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132受付のおねーさん


受付「あら、皆さんが来てくれるなんて珍しいですね。おいしい話ですか?」

双星「いえ。C国からミルカさんが来てくれて・・観光案内です。」

受付「初めまして。楽しんでいってください。」

ミルカ「よろしく。あなたが受付のお姉さんか。」

受付「はい。用があればいつでも申しつけ下さい。」

双星「受付のおねーさんが・・真っ当な対応をしている・・」

受付「これが普通です。双星さんは特別なんですよ♪」

双星「俺だけ特別?」

照れ照れ。


ヒミカ「双星だけ特別・・対応が雑なのか?」

受付「違いますよー。フレンドリー対応です。」

双星「まぁ機械的よりはフレンドリーな方がいいかな?」

受付「じゃあ友達代をください。」

え、友達ってお金発生するの?


双星「王様から豪邸もらう話はどうなったんですか?かなりの資産価値になると思うんですが。」

受付「競売にかけてる途中♪」

双星「あれ?簡単に支給されてる!?」

滞るのは俺の場合だけ?


ミルカ「事情がわからん。」

双星「すみませんこっちしかわからない話をしちゃって。」

双星「えっと、つい最近までE国に任務で行ってたんですが、その時の報酬を受付のおねーさんに譲るって約束してたんです。」

ミルカ「・・報酬に豪邸?ずいぶん気前がいいんだな。」

ヒミカ「王が約束したのだ。E国の内戦を終わらせたら報酬はプール付きの豪邸だと。」

ヒミカ「民主主義を学ぶための出張だったのにな。」

ミルカ「わけがわからん。双星はいつもそんな非常識なことしているのか?」

双星「まぁ、そこそこ。」

ミルカ「趣味か?それとも・・誰かに頼まれてとか?」

結果が非常識になるのは・・なんでかわからないなぁ。


双星「きっかけで多いのは王様からの依頼かなぁ。あ、C国の王様から呼ばれたこともあったよね。」

ドラゴンの棲む山へ行ったっけ。


ミルカ「そんなこともあったな。」

双星「王子様のために薬の元を取りに行ったんですよね。その後どうですか?」

ミルカ「おかげで息災だ。」

それはよかった。


ミルカ「ヒミカ殿も、双星殿になにか頼んだりしているのでは?」

ヒミカ「ああ。色々頼んでるな。双星がいると面倒事の解決率も解決の早さも段違いなのだ。」

ミルカ「双星に頼むと解決率100%だろう?」

ヒミカ「ああ。ほんと助かっている。」

魔剣の抽選とかあったっけ。


ミルカ「受付嬢のあなたも双星に頼み事したりするのか?」

受付「いえ頼み事なんかしたことないです。」

双星「ええええええええ!?猿の手のときは?」

受付「双星さんが一方的に助けてくれただけです。」

双星「武闘大会のお酒の件は?」

受付「双星さんが一方的にくれたんです。」

双星「武闘大会で無茶苦茶な実況やったのをかばったのは?」

受付「双星さんが一方的にかばってくれただけです。頼みましたっけ?」

あ、あれぇぇぇ?


ミルカ「双星は色んな人に頼られているのだな。」

双星「そ、そうかな。ちょっと照れちゃう。」

受付「そんなことないですよ。ところで豪邸の維持費って結構かかるんだけど、売れるまで双星さん肩代わりしてもらえませんか?」

双星「いや自分でなんとかしましょうよ。受付のおねーさんの豪邸でしょ?」

受付「むー、双星さんのケチぃ。いいもん、お金持ちの人と離婚を前提とした結婚するもん。」

ミルカ「・・ああ、そういえばお金持ちの集まるパーティが近々C国で行われる予定だったな。」

受付「え?いついつ?離婚を前提とした結婚できそう?」

ミルカ「できるかもな。中には変わった者もいるし。」

え?いるの?


