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160無双


こ、これは・・俺は勝利を確信した。

フォーカードが揃ったのだ。

思わずニヤリとする。


メイド「いい役が来ましたか?」

双星「まぁね。」

メイド「私も結構いい役が来たんです。」

双星「へぇ、そうなんだ。」

フルハウスかな?あれも揃いそうで揃わないんだよな。


メイド「どうです?この勝負・・賭けませんか?」

双星「いいね。なにを賭ける?」

メイド「じゃあ・・私が勝ったら双星様もメイドになってください。」

・・んん?


メイド「あ、格好だけでいいですから。メイドになった双星様に仕えるなんて最高です♪」

双星「いや・・それはちょっと・・」

女装になるよねそれ?


メイド「双星様が勝ったら・・私のメイド服の膝丈を短くします。」

な・・なんだと・・

メイドさんのスカートはそこそこ長めだ。

短くなったら・・絶対領域が・・生足が見えちゃうの!?

い、いけない!俺はメイドさんにそんな劣情を催したりなんて・・


双星「その勝負受けよう。」

こ、心と口が一致しない。

俺はメイドさんをそんな目で見てるわけじゃ・・そりゃあメイドさんはかわいいけど!

こんなにもいい子なのに・・お、俺は・・


壁「見たくない?」

み・・見たいです。


壁「見たいなら勝とうぜ。」

う・・・・うん。

生足!生足!生足!

俺は悪しき心に支配された。


メイド「では勝負です。」

双星「俺はフォーカード!」

メイド「はい、ストレートフラッシュです。」

双星「・・え?」

俺の記憶が正しければ、ストレートフラッシュの方が強い役だ。

つまり・・あれ?負けた?


兵士「報告します!ダークエルフ殿とミルカ殿がアイテル軍を撃破しました!」

双星「な、なんだってー(棒)」

双星「すぐダークエルフさんとミルカさんをお出迎えしよう(棒)」

メイド「双星様に合うメイド服を用意しておきますね♪」

生足につられて俺はとんでもないことを・・人間、正しく生きるべきなんだな。

悪しき誘惑に乗ってしまってはいけないんだ。

ギャンブルは身を滅ぼす。


・・

・・・・


ダークエルフ「ただいま。」

ミルカ「雑魚だった。あんなのが本隊か?」

ダークエルフ「仕方ない。あんな戦い方など想定しているやつはいない。」

どんな戦い方をしたんだろう。


幹部「お疲れ様です!」

幹部「一番高級な椅子です!」

幹部「喉乾いていませんか?搾りたてのジュースをご用意しました!」

掌返しとはこういうことを言うのだろう。


双星「どんな感じだったの?」

ダークエルフ「私は殆ど出番なかったわ。これが単独で敵陣に突っ込んで大将を倒してた。」

これって・・ミルカさん?


双星「敵陣に突っ込むなんて危なすぎですよ!前の戦闘でもそうでしたが、そんな戦い方は命がいくつあっても足りませんって。」

ミルカ「平気だ。今のあたしには・・これがあるからな。」

そう言って、ミルカさんは剣を取り出した。

綺麗に装飾された剣。見ただけでいい物だとはわかる。


ダークエルフ「前までは持ってなかったな・・その魔剣。」

魔剣!?


