137シャメア
メイドさんとの帰り道、なにか人だかりができているのを発見。
そこにインスペクターさんがいたので挨拶だけでもと声をかけた。
双星「インスペクターさん。なにかあったんですか?」
インスペクター「双星殿!それにメイド殿も。C国へ行っていると聞いていましたが帰ったのですか・・ええ、”また”です。」
また?
見ると、殺人事件のようだった。
そして壁には”悪しき者に天罰を”と書かれていた。その下には”シャメア”と。
悪しき者・・?
双星「またって、最近よく起こっているんですか?」
インスペクター「記録の上では10年前から。それ以上昔はC国支配下でしたのでちょっと・・」
え?
それってかなり昔からってことじゃあ・・
双星「捕まらないんですか?」
インスペクター「犯人がまったく見当つかないのです。目撃者がいたことはありません。」
メイド「姿なき暗殺者ですね。悪いことするとシャメアが来るぞって小さい頃から言われていましたから、15年以上昔からいると思いますよ。」
双星「へぇ・・そんなのが野放しなんて怖いなぁ。」
インスペクター「正体不明ですので気を付けるもなにもないのですが・・」
双星「はい・・」
この国に来て結構経つと思ったけど、まだまだ知らないことが多いんだな。
・・
・・・・
A国
会議室。
国王「こうして来てもらったのは他でもない。双星の激運が無くなったという話がC国の王女からあった。」
国王「双星はこれまで悪魔によって絶対的な運を与えられていたとのことだ。」
国王「それは70年前も同様であったと。」
?「それが本当なら吉報ですな。あの男がいては枕を高くして眠ることもできない。」
?「双星のせいでうちは大損害を負ったのだ!おかげで部数は激減だ!」
?「ふん、どうせ偽りだ。こんなつまらんことで呼んだのかお前は。」
国王に呼ばれた3人は、思い思いの言葉を放った。
国王「確かに以前も双星の激運が無くなったという報道があった・・そうだな?」
?「誤報だった。そもそも双星は誰かから激運を与えられたのか?また双星の計画じゃないのか?これ以上部数が減ったら献金も減らすぞ!」
国王「まあまあ、そこで我々はどうすればよいか聞きたいのだ。」
?「私は帰らせてもらおう。またクソ王女によって内情を暴露されてはたまらんからな。」
男は帰っていった。
?「B国はまだ以前の失敗を引きずっているようですな。ですがその方が好都合です。B国はB国で何を考えているかわかりません。」
国王「そういうな。C国に支配されている間、王家をずっと匿ってくれたのだ。まだ我々は借りを返していない。」
?「借りは王様のものでしょう。私たちにB国への借りはありません。」
?「役に立たないならB国もいらん!だがそれより双星だ!」
?「ふむ、なら無理難題を押し付けてみては?激運とやらが無くなったのなら解決できないでしょう。」
国王「それだ!」
?「無理難題って?B国でも攻め落とせとでも命じるか?」
国王「そんなこと冗談でも言ってはならん!・・そうだ、昔からの伝説的な殺人鬼がいる。そいつを双星に解決させよう。」
?「・・シャメアか?20年前には既に活動していた。だが未だ正体の欠片もつかめていないやつではないか!」
?「シャメア相手で大丈夫でしょうか?さすがに双星といえど・・」
国王「双星がやられたところで困ることもあるまい。」
?「では流れを決めましょう。まず対決状況ですね。」
?「大々的な記事を作ろう。精々シャメアを挑発してやる。」
国王「それで?」
?「この後は状況によって変わります。双星がシャメアを逮捕すればこの話はなかったということで。」
?「ですが、双星がシャメアにやられたら・・」
?「激運終了のお報せだな!!!任せろ、最高の記事になるぞ!」
男は部屋を出て行った。
国王「それで大丈夫か?また裏をかかれたりはしないか?」
?「うまくいけば我らの天下です。失敗しても犯罪者がいなくなるだけ。得はあっても損はありません。」
国王「そうか!双星もびっくりな最高の計画じゃないか!よし、大臣・・双星を呼べ!」
?「ははっ。」
再び国王、大臣、大手新聞社の計画が始まった。
・・
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