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157G国へ出発!


宿に帰り、メイドさんとダークエルフさんに話してみた。

運命とかその辺は除いて。


ダークエルフ「休暇も旅行も良いと思うわ。でもG国はお勧めしない。」

双星「群雄割拠なんだよね。やっぱ危険?」

ダークエルフ「間違いなく危険。休暇で行くところじゃないわ。」

メイド「双星様が行ったら統一しちゃったりして。」

・・運命はそう決まっているそうだよ。

王にも皇帝にもなりたくないなぁ・・そういうのは優秀な人がなってほしい。

なんで俺なんか・・


双星「じゃあ俺ひとりで行ってくるよ。ふたりは好きに遊んでて・・預けているお金は好きに使っていいから。」

メイド「双星様はG国へ行きたいのですか?」

双星「ううん。行きたくない。」

メイド「?」

ダークエルフ「?」

双星「行きたくないけど、行かなきゃいけないの。なんというか、決定事項なんだって。」

ははは・・運命って苦しいな。


ダークエルフ「事情はわからないし詮索する気もない。でも主をひとりで危険なところに行かせる気もない。」

ダークエルフ「私も行くわ。」

メイド「私も行きます!どこでもお世話します!」

ふたりを連れて行って大丈夫かな・・危ないところへ行ってたらいつか・・


天井「大丈夫だよ。ふたりとも死んだりしないから。」

床「みんなで行くんだ。それが運命だから。」

壁「運命に従えばすべて成功する。さぁ成功者になろう。」

親切な作りだ。


双星「じゃあみんなで行こっか。」

メイド「はい♪」

ダークエルフ「では準備をしておこう。魔法アイテムは多い方がよさそうだ。」

頼りになるなぁダークエルフさん。

俺はなにもしなくてもよさそう・・なにもしなかったら、王とか皇帝とかなれないよね?

俺が皇帝になるのって、条件とかあるのかな?


天井「無条件」

運命って怖い。


・・

・・・・


さて、馬車に乗って出発だ!


ヒミカ「双星!」

双星「あれ?ヒミカさん。どうしたんですか?」

ヒミカ「G国へ行くのか?」

双星「はい。行ってきます。」

ヒミカ「お前は・・・・私が、G国と言ったから・・か?」

双星「運命だからです。」

ヒミカ「・・運命?」

双星「だからヒミカさんは気にしなくていいですよ。」

ヒミカ「お前、全部わかって・・」

双星「俺が自分で決めたことです。あ、お土産は期待しないでくださいね。」

皇帝になったら戻って来れるかもわからないし。


ヒミカ「双星・・気を付けて行ってこい。」

双星「はい。」

運命が決まっているなら気楽に行こう。

気負っても気を抜いても結果は同じさ。


・・

・・・・


馬車「えー毎度ご乗車ありがとうございます。この馬車はG国まで向かいます。」

馬車「G国へ入ったら100名ほどの盗賊に襲われますので揺れにご注意ください。」

親切すぎる。

もしかしたら、将来はこういう放送が当たり前になったりして。

魔法で未来がわかるとかありそう。


メイド「G国行ったらなにしますか?観光?グルメ?ああ、宿が先でしょうか。」

ダークエルフ「出来るだけ安全なところがいいわね。」

ダークエルフ「どんなに安全な国でも地元の人が寄り付かない場所と時間があるように、どんなに危険な国でも比較的マシなところがあるわ。」

メイド「そういうところって高くないですか?」

ダークエルフ「命はお金じゃ買えない。安全がお金で買えるなら安いわ。」

メイド「それもそうですね。」

・・ごめんね。馬車から降りる前に危険な目に遭うから、その話あんまり意味ないかも。


・・

・・・・


がたっ。

馬車が揺れた。

安全な運転を捨ててスピードを上げている。


ダークエルフ「様子がおかしいな。それに、外が騒がしい。」

御者「賊です!」

馬「烏賊です!」

屋根「障泥烏賊です!」

車輪「蛍烏賊です!」

・・なんて読むの?


馬「烏賊いか

屋根「障泥烏賊あおりいか

車輪「蛍烏賊ほたるいか

海産物じゃないか。


ダークエルフ「100人くらいか。慌てるほどじゃない。」

ダークエルフさんが馬車の外を覗いて言った。

100人なら安心・・いや多いよ?

ズズズ・・馬車が傾いて止まった。


双星「どうなったの?」

ダークエルフ「車輪がやられたようだな。」

盗賊「おら出て来い!へへへ、大人しくしてれば命だけは助けてやるよ!」

俺たちは馬車の外に出た。


盗賊「うおおダークエルフだ!マジ当たりだぜ!」

盗賊「オレはあっちのメイド服の子がいいな。ロリは最高だぜ!」

盗賊「お、オレはあの男が・・」

悪寒がする。


ダークエルフ「さて、片付けるか。」

そして、ダークエルフさんの一方的な蹂躙が始まった。


ダークエルフ「ウィンドストーム」

盗賊「うわあああああああ高いいいいいいいいいいいいいいいいい」

盗賊が竜巻に飲み込まれ空へ飛ばされる。


盗賊「変な術を使いやがって!火矢を放て!」

ダークエルフ「炎なら得意だ。ファイアストーム。」

盗賊「燃える!燃える!」

盗賊「油に引火した!誰か消火しろ!」

ダークエルフ「はいはい、ブリザードストーム。」

盗賊「こここ凍る!凍る・・凍・・る・・・・」

盗賊の氷像ができあがった。


ダークエルフ「はい完了。」

メイド「ぱちぱちぱち。」

御者「す、すげえ・・」

精霊魔法怖い。


馬「次はこの地域の正規兵が来てキミたちを勧誘するよ!」

壊れた車輪「そこが今後の拠点だ!」

親切のという名の未来予知。ちょっと怖い。


・・

・・・・


双星「馬車直りそうですか?」

御者「こりゃダメだ。天地がひっくり返っても無理そうだ。」

天「期待されてる?」

地「やってみる?」

大被害が出そうなんでやめて。

・・天地がひっくり返ったら、どこまで落ちるんだろう?


メイド「双星様、また盗賊が来ました!」

来たか。


ダークエルフ「いや、あれはどこかの正規兵だろう。装備がまるで違う。」

確かに盗賊っぽくないな。

兵たちは馬車の前で止まった。

そして服装の違う・・女の子が前に出た。


女の子「盗賊を追い払ったのはあなた達?」

ダークエルフ「だったらなんだ?」

女の子「力を貸してほしい。」

ダークエルフ「・・だとさ。双星どうする?」

双星「OK」

運命で決まってるからね。


地面「拠点に行ったらすぐバトルだから。」

地面「あとミルカちゃんも来るよ♪」

C国のミルカさんが・・?そのバトル勝てるんだよね?


空「お前は絶対勝つ。運命に従えばなにも心配はいらない。」

そっか・・楽だけど、なんかな・・こう、もにょる。


・・

・・・・


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