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122首都潜入


副官さんと馬に乗って首都へ向かうことに。

・・みんなに連絡していないけど大丈夫かな・・


副官「馬は乗れるか?」

双星「多少なら。」

副官「遅れても待ったりはしないからな!」

副官さんが馬に乗って走り出す。

は、速い!


双星「お、お願いします!」

馬「あいよ!」

・・わかっていたけどさ・・

馬が喋るのって、A国特有の現象じゃなかったんだな。

まぁ馬の声が聞こえていたのも俺だけみたいだけど。


・・

・・・・


ははは速い速い速い!

すげえ、自分の国ながらE国の馬ってこんな速かったんだ!

A国よりも速い!!!


副官「私についてくるとはやるな!さすが将軍を狙撃するだけはある!」

双星「え、いやその、なんで・・?」

副官「ははは、全部わかってたさ!あの暗闇の中、見事だったぞ!」

副官「私は夜目が聞くんだ。だがまぁ、狙撃されるまでわからなかった。お前たちのような者もいるのだな!」

双星「いやーその件は・・あれ、じゃあわかってて将軍に会わせたの?」

副官「私とてこの国の現状を放ってはおけないと思っている。だが革命軍が将軍と争っていては革命に成功しても国はボロボロだ。」

副官「強き者同士が争ってはいけないのだ。私は将軍を革命側に引き込むために動いていた。」

副官「ふふ、お前たちはただ者ではないな。この革命・・間違いなく成功する!!!」

ふふ、俺以外はただ者ではないですよ。


馬「照れるぜ(〃▽〃)」

お前は違う。


双星「革命もいいですが、その後もことも考えておいてもらえませんか?」

双星「勝つことが目的じゃなく、国を、国民の幸せこそ目的になると思うんです。」

副官「ああ、もちろんだ!」

思った流れとは全然違うけど、うまく進んでいるからこれでいいのかな?

どうなるんだろう・・


・・

・・・・


首都に辿り着いた。

さて・・どうすればいいんだろう(無策)


副官「この任務はスピードが命だ。将軍の奥方様とお嬢様は恐らく見張られている。見張りに気付かれず接触しなければならない。」

双星「ふむふむ。」

副官「連れ出せばやがて気付かれる。できるだけ気付かれるのは遅くなくてはならない。」

双星「なるほど。」

流れはわかった。あとは実現方法かな。


副官「ふた手に分かれよう。片方が正規兵の注意を引き、もう片方が奥方様とお嬢様に事情を話して連れ出す。」

副官「首都の外で合流して、将軍の元へ行く。」

双星「それでいいと思います。」

というかどうすればいいかとかまったく思いつかない。


副官「奥方様方と面識があるので私が向かおうと思うが、そうすると危険な陽動を頼むことになるがいいか?」

双星「OK」

知らない人と話すより簡単だよね。


副官「では合流の時間を決めておこう。」

そして俺たちは、ふた手に分かれた。

ところで陽動ってどういうことすればいいんだろう?


・・

・・・・


持ち物をまず確認。

いつも持っている短剣。

ダークエルフさん作の魔法アイテム。

非常食。

以上。


おや・・マジどうすればいいんだ?

考えろ、考えるんだ。


陽動

兵士たちを引き付ければいい

人を引き付けることといえば?

大道芸


結論が出た!

大道芸といえば公園でのパフォーマンスだ!

よーし、注目集めるぞ☆


・・

・・・・


・・公園に着いた・・が、具体的なところはなにも決まってなかった・・


公園「手伝おうか?」

実家のような安心感!

是非お願いします!!!


公園「よーし、レッツパーリィ!」

公園さん素敵!

ズボッ、ズボッ、ズボッ・・

なにこの音?

ドドドドドドドド

俺の目がおかしいんじゃなければ、公園の木がこっち向かって来てるんですが。

根が足の代わりですか?


公園「さぁ踊るよ!レッツダーンシング!」

俺の周りを木々が回る。

その姿は、さながら暗黒舞踊と言っても間違いではないと思う。

悲鳴を上げて人々が逃げていく。

俺も・・逃げたいな。この現実から。


公園「乗って来たよ!!さぁ見て!ボクを見て!」

オーディエンスは0です。

っと、オーディエンスがやって来た。


兵士「住人から通報があった!武器を捨ておとなしく投降しろ!」

兵士「あくまでも抵抗するというのなら、こちらにも考えがあるぞ!」

兵士「お父さんお母さんは泣いているぞ!今ならまだ間に合う、手をあげてこちらに来るんだ!」

兵士「生きてて辛いのはよーくわかる。だが諦めてはいけない。相談なら乗る、考え直すんだ!」

意外と親切な気がする。


公園「いやっほおおおおおおおおおおおアヒュー!」

兵士の皆さん方、助けて下さい。悪い公園がここにいます。


公園「い、えええええええええええええい!さいっっこう!!!」

俺の周りを踊る木々の動きも激しく、そしてなめらかになっていく。


公園「あ、素敵!あ、イケてる!あ、はぁん!あ、イクぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」

いくな。


兵士「これが最後の通告だ。大人しく武器を捨て投降しなさい!」

兵士「キミのやりたかったことは本当にそれなのか?よく考えてほしい。」

兵士「うん、その芸術的センスはよくわかる。だが無許可でやっていいことではないんだ。」

兵士「よく見ると・・結構イケてる・・」

このセンスを理解するやつがいるだと!?そんなバカな!


