149開発イベント始まり始まり
双星「・・」
ダークエルフ「・・」
記者「メイドさん、ジュースとお菓子追加で。」
メイド「はい。少し待っててくださいね。」
メイドさんは、宿の厨房へ行った。
双星「・・ねぇ、なんで最近入り浸っているの?」
記者「どうせここに居れば事件の100や200起きるでしょ?」
起きないよ!というか起きないで。
メイドさんがジュースとお菓子を持ってきた。
記者「ここいいね。まるで実家のような安心感。」
狭い宿の一室(メイド付き)な実家があってたまるか。
ダークエルフ「悪だくみはどうした?」
記者「なんかデスクが王と双星の悪口言いまくってたから諦めたんじゃない?」
それは・・諦めたときの行動なの?
記者「あーでも、また王に呼ばれてたし、戻ってきたらキャップ集めてたからまたなにかするかもねー。」
双星「迷惑だ・・ところでデスクとかキャップとかってなに?」
机と帽子じゃないよね?
記者「デスクは偉い人。キャップはベテラン記者。」
双星「記者さんはキャップなの?」
記者「まさか。ただの記者・・今は、だけどね。」
双星「まともな記事を書いていればなれると思うよ。」
記者「正確さよりスピード重視。一番にスクープできなきゃ意味がないの!」
記事にされる方はたまったもんじゃないけど・・
バンッ。
受付「そーせーさん♪おいしい話がありますよ♪」
受付のおねーさんにとって、おいしい話ですね。
ヒミカ「こらっ、いきなりドアを開けるやつがいるか!」
ヒミカさんも一緒だ。
ふたりはよく一緒に行動するなぁ。
受付「ほらこれです!号外ですよ♪」
双星「・・近すぎて見えません。」
顔に押し付けてられても真っ暗です。
記者「あれ?うちの記事?」
受付「はい。東西南北新聞です。」
ヒミカ「なぜお前がここにいる?」
記者「居心地がいいから。」
おや、事件が起きると踏んでここにいるんじゃなかったの?
記者「ちょっと見せて・・んー、庶民が貴族になれるの?」
ヒミカ「やめておけ。国が苦労するような魔物が待っているぞ。」
双星「え?なに?貴族?」
ヒミカ「お前も興味あるのか?」
受付「双星さんも貴族になりたいですよね♪」
・・どうだろう?考えたこと・・あ、俺が旅してた目的って、さらわれたお姫様助けて一発逆転人生だから・・王族になりたいみたいなのはあるか。
ちょっと貴族追い越してた。
双星「えーとなになに、元暴風地帯には、魔物が住み着いていたり、人が住みづらい環境の土地が多くある。」
双星「人が住めるよう開発に成功した者は・・土地の所有者として認め貴族にする!凄い話だ!」
ダークエルフ「本来なら国がやるようなことを国民にやらせるとは、裏があるのでは?」
ヒミカ「単にお金が無いだけだ。100万の魔族軍と戦ったりと、予定外の出費もあってな・・」
ヒミカ「案は悪くないと思うが、国民に危険なことをさせてしまうのはちょっとな。」
お金か・・そういや軍にお金貸したことあったな。あれは武闘大会中だったし結構前・・ずっとお金大変なのかな。
100億の件もあったし・・
双星「これやると国のためになるの?」
ヒミカ「開発が進めばそれだけ税収が増える。それでいて負担は国民が背負ってくれるならこれ以上嬉しい話はないな。」
双星「・・誰もやらなかったら?」
ヒミカ「王が非難される。」
双星「王様大変そうだし、俺もなにかできることないかな。」
受付「参加♪双星さんが元暴風地帯の土地ぜーんぶいただいちゃって、大貴族になればいいんです。」
受付「あ、分け前は9割でいいお♪」
分け前ってなに?受付のおねーさんなにもしないでしょ?
