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128帰国・・だけど


本物の総理は執務室で発見された。命に別状はないらしい。

降伏しようとした矢先に突然オルトロスが現れたそうだ。

改めて総理大臣による降伏が行われ、内戦は終結した。

そして・・


双星「ドラゴンズタウンにただいま!」

ドラゴンズタウン「お帰り。」

町が喋るとか、どこに発声器官あるんだろうな。


ドラゴンズタウン「喉」

のど・・?

考えたら頭痛くなりそうだ。

とにかく、革命の事後処理は革命軍のみなさんに任せて俺たちは帰らせてもらった。

先輩のノートあげちゃったけど、役立ててくれたかな?


インスペクター「では王へ報告に行こうかな。」

双星「あ、俺m・・・・」

あれ?なにを報告すりゃいいんだ?

確か任務は・・民主主義の実情を見てくる・・民主主義どこにあった!?

や・ば・い、怒られる!


双星「あ、あのー、先に自宅へ戻ってからでも報告って大丈夫でしょうか?」

インスペクター「ええ、大丈夫ですよ。」

よし、言い訳を考えてから出頭・・いや報告しよう。


・・

・・・・


インスペクターは、A国に帰ってすぐ王城へ足を運んだ。


ヒミカ「帰ったか。」

インスペクター「ヒミカ殿。魔剣ありがとうございました。」

ヒミカ「役に立っただろう?」

インスペクター「はい。しかしなぜ持っていった方がいいとわかったのですか?」

ヒミカ「双星は謎だらけだが、意外とやることが予想可能だったりする。」

ヒミカ「双星は今回の報酬を受付嬢に譲る約束をした。そして内戦を終わらせたら報酬にプール付きの豪邸を・・という約束になった。」

ヒミカ「これは双星やらかしてくれると思ってな。内戦を終わらせるつもりなら戦うこともあるだろう。となれば魔剣も役立つ。」

それだけのことだと、得意げにヒミカ殿は言った。


インスペクター「ではすべて双星殿の計画だったと・・?」

国王「お、インスよ戻ったか!」

ふたりを見かけた王様が笑顔でやって来た。


インスペクター「はい。たった今戻ったばかりです。すぐ報告書を作成します。」

国王「まずは口頭で聞かせてもらおうかな。E国はどうだった?」

インスペクター「内戦が、かなりひどい状況でした。国家を脅かす革命軍が複数できており、政府軍は鎮圧する力もなく膠着状態。どちらも決めてに欠けていました。」

国王「ははは、事前調査通りだな。さぞ双星は民主主義に絶望しただろう!」

インスペクター「いえ・・小さな革命団に参加したと思ったら、あっという間に政府軍の主力を寝返らせ、次々有力な革命軍の協力を取り付け内戦を終わらせました。」

国王「は?(困惑)」

インスペクター「双星殿は国民主権をさらに強化した国民集権を革命軍の主力なかたへ伝え、A国に戻りました。」

国王「な、なぜだ!?民主主義など欠陥制度だろう!なぜここまで民主主義を信奉する!?」

インスペクター「民主主義に欠陥あれど、問題を改善していけば、やがては欠陥も極限まで取り除かれていく・・そのように感じられました。」

国王「・・なんということだ・・だ、ダメだ・・このままではこの国の王制が双星に潰されてしまう・・あわあわあわ・・」

ヒミカ「もしそのようなことがあれば、私が双星を殺します。」

国王「お主は双星に勝てるのか!?魔王とて双星には敵わない、内戦があればほいほい終わらせるような者に!」

国王「双星が一度ひとたび計画したら、誰も防げないではないか!」

国王「ああ・・こんな時・・ラッキー協会がいてくれたら・・」

ヒミカ「ラッキー協会!?お、王はラッキー協会をご存知なのですか?」

インスペクター「ラッキー協会?」

国王「以前一度だけやって来てな、双星に大会賞金100億を渡さずに済む方法を教えてもらったことがある。」

ヒミカ「ラッキー協会は一体なんて・・」

国王「使えない暴風地帯と交換するよう話を持ち掛ければ、全部戻って来ると。その後は100億渡すつもりだと言っとけば双星は請求して来ないと言っていた。」

国王「実際その通りになった。双星に対抗できるのはあの者しかいない・・恰幅のいい、下品そうな男だったが・・」

ヒミカ「あいつか・・」

男「おや、オレをお望みかな王さんよ。」

突然城に現れたのは、以前双星のところへ来たラッキー協会の男だった。


国王「おお、ちょうどお主がいればと話をしていたところだ!」

男「いや困った困った。オレが有能過ぎて引っ張りだこだったんだが、ここでもかよ。」

国王「双星が王制を廃止しそうなのだ!お主ならなんとかできるだろう?」

男「オレならそんなの楽勝過ぎるんだが。なんだ、お前の部下はクズしかいないのか?」

国王「大臣共はまったく話にならん!中には王制が廃止された後の準備まで始めるバカがいるほどだ。」

男「大変だな。よしよしオレが案を授けてやるよ。立ち話もなんだし、会議室とってくれ。」

国王「もちろんだ!最高級のお茶とケーキも用意するぞ!」

男「よい心がけだ。ま、大船に乗ったつもりでいろ。」

ふたりは会議室へ向かう・・


ヒミカ「ま、待て!なぜお前がここにいる!?」

男「無能は話しかけるな。双星にすら勝てないお前が王を助けられるのか?そんな暇があったら修行のひとつでもしていろ。」

ヒミカ「なんだと!」

インスペクター「キミ!失礼じゃないか!ヒミカ殿がどれだけこの国に貢献しているか。わかっていないのはキミの方だ!」

男「小さな世界しか見えないやつはこれだから困る。王さんよ、グズグズしていると双星が来るぞ。」

国王「そうだな。ヒミカもインスも話は後にしろ!」

ヒミカ「・・申し訳ございません。」

インスペクター「・・」

国王と男は会議室へ行った。


ヒミカ「なぜあいつが・・」

インスペクター「お知り合いですか?ラッキー協会?でしたっけ。」

ヒミカ「・・双星に幸運を授けたと言っていた組織だ。どこまで信用していいかわからんがな。」

インスペクター「幸運・・?そういえば、以前新聞記事で見たような・・いや、でもあれば確か誤報だと後日発表があったはず。」

ヒミカ「それで合ってる。ラッキー協会の奴らが双星の幸運を無くすと言ったのだ。」

ヒミカ「その件が漏れて報道されたが、実際は何も変わってなく、その件すら双星の”計画”とされた。」

インスペクター「ちなみに、”幸運”とはどのようなことを指すのでしょうか。双星殿に幸運は必要ないと思いますが。」

ヒミカ「双星曰く、”自分は初心者です。全部偶然うまくいっただけです。”だそうだ。」

ヒミカ「双星から言わせれば、魔王退治も内戦を終わらせたのも、全部偶然うまくいったという扱いだぞ。」

インスペクター「そんなまさか!ありえないでしょう?」

ヒミカ「そのありえないことを成す力が幸運じゃないかという話で、それを与えたのがラッキー協会かもしれないのだ。」

ヒミカ「もっとも、幸運を与えるなど怪しさしかないがな。」

インスペクター「そういえば・・私が武闘大会で双星殿と闘ったときも・・」


・・

・・・・


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