121政府軍
俺たちは慌ただしく動き始めた。
政府軍の占領している街の中に家を借りて・・って・・
双星「敵地に拠点!?」
ダークエルフ「近い方がいい。」
ち、近すぎじゃないですかねぇ・・
えっと・・うん、敵は近くにいないようだ。
見回りはいるみたいだけど。
双星「じゃあ後は革命軍と政府軍が戦うのを待つだけだね。」
ダークエルフ「え?」
インスペクター「え?」
双星「え・・違うの?」
ダークエルフ「私たちには時間がない。待つという選択肢は存在しない。」
インスペクター「革命軍と政府軍が戦い合うよう仕向けないといけないんだ。」
双星「・・任せていい?」
インスペクター「こういうのは得意だ。」
ダークエルフ「懐かしい・・C国を何度罠に嵌めたか。」
頼もしい!恐ろしい><
・・
・・・・
俺はなにをすればいいんだろう?
革命団メンバー「占いとかどうです?戦勝祈願とか定番ですよ。」
占いかぁ。それいい!採用。
双星「俺ちょっと出かけてきます。」
ダークエルフ「敵地の真ん中だ。気を付けるように。」
インスペクター「あまり遅くならないようにな。」
メイド「夕ご飯はかつ丼ですよ♪」
かつ丼いいね!遅くならないようしよう。
・・
・・・・
双星「さて・・」
迷った。
人の居場所がわかるから敵には捕まらないとは思うけど・・一応確認。
四方八方確認・・近くに人はいない!
地下・・人はいない!(当然)
空・・人はいな・・いる!?
ドン!!!
上から誰か落ちてきた。
?「いったぁ!」
まぁ建物の上から落ちてくればそりゃ痛い。
・・!?
この人・・政府軍の・・
敵の大将を狙撃したとき、こちらを凝視してた人。
退却を進言していた人。
なんでこんなところに?いや、ここから進軍して来てたのか!
怪しまれないようにしないと。隙を見て逃げよう!
?「見慣れない顔だね。街の人?」
双星「A国から民主主義を学ぶよう言われて来ました。あ、でも生まれはここE国です。田舎の方ですが。」
副官「ボクはここで副官をしてるんだ。確かA国は王制の国だよね?」
双星「あ、はい。」
副官「ちょっとボクの上司に会ってくれないか?A国の話を聞きたいんだ。」
双星「いいですよ。」
中々隙がない・・早く逃げないと。
・・
・・・・
副官「将軍、A国から来た者がいたので連れてきました。」
将軍「A国?遠くから珍しいな。」
こここ、この人は・・インスペクターさんが弓で射った大将さんじゃないですかー。
もしかして俺、逃げるどころか奥深くに行ってる?
双星「お目にかかれて光栄です。双星と言います。」
将軍「A国と比べて驚いたであろう。すまんな、遊びも碌にできない国で。」
双星「い、いえ。それどころじゃないってわかりますから・・」
将軍「A国はどうだ?国民は幸せか?政治は安定しているのか?」
ええと・・
双星「外を見れば他国や魔族による侵略、内を見ればテロや国民の不満から革命直前までいきました。」
双星「今は落ち着いていますが、いつなにが起きてもおかしくない状態です。」
将軍「・・どこも同じか・・悲しいことだ。」
双星「それでも、みんな国を良くしようとがんばっています。」
双星「あの、今の世の中に不満があったから革命が起きているんですよね?」
双星「どうして不満を解消させるのではなく、力で抑え込もうとしているのですか?」
将軍「不満にも色々ある。中には楽して生きていたいという理由で反乱に参加する者もいる。」
将軍「みんながそれなりに妥協していくのが民主主義だ。思い通りの世界にしたいならそれこそ独裁だろう。」
将軍「・・それを不満だからと力で変えようなど愚かなことだ。」
将軍「力は力で滅ぼされる。反乱軍にはそれを教えてやるのだ。」
んー、なんか反乱する方が間違っている気がしてきた!
