141シャメアの正体?
というわけで、見慣れた王城です。
・・ちょっと気になるから馬たちの様子でも見てからにしようかな。
元気かな?
馬「お、双星元気か?」
馬「おいおい、生霊だぜこいつ。」
馬「うわだっせぇ。」
桜肉にしてやりたい。
というか見えるんだ。他の人は俺のこと見えないのに。
馬「そういや軍のやつらがお前のこと話していたぞ。」
馬「お前がいないと寂しいってさ。」
馬「あとヒミカ様の狂信者たちがざまあって言ってた。」
狂信者?え、初耳なんですが。いや聞いたことあったっけ?
馬「つかお前生霊になってまでオレたちの世話をしに来たのかよ。」
馬「仕事熱心とはいえ引くわー。」
馬「もういい、もう・・休め!」
違うって。
シャメアがここにいるって聞いたから来たの。
馬「あいつかな?」
馬「あいつだ。」
馬「絶対あいつ。」
知ってるの?
馬「大臣だ。」
馬「陸軍大臣だ。」
馬「100年以上前からやってる。」
100年以上前!?大臣いくつだよ!
馬「闇に生きる一族が表の世界に出た。」
馬「生霊による暗殺技術は代々引き継がれている。」
馬「気をつけろ。長い歴史で培われた技術は人の限界を凌駕する。」
お、脅かすなよ。
・・そうだ!無事治療が終わって元の体に戻ったら告発する・・でいいんじゃね?
馬「え?大臣と戦いたいって?」
馬「わかったわかった。オレたちも協力するよ。」
馬「まずは挑戦状だな。さあ騒げ!大臣に伝えてやろうぜ。お前と同じフィールドに立ったってな!!」
ヒヒーン!ヒヒーン!!ヒヒーン!!!
ヒヒーン!!!!ヒヒーン!!!!!ヒヒーン!!!!!!
う、うるさい・・
厩舎中の馬が鳴いているんじゃないか?
馬「おら大臣やって来いよ!お前の所管だろ!!」
馬「お前なんて怖くねーぜ!オラオラ双星と戦え!」
馬「シャメアなんてだせえ名前付けてんじゃねーぞ!」
あ、あまり挑発は・・戦うの俺だよ?
馬「他人の戦いは全力で煽るぜ!」
戦う人の身にもなってくれ。
兵士「なんだなんだ?馬が突然騒ぎ出したぞ!」
将軍「ガスの可能性もある!全員マスクをつけて馬の様子を見るんだ!」
大臣「なんたるざまだ。こんなんで軍が役に立つのか?」
将軍「申し訳ございません。もしかしたら、双星殿がいなくて寂しいのかもしれません。」
将軍「双星殿は馬と話ができるのでは?というくらい仲良しでしたから・・」
大臣「あの男はもうすぐ死ぬ!第一、軍は仲良しクラブじゃない。たるんでいるぞ!もっと厳しく、もっと強く、もっと誇り高くあれ!!!」
馬「お、来たぞ。」
馬「さあ行け!100年の歴史がなんだ!お前には40億年以上の歴史を持つオレたちがいるじゃないか。」
大地「いつでも協力するよ!」
空「オレたちはいつもお前と共にある。」
風「一緒に行こうぜ!」
空気「リラックスリラックス。緊張してもしなくても、やることに違いがあるわけじゃない。楽しめ楽しめ。」
・・この感じ・・・・強運はやっぱり無くなっていないのか・・?
うん。俺は大臣に向かって歩き出した。
兵士「馬たちは大人しくなりました!ガスを使った形跡も、怪しい人影もありません!」
将軍「しばらく様子を見よう。集団催眠の可能性もある。」
兵士「はっ!」
大臣「しっかりやれ!こんなんでは王になんて報告すれ・・ば・・お、お前は!!」
気付いた?他の人は俺が見えないのに・・あ、馬は別です。
将軍「大臣、どうされましたか?」
大臣「そ、双星だ!こっちに向かって来ている!」
将軍「は?双星殿は入院中ですが。」
大臣「幽霊・・いや生霊か!そこまで私の邪魔をするか!」
双星「俺・・なにか邪魔しましたっけ?」
大臣「黙れ!新聞記事であれだけ煽っておきながら、何も知らないとは言わせぬぞ!」
・・・・捏造記事がソースにされた!濡れ衣だよ!
将軍「将軍?将軍?しっかりしてください!いったい何をおっしゃっているんですか?」
大臣「第一貴様の激運は悪魔の力なのだろう。お前こそ悪だ!」
双星「俺もそれ、なんなのかわからないんですよ。」
大臣「C国で悪魔が現れ倒されたというじゃないか!」
大臣「もう貴様に悪魔の加護はない!生霊であるお前を殺せば一生目覚めぬだろう。」
大臣は剣を取り出した。
将軍「誰か医者を呼んでくれ!大臣が双星の幻覚を見ている!」
兵士「はっ!」
大臣「死ね双星ぃぃぃぃぃぃぃぃぐはっ・・」
大臣は・・血を吐いて倒れた。
将軍「大臣!大臣!!医者を!医者を早く!!!」
俺なにもしてないよ?
馬「悪は滅びた。」
馬「だがいつか第二第三の悪が現れるかもしれない。」
馬「オレたちの戦いはこれからだ!(完)」
終わらせるな。
なんだっていうんだよ。大臣さんいきなり倒れるとか。
馬「幽体離脱なんて体に負担がかかるからな。気軽に連続使用できるもんじゃない。」
馬「先日殺人で幽体離脱、間をおかずお前を殺すために幽体離脱。寿命を縮めたんだろ。」
馬「自然に反することほど反発が大きいもんだ。そこまでして力がほしいかねぇ。」
人間は不器用なんだよ。
素直に生きることが難しい社会だからね・・
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