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143影との戦い


帰り遅くなっちゃった。

夜遅く帰るのはちょっと不安。

街灯の光は微妙に届かないところがあって、歩いていると明るくなったり暗くなったりを繰り返す。

ふと路地裏を見た。真っ暗だ。

そこに深い闇がある気がして少し恐ろしくなった。


夜道「不安なら見張っててあげるね。」

双星「ありがとう。」

頼りになるなぁ。


夜道「不審者発見!・・あ、双星だった。」

ほほお。お前らが俺をどう思っているのかよく分かる発言だな。

でもたぶん夜道で俺が女の子の後ろを歩いたら不審者だろうけど。


夜道「ん!?双星後ろ!早く!!!」

え?

後ろを振り向くと、黒い何かが短剣で刺そうとしている!

キィン!

俺は反射的に、自分の短剣でかわした。

何者!?


双星「・・全身真っ黒?」

夜だからってレベルじゃない。


夜道「写影虚像の術だ!姿も、力も、武器もお前と同じ敵になる。」

俺と同じ?俺の影ってこと?

影が攻撃を仕掛けてきた!

キンッ、キンッ。

なるほど、武器を交わしてみたが、確かに俺と同じ実力だ。

わかる。今までの敵とは段違いに・・よわっ。

動きは遅いし攻撃は単純だし、そこらの兵士の方がよっぽど強いよ。


夜道「ま、お前の影だし妥当だな。」

ちょっと悲しい。

さくっと片付けるか。


双星「くらえ魔法アイテ・・え?」

俺の影も魔法アイテムっぽいの取り出した。


夜道「同じ条件で戦うんだって。」

う・・これじゃ投げても意味がない。

魔法アイテム同士がぶつかって・・なにが起こるかわからないな。

向こうも同じことを考えているのか、投げようとしない。


あ・・

シャメアによる被害の中で、自分と同じ武器で後ろからやられた人たちがいたけど・・

これか!

俺は夜道が声かけてくれて助かったけど。

同じ実力同じ装備で先制取られて負けるってことは、メンタルも同程度になるのか。

この戦い・・どっちが勝つかわからない!!


影「なんか不毛だし、やめない?」

双星「え?」

喋るの?


影「来いよ。オレの召喚主のところに案内してやるから。」

あ、はい。

ちょっと自分の忠誠心に疑問を感じちゃう。


影「召喚されたからって従うかよバーカ。」

俺も・・こういう一面があるのかな。

それとも普段からこんな感じ?

人振り我が振り(人の振り見て我が振り直せ)

人っていうか自分だけど。


・・

・・・・


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