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14ダークエルフさんの素敵アイテム


次の日。


双星「あ・・対戦相手のこと調べるの忘れてた・・」

今日試合なのに。


ダークエルフ「むにゃ・・おはよ。対戦相手のことなら調べてあるよ。」

双星「マジ!?あ、おはようございます。」

ダークエルフ「机の上にあるから。」

まだ隣で寝ているメイドさんを起こさないよう、ゆっくりとベッドから降りる。

なんかもう3人で寝るのが当たり前になりつつある。

机の上の資料を見る。


”姫騎士シャルロット”


双星「女の人?」

ダークエルフ「隣国の王女様よ。」

王女様・・俺はその言葉を心の奥深くにインプットした。


双星「ふむふむ、剣と魔法を使い、馬術にも優れ戦場へ出ることもあり、ついたあだ名が”姫騎士”」

ダークエルフ「まだ若いけど経験はそれなりに積んだ実力者よ。」

双星「よし、棄権しよう!俺じゃ勝てんわ。」

ダークエルフ「で、どうやって勝つつもりなの?」

双星「俺は闘い方も知らない初心者なの!今まで全部偶然なんだから今回こそ勝てないって。」

ダークエルフ「・・はい昨日の新聞。」

双星「ん?」


”双星選手、またまた偶然!?の勝利”

新聞の見出しにはそう書かれてあった。


”経歴不明、謎の旅人である双星選手が四たび奇跡を起こした。”

”四回戦で体を縛られた姿で登場したときは、誰もが「!?」と思っただろう。”

”しかし双星選手はなぜか勝利を収めている。これは偶然か!?”

”これには国の運営委員会も調査に乗り出した。その結果・・”

”すべて偶然の出来事であり、仕掛けや魔法的なものは発見されなかった。とのこと。”

”双星選手が闘う次の対戦相手は隣国の王女である姫騎士シャルロット選手。”

”五たび偶然が起きるのか、注目が集まっている。”

実は予選も偶然勝ってるから、既に五たび偶然が起きてるんだよね。


ダークエルフ「それ見ると、運営委員会が調査した結果、全部偶然の出来事だってことが書かれているけど・・嘘でしょ?」

双星「ほんとほんと。全部偶然の勝利だから。なにひとつ狙った勝利とかないし。」

ダークエルフ「ふーん・・じゃあすごい強運ということ?」

双星「たぶん。運がよくなったのって、この大会始まってからだけどね。」

ダークエルフ「・・もしかしたら不戦勝するかも。」

双星「え?」

ダークエルフ「その王女様、命狙われているみたいなの。もう何度も刺客が来ているみたいよ。」

双星「そりゃ大変だ!」

ダークエルフ「だから今回は・・王女様の不参加で勝つかもね。」

双星「うーん・・そういうのは嫌だなぁ・・」

真っ当に闘って・・・・あ、俺が負けるだけか。


ダークエルフ「私が闘い方を教えてあげようか?」

双星「ほんと!?・・デモ、キョウ、シアイ・・」

ダークエルフ「これを使えば一撃よ。」

双星「なにそれ?」

小さなビンに液体が入ってる。


ダークエルフ「1滴で致死量に達する猛毒。」

双星「反則でしょ!?」

ダークエルフ「残念ながら、毒薬の使用もOKなの。」

双星「マジか・・でも殺すのはちょっと・・」

ダークエルフ「なら痺れ薬は?」

双星「OK」

ダークエルフ「使いやすいよう短剣に染み込ませておくわ。」

双星「助かるよ。」

ダークエルフ「呪いの水なんてものもあるけど。」

双星「それ使うと呪われるの?」

ダークエルフ「その水をかければ呪われる。即効性の魔法アイテムよ。」

双星「す、すげー。」

ダークエルフ「呪いの水と、呪いを解除する水もどうぞ。」

ああ、試合終わったら呪い解かなきゃ。呪いっぱなしじゃまずいもんな。


双星「便利なものがたくさんあるんだね!他にはどういうのあるの?」

ダークエルフ「逃走用の、催涙煙幕玉。」

ダークエルフ「逃げるときに、これを地面にぶつけると催涙ガスが発生する。追手がそこを通ると涙とくしゃみが止まらなくなるというわけ。」

双星「なんて便利な!」

ダークエルフ「じゃあこれもどうぞ。」

・・あ、逃げるって試合じゃ意味ないかも。

まぁもらっておこう。


双星「なんかこれでやっと闘いになりそう!明日の新聞は俺の華麗な勝利で飾るぞ!」

ダークエルフ「華麗な不戦勝?」

双星「いやん。」

俺はもう一度新聞を見た。


”まぐれ勝利を続ける双星選手のことを町の人に聞いてみました。”

”偶然の勝利とか神聖な大会を舐めてますわ。早く負ければいいのに(47歳女)”

”運営委員会はなにをしておるのかの。あんなのが残るだなんて大会の恥さらしじゃわい(69歳男)”

”あんなのがベスト16とか冗談じゃねーぞ(41歳男)”

あれ?今ベスト16なの?


・・

・・・・


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