民主主義を受け入れよう!力の革命反対!
副官「しかし将軍、一部の既得権益を独占する者が栄え、多くの国民が苦しんでいたのは事実です。」
副官「お金持ちが献金などをして政治家と懇意にする反面、国民は選挙で代理人を立てることが精一杯というのは、いささか公平とは言えません。」
副官「反乱軍を討伐しても、根本的な原因を変えなくてはいずれ第二第三の反乱軍が生まれるだけです。」
確かにその通りだ!
反乱は正しい!
将軍「お前の言うことも、もっともな話だ。だが軍人が政治へ口出すのを良しとしない風潮なのも事実。我らにはどうすることもできぬ。」
双星「なら反乱に参加してはどうですか?国を良くしようとする権利は誰にでもあるはずです!」
将軍「・・・・その通りだ。だが・・無理だ。首都に妻と娘がいる・・私が反乱に参加すれば人質にされてしまう。」
将軍「まぁ総理は人質に危害を加えるような方ではないが・・」
兵士「将軍、総理大臣より手紙が届きました!」
将軍「見せてくれ。」
将軍は手紙を見て、溜息をついた。
将軍「すまないな。もっとゆっくり話したかったが、そういうわけにもいかぬようだ。」
双星「いえ、俺も話が聞けて良かったです。ありがとうございました。」
将軍「玄関まで送ろう。またいつでも来てくれ。」
・・なんか、実際に話をしてみると悪い人には見えないな・・
ただ実直に仕事しているだけに見える。
・・本当の敵はどこにいるんだろう?
・・
・・・・
将軍「双星殿はどちらにお泊りで?」
双星「街中に宿を借りています。」
将軍「良ければどこの宿か教えてもらえぬか?時間があるときは話をしに行きたいのでな。」
・・さすがに革命団の住所を教えるわけには・・いかないよね?
いや待てよ、将軍がやって来たのを見計らって・・拘束!
楽にこの街を攻略できる!?
・・ん?
人の配置がおかしい。
基本的に二人一組で兵士たちは行動しているのに、ひとりでいる人がいる。
位置は・・あ!弓を構えている!
狙撃?対象は・・将軍!?
双星「将軍危ない!」
将軍「!?」
俺が飛び出すのと同時に矢も放たれた。
矢と将軍の間に入った俺の肩に矢が刺さる。
将軍「双星殿!?」
副官「反乱軍だ!兵士はいるか!」
副官さんが素早く兵士に指示を飛ばす。
将軍「気をしっかり持つんだ!すぐ手当てするからな!」
双星「は、はい。肩ですからこの程度・・イタタタタタ・・」
痛い。
なんで俺、敵をかばったりしてるの?
・・
・・・・
将軍「これでよし。」
双星「すみません将軍自ら手当てをしてくださって。」
将軍「双星殿のおかげで助かったのだ。これくらい当然のことだ。」
将軍「しかし、こんなところまで入り込むとは・・反乱軍め・・」
双星「もはや正義と悪の区別もつかない状況だと思います。」
双星「このままでは国民同士で殺し合いが加速していくかと。」
将軍「悲しいことだ・・」
副官「やはり戦いを終わらせるしかないと思います。」
副官「将軍さえその気になれば可能です。しかし・・愚かな政府のいいなりとなり街の防衛をしててはそれも叶いません。」
将軍「だが・・妻と娘を犠牲にするわけにもいかぬ。」
要するに、奥さんと娘さんが人質にならなければいいんだ!俺頭いい!
双星「じゃあ俺が首都へ行って連れてきますよ。」
将軍「なんと!だが、ひとりでは危険ではないか?」
副官「ならば私も行きましょう。必ずご家族を連れてきます。」
将軍「・・これも天命なのかもしれぬな・・よしわかった、ふたりとも頼むぞ。」
副官「はい!」
双星「はい!」
将軍「(すまない・・だが最早手遅れだったのだ・・あと10年早く生まれていたら・・総理・・)」
・・
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