ダークエルフ「それは無理みたい。外国人や公務員は極一部の土地しか参加できないとある。」
ヒミカ「(双星対策だな)」
記者「(双星対策だ)」
メイド「一部の土地は参加できるんですよね。なら外国人も貴族になれるんですね、すごいです。」
受付「ひどい話です!双星さんの参加に制限があるなんて私の土地が!」
受付のおねーさんの土地じゃないですよ。
・・
・・・・
とりあえず町の広場へ行ってみた。
ここが特設会場になっていて、元暴風地帯の開発状況が確認できる。
大勢の人が既にいた。
人が集まれば物も集まり、情報も集まる。
屋台や予想屋、武具屋に道具屋の出張店・・盛り上がっている。
双星「すごいなぁ。武闘大会もそうだけど、王様って祭りごとが得意だよね。」
ダークエルフ「政が苦手では困るがな。」
ヒミカ「そう言わないでくれ。王が全部やるわけではないのだ。うまくいかないこともある。」
記者「王様は内政と外交と軍事と人を見る目がないだけですよねー。」
双星「それはどうなの!?」
ダークエルフ「王の仕事を部下に割り振った場合、外交だけは王自身がやらなければならない時がある。いわゆる首脳会談。」
ダークエルフ「それ以外・・内政も軍事も人事も大体の外交も、優秀な者がいれば任せられる。」
外交か・・他人との話し合いで如何に国の利益を得るか、重要な役目だよね。
国益だけ考えても他国の信用は得られないし、他国の利益も考えると国民から反発くらったり他国がつけあがったり。
受付「うー、あの土地が全部私のものになる計画がぁぁぁぁ。」
受付のおねーさんは、でかでかと作られた元暴風地帯の地図を見ている。
双星「魔物を倒したり、人の住める場所にしたら、あの地図が塗られていく感じかな。」
ダークエルフ「誰が成功させるかを当てる賭けもやっているようだな。一般人はそちらで楽しめということか。」
俺も賭けようかどうしようか。
情報屋「やーやーそこの美男美女のみなさん!耳寄りな情報を買わな・・みんな、双星が来たわよ!!!」
八百屋「ついに来たか!」
サラリーマン「一発逆転のチャンス!」
花屋「レート超低くなるんじゃない?」
警備員「少しでも増えればいいんだよ!」
自宅警備員「双星の計画が火を噴くぞー!」
無計画です。警備員さんは持ち場にいなくていいんですか?
双星「手伝えることがあればなにかしたいけど、とりあえず様子見。」
情報屋「え、なんで?貴族よ貴族!大チャンスだから!」
双星「興味ないです。」
能力のない人が上に立ってもみんなが苦労するだけだよ。
情報屋「そんな!双星が参加すれば、国が合法的にお金を増やしてくれるチャンスになるのに!」
双星「やらないって。」
情報屋「そこをなんとか!」
受付「とりあえず登録するだけでもいいんですよ。」
情報屋「登録料は無料!無料ですから。」
双星「んー・・どうしよう。」
記者「参加してくれた方が記者としては助かるかなー。」
ダークエルフ「双星次第。」
メイド「お任せします。」
ヒミカ「他人に流されるのは感心しないな。」
ど・・どうしよう。
広場「選択肢から選ぼう!」
広場「1.参加する」
広場「2.登録だけする」
広場「3.不正をする」
・・不正ってなんだよ。
不正はしません!・・となると、あとは参加か登録だけ・・参加も登録もしない選択がない!
広場「選択肢という名の誘導。」
騙されるところだった。俺はこんな罠に引っかかったりはしない!
広場「で、何番にする?」
2番。
双星「じゃあとりあえず登録だけ・・」
情報屋「安パイ来た!」
受付「私の土地来た!」
来ないよ。
・・ああ!広場の高度な誘導に引っかかって登録してしまった!
広場「まさか引っかかるとは思わなかった・・のちに広場はそう語る。」
わかっているなら騙さないで!
それ、ただの自己弁護でしょ!
・・
・・・・




