120新生革命団
敵がいなくなったのを確認して、先輩のところに戻った。
双星「先輩?」
戻った俺たちの目に飛び込んできたのは、傷だらけで布団に横になる先輩だった。
先輩「・・双星か。ざまねえな、やられちまったよ。」
双星「しっかりしてください!この国を変えるんでしょう?」
先輩「ああ・・ほら見ろよ。アイデアいっぱい書いたんだぜ。これがあれば・・この国は良くなる。」
先輩「・・お前が持っててくれ。オレは・・ここまでだ。」
双星「先輩が諦めたらこの国はどうなるんですか?まだ、まだやり残したことがあるでしょう!?」
先輩「敵が突然引き上げたのはお前らがなんかしてくれたんだろ?オレらはなにもできなかった・・サンキューな。」
双星「すみませんもっと早ければ先輩が怪我せず済んだのに・・」
先輩「オレが弱かっただけだ・・想いだけじゃどうにもならないんだな・・もっと、力がほしかった・・みんなを救える力を・・」
先輩「お前もこの国で生まれ育ったんだろ・・救ってくれよ・・頼む・・」
双星「それは先輩の役目でしょう!諦めないでください!しっかり・・しっかりしてください・・」
先輩「・・後輩が立派になって帰って来た・・嬉しいもんだな・・」
双星「先輩!先輩!」
だけど、先輩の目は閉じたまま開かなかった・・
・・
・・・・
先輩・・
夜が明け、朝になった。
双星「・・みんな、話があるんだ。」
ダークエルフ「内戦でも止めたくなった?」
双星「な、なんでそれを!?」
メイド「誰でもわかりますよー。」
インスペクター「準備はできてる。さて、どうするリーダー?」
みんな・・うぅ、また涙腺が緩んできたぁ・・
双星「・・どうすればいいかわからない・・」
ダークエルフ「A国の使者として来ているんだから、私たちには時間がない。最短ルートが望ましい。」
インスペクター「やはり大きいところに協力する方がよいだろう。ここを出て、規模の大きい革命軍のところへ行くのが順当だ。」
メイド「小さいところに所属していても結果は出せませんよね。」
双星「うん、じゃあ挨拶して他の革命軍のところへ行こう!」
挨拶はいいんだけどさ・・昨日の・・人がどこにいるかがわかる能力まだ残ってるのはなんで?
え、永久モノ?まさかな・・
・・
・・・・
革命団メンバー「お前やれよ。」
革命団メンバー「や、やだよなんでオレが。」
革命団メンバー「誰かがリーダーにならないとダメだろ!」
革命団メンバー「ならお前な。」
革命団メンバー「なってどうすんだよ。なにができるってんだ!」
あらー、揉めてる?
双星「どうかしましたか?」
革命団メンバー「どうもこうも、次のリーダーを決めなきゃいけないのに、こいつらやる気ないんだぜ!」
革命団メンバー「ならお前がやればいいだろ!」
革命団メンバー「やだよこんなちっぽけなとこのリーダーなんて。」
革命団メンバー「あーあ、リーダーについてきたけど、結局なにも結果残せてないじゃん。」
革命団メンバー「最初から無理な話だったんだよ。あの人まったく現実見えてなかったんだ。」
革命団メンバー「もう次のリーダー誰でもいいじゃん。一応革命団名乗っておけばさ、革命成功したときにおこぼれもらえるかもよ?」
革命団メンバー「それまで食っていけるかねー。カスミを食ってるわけじゃないんだぞ。」
革命団メンバー「失敗だったかなーこんな革命なんて・・」
みんな好き勝手言って・・こんなんでこの国が良くなると思っているんだろうか?
革命団メンバー「そうだ!リーダー持ち回り制ってのは?日替わりでさ。」
革命団メンバー「じゃあ今日はお前な。」
革命団メンバー「断固断る!」
革命団メンバー「あーくそー、リーダー次のやつ指名くらいしとけよな。つっかえないなー。」
双星「なら・・俺がなる!」
革命団メンバー「お、マジ?よろしくなリーダー!」
革命団メンバー「3食昼寝付きでよろしく!」
革命団メンバー「なんかさー、サクサク活躍してモテまくるとかできない?」
革命団メンバー「楽しく革命しておいしい地位ゲットだぜー。」
・・早まった気がした。
双星「・・ごめん、勢いで言っちゃった。」
ダークエルフ「気にするな。少人数でもできることがある。」
インスペクター「地図を持ってきてくれ。」
革命団メンバー「イー」
テーブルの上に地図が広げられる。
インスペクター「勢力図を作りたい。なにかこう、チェスの駒みたいなのないか?」
革命団メンバー「4人用チェスの駒なら。」
革命団メンバー「碁石は?」
革命団メンバー「キャラクター消しゴム。」
革命団メンバー「将棋の駒。」
革命団メンバー「小さい鉛筆とか。」
革命団メンバー「粘土で作った自作キャラクター。」
意外とみなさん多趣味でおられる。
統一性のない駒たちが地図上に置かれた。
インスペクター「大きなところが2つか。このどちらかに協力していく形をとりたい。」
革命団メンバー「こっちの近いやつがお勧め。」
インスペクター「理由は?」
革命団メンバー「いやなんか、遠くの方は変な噂があるみたいで。」
革命団メンバー「気に入らないとか、嘘付きとか言われて殺されたやつがいっぱいいるとか。」
ダークエルフ「要領を得ないな。仲間を選別しているということか?」
革命団メンバー「そうそう。敵にも味方にも厳しいやつがリーダーなんです。超優秀って話もありますが。」
革命団メンバー「そういうとこはやだよね~」
革命団メンバー「楽しておいしい思いがしたいとか言ったら殺されそう~」
無能お断りってことかな?
じゃあ俺ダメじゃん。
双星「なら近い方がいいのかな。」
インスペクター「近くか・・ここの街は革命軍とらないのか?」
革命団メンバー「あ、そこ、政府軍がいて落とせないの。」
革命団メンバー「要所だからしょっちゅう攻めてるけど失敗してるみたい。」
革命団メンバー「そこの将軍超強いんだよ。たぶん国一番。」
革命団メンバー「でも性格は全然ダメ。軍人のくせに政治に口を出すんだぜ。」
革命団メンバー「クーデターでも起こすつもりだって新聞に載ってた。」
インスペクター「よし、ここをとろう。」
いや・・大規模の革命軍でも無理なのに、どうやってこんなしょぼい革命団ができるというんだろう?
インスペクター「革命軍が攻めているところを、私たちが裏から攻める。」
ダークエルフ「となると革命軍の動きに合わせて素早く動けなければならない・・拠点を変えましょう。」
戦いに関しては専門家がいて助かる。
ところで誰がうちのリーダーだっけ?
・・
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