表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
147/227

146【各々の見解】


C国。王の書斎。


王女「ミルカさんのお爺様が日記をつけていらしたのでもしやと思いましたが・・やはりお父様の日記もありましたね。」

王女「・・70年前・・この時もお父様はお怒りでしたのね。その5年前に父親である先王がA国との戦争で殺されて・・A国へ攻めようとしていた。」

王女「あとは・・ミルカさんのお爺様についてありますね。A国民のための慈善事業を始めたのを不思議がっていたみたいです。」

王女「なんのためにそんなことを・・?」

王女「・・・・A国を売った男の目的が、戦争による殺し合いを防ぐためだとしたら・・」

王女「降伏した後もA国民に危害が加わらないようミルカさんのお爺様に依頼した・・」

王女「それでも苦しむ者のために慈善事業を作った・・慈善事業に使うお金は・・・・A国を売った代金!」

王女「自身を殺したのは政治的に利用されないよう・・皆の恨みの終着点となるため?」


王女「・・いえ、それだけでは10年前と先日現れた堕天使の説明がつきませんね・・」

王女「悪魔はなにをしたいのでしょうか・・・・」


・・

・・・・


C国。王城。


王子「ミルカ殿!」

ミルカ「王子様。あたしになにか?」

王子「これを。」

ミルカ「・・この剣は!」

王子の手には、かつて悪魔によって真っ二つにされた魔剣があった。

元の姿で。


王子「ミルカ殿が妹とA国から帰った日に、魔剣が光り輝き元通りになったのです。」

王子「この剣はミルカ殿がお持ちください。かつてあなたの祖父、そしてあなたの父が持っていたものですから。」

ミルカ「し、しかし・・あたしなんかがこの剣を持つ資格なんて・・」

王子「もう十分な働きをしています。ミルカ殿のおかげで父も安らかに眠れるでしょう。」

王子「かつて父が、この剣をミルカ殿の父上へ渡すときに言ったそうです。”この剣にふさわしい人物になりなさい”と。」

王子「父の言葉を借りましょう・・ミルカ殿、この剣にふさわしい人物になってください。」

ミルカ「・・はい。必ず!」

王子は、供を連れて行った。


ミルカ「あたしの忠誠は無駄じゃなかった。王から祖父へ贈られた魔剣もこうして元に・・なぜ・・?」

ミルカ「悪魔が魔剣を破壊したのはわかる。だがなぜ元に戻るのだ?」

ミルカ「王女様が言っていたように、なにかがおかしい。魔剣は・・なぜ”一時的”に壊れていたのだ?」

ミルカ「悪魔を倒したから?いや双星の幸運が残っていた・・悪魔は死んでいないはず・・」

ミルカ「悪魔が力を示すためという仮定が間違いだとしたら・・魔剣が壊された結果起きたこと・・パパのクーデターが偽りだと王が気付いた・・?」

ミルカ「もし魔剣が壊れていなければ、パパは反逆者のままで・・あたしたち家族は・・」

ミルカ「そんなことありえない!そもそもパパがクーデターをしたのは・・パパがクーデターをした結果・・」

ミルカ「国政を疎かにしていた王の・・目が覚めた・・まさかそのためにパパは・・」

ミルカ「・・あたしたちは、とんでもない勘違いをしていたのでは・・」


ミルカ「で、でも、それでは70年前と、この間現れた堕天使の説明がつかない!」


・・

・・・・


A国、喫茶店。


ヒミカ「珍しいな。お前がこんなところに呼び出すなんて。」

ダークエルフ「なに、暇ならたわごとにでも付き合ってもらおうと思ってな。」

ヒミカ「聞こう。」

ダークエルフ「ダークエンジェルという種族は存在しない。」

ヒミカ「堕天使か?存在しないとはどういう意味だ?」

ダークエルフ「例え天使が堕落しようと、神に反逆しようと、天使は天使のまま。羽が黒くなる意味などないのだ。」

ダークエルフ「昨今伝えられているダークエンジェルは、わかりやすく区別するために人間が創作したものだ。」

ヒミカ「だが実際私たちは堕天使を見た。」

ダークエルフ「やはりC国の王女が言うように、どこかに偽りがある。もしあのダークエンジェル自体が偽りだとしたら・・」

ヒミカ「なんのためにそんなことをしたのか、だな。」

ダークエルフ「双星が言うには、A国とC国を仲直りさせるためではないかという話だ。」

ヒミカ「共通の敵、か。その線で行くなら、もうひとつ考えられる。」

ヒミカ「C国の王は悪魔妥当のために10年間を費やしてきた。もし悪魔がそれを知り、姿を隠してしまったらどうなる?」

ダークエルフ「志半ばで寿命が来る・・まさか、C国王の願いを叶えるためにわざと!?」

ヒミカ「幸運を授けるような力の持ち主が、寿命の近い年寄りにやられるなど不思議とは思わなかったか?」

ダークエルフ「それならなぜ双星の強運がそのままなのか説明がつく。幸運を授けた者は、未だ健在だということか。」

ヒミカ「その辺りもどうなのだろうな。誰かに幸運を与えられたのか、双星が実力をひた隠しにしているのか・・」


ヒミカ「どちらにしろ想像でしかない。だが堕天使という存在がありえぬと言うのなら、やはり今までの認識には間違いが混ざっているのだろう。」

ヒミカ「偽りを織り交ぜたのは悪魔だろうな。だが理由も意味もわからん。そもそも悪魔なのか?」

ダークエルフ「そうだな。これだけでは10年前と70年前の説明もつかないしな。なにもわからないままだ。」


・・

・・・・


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