受付「やったぁ大チャンス!」

ミルカ「・・ああ!だが残念なことに今日中にでも出発しなければ間に合いそうにないな。」

受付「今から行ってきまーす♪」

双星「行動力高過ぎ」

好奇心猫を殺すって言うし、猿の手のこともあったから自制・・したら受付のおねーさんらしくないか。

※好奇心は猫を殺す(Curiosity killed the cat):イギリスのことわざ

※過剰な好奇心は身を滅ぼすという意味。猫は9つの命を持つという俗説があるが、そんな猫すら殺すほど好奇心は時として危険である。


ミルカ「金持ちが集まるパーティだ。誰でも参加できるわけじゃない。」

ミルカ「そうだな・・双星が保護者なら参加できるだろう。」

受付「C国楽しみですね!」

受付のおねーさんが、俺に向かって満面の笑みで言う。

・・まだ俺参加するとは言ってないよ?


双星「俺がC国行ったらミルカさんどうするんですか。せっかく休暇でA国に来てくれたのに。」

受付「よその女より自分が大事。」

まぁ受付のおねーさんはそうでしょうけど。


ミルカ「あたしなら構わん。そもそも自分が紹介したのだし、一緒にC国へ帰るつもりだ。」

双星「休暇は!?」

ミルカ「多少のイレギュラーはスパイスのようなものだ。」

ミルカさん・・心広すぎ。


ヒミカ「で、なにを企んでいるのだ?」

ミルカ「・・」

ヒミカ「例えば・・双星を連れてくる、とか。」

双星「え?」

またなにかやばいことさせるの?


ミルカ「軍人として誓おう。双星になにかさせるつもりはない。A国に対しなにかしようというわけでもない。」

双星「ほらこう言ってますし。」

ヒミカ「企んでいることを否定するつもりはないということだな。」

双星「ヒミカさん疑いすぎでは・・」

いやまぁ敵対している国同士だから、それくらい疑うのがちょうどいいのかもしれませんけど。


ヒミカ「なら私も行こう。拒否するならC国行きは認めんぞ。」

受付「え~ヒミカさんひどいですよ~。」

ミルカ「構わん。お前も来ればいい。」

受付「はっ、すべてわかりました!ヒミカさんったら、お金持ちの男性に興味があるんですね。このむっつりさん♪」

ヒミカ「違う。」

受付「じゃあお金持ちの女性?」

ヒミカ「興味ない!」

受付「双星さんはお金持ちの女性に興味ありますよね。」

双星「はい。」

俺は大きく頷いた。

・・おや、ヒミカさんとミルカさんが睨んでる?


・・

・・・・


そこにメイドさんとダークエルフさんが加わり、総勢6名でC国へ行くことになった。

馬車に乗りC国へ。

・・あれ?俺以外みんな女の子・・これもなにかの策略かな?


受付「カードゲームしましょ♪私、強いですよ♪」

ヒミカ「ああ、退屈だしな。」

ミルカ「みんなのわかるルールなら。国が違うとローカルルールがな・・」

ダークエルフ「なに、私は種族まで違う。だがすぐ慣れる。」

メイド「双星様もそんな端っこにいないでこっち来てください♪」

双星「い、いや俺はいいよ。」

若い女の子の集まりに、ひとりおっさ・・男(29)が混じるって結構勇気いるんです。

メイドさんとダークエルフさんはもう家族みたいで慣れたけど、他の人はまだちょっと・・


双星「俺は壁の花になってるよ。馬車なんで壁はないけど。」

メイド「・・じゃあ私も双星様と一緒に壁の花になります♪」

メイドさんは俺の隣に来て、腕を組んだ。


ダークエルフ「抜け駆けは良くない。」

ダークエルフさんも俺の隣に来て、腕を組んだ。


ヒミカ「そのまま捕まえていろ。真っ二つにしてやる。」

え?

ヒミカさんは俺の向かいに来て・・座った。

斬られるわけじゃなさそうでひと安心。


受付「あらん?じゃあそっちでカードゲームしましょう♪」

ミルカ「だな。」

受付のおねーさんと、ミルカさんもこっちに来た。

あれ?なぜかみんなが俺の近くへ?

馬車という逃げられない環境で、若い女の子に囲まれるのは・・超緊張します!

魔王戦よりドキドキする。


・・

・・・・


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