での暗殺を恐れたりしたんだっけ。

・・いや連れションの説明じゃなくて!


兵士「さ、双星様も砦へどうぞ!」

わ、罠とかじゃないよね?

心配になったけど、罠じゃなかった。

砦へ行くと、敵兵が捕虜になっていて、大将が縛られていた。


ヒミカ「詳しい状況は聞いた。お前はいつもわけわからんな。」

ヒミカ「とはいえ退却と見せかけて敵を誘い一網打尽にする。そんな策を聞いてついわくわくしてしまった。」

策?


コルド大将「密偵の報告では完全におじ気づいての退却だったのに・・しかもなんて強い女子おなごだ。」

ヒミカ「ふん。私でさえ双星の計画に騙されることもあるのだ。初対面のやつはほぼ見抜けん。」

テミス「・・」

ヒミカ「とりあえず言っておく。双星とお前では格が違う。」

コルド大将「敗北し捕えられたのだ。見苦しいことは言わぬ、殺すがいい。」

テミス「チャンスよ!コルド軍の主力を倒し軍一番の将を殺せば、コルド領もとれるわ!!」

コルド大将「く・・太守様・・申し訳ございません・・」

え?殺す?

じゃあ捕虜にしたコルド兵も?

・・できれば殺したくないなぁ。


双星「あ、あの・・ヒミカさん・・?」

ヒミカ「・・」

しかしヒミカさんは考え事をしているようだ。

自分でなんとかしないといけないの?

考えろ。殺さなくてもいい理由を。考えるんだ。


双星「縄を解いてやって。」

兵士「は?」

双星「いいから。」

兵士「は、はい。」

兵士はコルド軍の大将の縄を解いた。

みんな驚いている。

あ、ヒミカさんはまだ考え事している。


コルド大将「なぜ・・?」

双星「手紙は読んでもらえましたか?」

コルド大将「あ、ああ・・」

双星「そこに書いてある通りです。俺たちは皇帝陛下を助け戦乱の世を終わらせようとしています。」

双星「コルドの方々とは協力できると考えています。その気持ちはなにも変わっていません。」

双星「捕虜になったコルド兵を連れてお帰り下さい。こちらは何度でも意志を伝えるだけです。」

コルド大将「・・」

テミス「・・」

メイド「・・」

みんな呆然と俺を見ている。

俺はスラスラと、でまかせが言える人間になっちゃったんだなぁ。


コルド大将「戦乱に魅入られた死神とばかり思っていた・・まさかそのように考えていたとは・・」

コルド大将「太守様を説得しますので少しお待ちください。そして我らも協力させてください!」

双星「はい。待っています。」

コルド軍の大将は捕虜を連れて帰っていった。


テミス「いいのこのまま帰して?太守を説得なんて嘘かもしれないわよ!」

いや・・その・・あんまり人が死んでほしくないから・・

とか言ったら怒られそう。


ヒミカ「嘘だったら向こうが悪人になるだけだ。こちらに非はない。」

ヒミカ「本当なら使えばいい。腕は悪くなかったしな。」

ヒミカ「双星のような外部の人間を使う時点で人手不足なのだろう?」

テミス「・・まぁね。」

ヒミカ「向こうが悪ならこちらが正義だ。他の領土のやつらが攻めて来る大義名分が減る。」

ヒミカ「仲間が増えれば人材が補強される。どちらも意味があってのことだ。」

テミス「まさかあなた、それを狙って?」

双星「いや・・偶然かと。」

ヒミカ「それも双星の手法だ。いつも偶然と言って手の内を見せない。真実を知ることはないと思え。」

ヒミカさんデマを広げちゃダメですよ!


テミス「・・」

テミスさんはいぶかしげな顔でこちらを見ている。

これは・・なにを言ってもダメそうだな。ヒミカさんに否定されちゃいそう。


・・

・・・・


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