公園「ボクら陽気なウッドチーム・・あーんど・・双星!いえーい!」

脱退したい。


公園「ありがとうありがとう!こんなにもボクたちのファーストパフォーマンスに来てくれてぇぇぇぇっ、嬉しいぜ!」

なぁ、目的わかってる?


公園「当然。ひとりでも多くの人にボクたちの顔と名前を憶えてもらう、だろ?」

違う。陽動だ。


公園「でも兵士たち集まって来てるよ。」

・・確かに。

見えないところに隠れている兵士も多い。


公園「シャイなオーディエンスも歓迎♪」

陽動っていうんだから、もっと騒いだ方がいいのかな?


公園「よっ、オーケー!派手に行くよ!」

大丈夫かなぁ?

公園の噴水が勢いよく水を噴射し、周囲の兵士さんたちに噴水の雨を降らせる。


公園「いえーい、第二幕ぅぅぅぅぅレッツスタートぉ!!!」

兵士「奇妙な術を使いやがって!」

兵士「突撃するぞ!」

兵士「おお!」

あ、やばい?


公園「イエイイエイイエイ!任せろ相棒!よろしく相棒!犬はアイ〇!」

アイ〇ってなに?

うわ!?

踊る木に捕まり木の上に運ばれる。


公園「イクぜ!頂上!目指すは!てっぺん!ハイパーぁぁぁジャーンプ!」

俺を乗せた木が勢いよくジャンプした。

す、すごい!まるで空を飛んでいるみたい・・


木「二段ロケット切り離しします。」

ロケット?

え?うわぁ!!!

木が勢いよく俺を放り投げた。

く、空気の抵抗がいたあああああああああああい!


・・

・・・・


バサッ。

落下場所が木でよかった。葉っぱに包まれてどこも痛くない。

石や岩の上だったら大怪我してたよ。


副官「時間通りだが、どういう登場の仕方だ?」

木の下から副官さんの声が聞こえた。

え?もう合流する時間だった?


木「すべて計算による結果です(汗)」

マジか・・すげえよ。

でも(汗)ってどういうこと?


副官「紹介します。こちらが今回陽動を務めてくれた双星です。」

奥さん「ありがとうございます。おかげで殆どの兵士がいなくなってくれました。」

娘「男の人・・」

娘さん(15歳くらいかな?)は母親の後ろに隠れている。

人見知りするのかな・・うん、その気持ちよくわかる!


副官「双星殿、こちらが・・っと、言わなくてもわかるよな。」

双星「将軍のご家族の方ですよね。初めまして。」

兵士「ふふ、この裏切り者共が。」

副官「なに?」

敵の兵士がたくさん・・く、木の勢いと挨拶で周囲の警戒を怠っていた。

人がどこにいるかわかる能力があったってのに。

・・だからわかる。敵の数はかなり多い・・


兵士「目先のことに囚われず、本質を見抜くことが大事・・お宅の将軍の言葉ですよこれは。」

兵士「さあやつらを囲め!裏切り者を許すな!」

統率のとれた動きで、俺たちはあっという間に包囲されてしまった。


副官「くっ・・」

奥さん「副官様・・」

娘「・・怖い・・」

兵士「奥さんたちは前から狙っていたからな。ちょうどいい、おふたりは我らの慰み者となってもらいましょう。」

奥さん「こ、この、けだもの!」

娘「・・」

なにかいい物ないかな・・あ、ダークエルフさんの魔法アイテム。

綺麗な水色!使ってみよう!

びゅぅぅぅ・・冷たい氷の風が場を支配した。


副官「これは・・?」

氷の混じった竜巻が敵兵を飲み込み空へ舞い上げる。

中央にいる俺たちは・・・・ちょっと寒いかな。


娘「・・精霊魔法、ブリザードストーム。」

副官「精霊魔法?エルフたちが使う魔法ではないか!・・そういえば、あの夜ダークエルフがいた気がしたが・・」

双星「そのダークエルフさんが作ってくれた魔法アイテムです。」

呪いとかは使ってたけど、攻撃魔法を人間に使ったのはこれが初めてな気がした。

すっごい強力。

敵兵は残らず空へ舞い上げられ、そして地面に激突した。


副官「なんという威力・・いや、この機を逃してはならぬ!今のうちに将軍の元へ!」

俺たちは頷き合い、馬に乗り将軍のところへ向かった。

馬は2頭しかいないので、将軍の奥さんは副官さんと。

娘さんが俺と一緒に馬に乗った。


双星「急ぐから振り落とされないようしっかり掴まってね。」

娘「精霊魔法・・初めて見た・・綺麗だった・・」

将軍の娘さんは後ろからしっかりしがみついて来た。

む、胸が・・


・・

・・・・


それからは何事もなく将軍のいる街までこれた。


副官「奥方様とお嬢様をお連れしました。」

将軍「おお!ふたりとも無事か!」

奥さん「あなた!会えて嬉しいです。」

将軍「突然すまない。事情は聞いていると思うが、私も革命軍になろうと思う。」

奥さん「あなたの生きたいように生きてください。もし私が邪魔なら斬り捨てても構いません。」

将軍「馬鹿な!お前を捨てるようなマネなどするものか。愛してるよ。」

奥さん「私もです・・」

双星「いいなぁ・・」

副官「独身か?なに、革命が終わってこの国が良くなれば、すぐいい人が見つかるさ。」

革命終わったらA国に帰らないといけないから・・

くい、くい。袖を引っ張られてる?


娘「独身。」

将軍の娘さんが、自分自身を指差して独身だと告げる。

えっと、つまり・・どういうこと?


・・

・・・・


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