ミルカ「昔は祖父、そして父が持っていた魔剣だ。」

ダークエルフ「・・その魔剣は悪魔に壊されたと言ってなかったか?」

ミルカ「悪魔騒動の後、C国に戻ったら元通りになっていた。」

ダークエルフ「なぜだ?」

ミルカ「さぁな・・・・」

ミルカさんは、少し遠い目をした。


双星「・・敵陣に突っ込んで無事なくらい強力な剣なんですかそれ?」

ミルカ「受けるダメージを激減してくれる。回復効果もある。」

え、なにそれすごい。


ミルカ「数日くらいなら睡眠も休息も食事もとらず全力で戦い続けることができる。」

うらやましい。

バイトしまくれる。

旅人だったころは、お金無くなると朝起きてバイトして夜寝るだけの生活になってたからなぁ・・


ダークエルフ「・・危険な魔剣だ。」

ミルカ「ダークエルフからしたら封印対象か?」

ダークエルフ「いや・・A国の軍人女が持っているのも強力な魔剣だった・・なぜこうも魔剣が表舞台に登場する?」

ダークエルフ「ひとつの時代にひとつの魔剣。その威力ならそれくらいの登場頻度のはず・・」

ダークエルフ「二本ならまだ偶然だ。だが・・」

ヒミカさんが二本持ってて、ミルカさんが一本。


双星「三本も登場したら異常・・?」

ミルカ「あたしもそう思う。では異常の中心には誰がいる?」

ダークエルフさんとミルカさんは俺をちらっと見た。

え・ん・ざ・い。


洗剤「呼んだ?」

いつもお世話になっているけど、今は出番じゃないよ。

あと、冤罪えんざいです。


兵士「失礼します!サルヴァ軍が攻めて来ました!」

え?


双星「また攻められた?」

幹部「いきなり独立した勢力と友好的なところなんてないからな。」

幹部「だがダークエルフ様とミルカ様がいれば安心だ!」

幹部「よろしくおねっしまっす!」

ダークエルフ「やれやれ。」

ミルカ「行ってくる。」

ダークエルフさんとミルカさんに頼りっぱなしだなぁ。


幹部「・・」

なんでこいついるんだっけ?という目で俺を見ている。

ほんと、なんで俺いるんだろう?

テミスさんもどこにいるかわからないし。


・・

・・・・


兵士「報告します!ダークエルフ殿とミルカ殿はサルヴァ軍を倒し、そのまま敵地を征服しました!」

幹部「おお!すごいぞ領土が増えた!」

幹部「はっはっはっ、わが軍は不死身だ!」

幹部「最強!無敵!・・あ、双星さんいたんスか、ちーっす。」

超舐められてる。


ダークエルフ「戻ったわ。」

ミルカ「あれはまったく参考にならない。はぁ・・アイテル軍はまだ見習うところがあったのに。」

幹部「お疲れ様です!!特注の椅子をご用意致しました!」

幹部「特製ドリンクです!」

幹部「お腹空いていませんか?おいしいお刺身を作らせますよ!」

ダークエルフ「それより周囲が敵だらけなのをなんとかしないといけない。」

ミルカ「ああ、こう休みなく戦い続けたら兵が持たない。」

幹部「みんな倒せませんか?」

ダークエルフ「その前に兵が全滅する。」

ミルカ「同時に攻められたら対応しきれないしな。」

友好って簡単にできるものじゃないよね?難しい問題だ。


兵士「た、大変です!カニバル軍とキリクリ軍とコルド軍が攻めて来ました!」

ダークエルフ「・・」

ミルカ「・・」

幹部「・・」

幹部「・・」

幹部「びにゃ~ん」

誰も言葉を発しなかった。いや、発せなかった。

3つの勢力が同時に攻めて来たのだ。当然だろう。


双星「どどどどうすればいい?」

ダークエルフ「ひとつは私が対応できる。」

ミルカ「あたしもひとつなら・・だが。」

敵はもうひと勢力ある。

ひとつの勢力を丸ごと相手できるほどの人材は・・


特注椅子「お困りならオレたちを頼れよ!」

特製ドリンク「一緒に戦うよ!」

ブラックベリー天井「お前は皇帝になる運命だ。こんなのさくっと解決するぜ。」

そ、そうだよね!

みんな頼りになる!


双星「最後のひとつは俺がなんとかする!」

幹部「は?」

幹部「お前いたの?」

幹部「誰だっけ?」

扱いひどすぎない?


ダークエルフ「わかった。でも無理はダメだから。」

ミルカ「お前の実力を見せてもらうぞ。」

幹部「・・まあおふたりがそう言うなら・・」

幹部「心配だがおふたりが賛成なら・・」

幹部「信頼するおふたりの意見を尊重しましょう。」

信頼度どうなってんだろうな。


ホワイトベリー天井「知りたい?」

知りたくないです。


・・

・・・・


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