117故郷
ダークエルフさんと、メイドさんはふたつ返事でついてくると言った。
・・正直嬉しい。内乱とかやっぱり怖いとこだよね?
でも・・危険なところでふたりになにかあったらと思うと・・泣きそう。
インスペクター「ところで、ヒミカ殿が計画と言ってたが、なにか企んでいるのか?」
双星「え?なにもないですよ!というか行き先がどこかも知りませんし。」
俺たちは、馬車に乗って目的地へ移動している最中。
メンバーは、インスペクターさん、ダークエルフさん、メイドさん、んで俺の4名。
インスペクター「E国だ。昔は王制をとっていたが、100年以上前に廃止して民主制に変わった。」
インスペクター「今は、なんでも不正に国民が怒り革命を起こしている最中らしい。」
ダークエルフ「王制が悪なのではない。人間が悪なのだ。どんな政治体系でも変わらん。」
メイド「国民のための政治って全然恩恵わかりませんよね。」
双星「E国って・・・・生まれ育った故郷なんだけど・・・・」
メイド「え?」
ダークエルフ「つまり故郷で内乱が起きてるということか。」
インスペクター「あれ?確か双星殿の故郷はF国だと聞いていたが・・」
双星「F国は隣国です。どこ情報ですかそれ?」
インスペクター「武闘大会の参加者情報だ。」
俺はそういうのに嘘を書いたりはしないし・・
双星「EとFは似てるし、俺の字が下手だったのかも。」
ダークエルフ「それより故郷が内乱の真っただ中なのだろう。双星はどうするつもりだ?」
双星「・・やることは変わらない。A国から派遣されてきたのなら、任務を優先する。」
ダークエルフ「・・そうか。」
インスペクター「では予定通り、まずは町の様子を視察しよう。比較的安全なところを見るが、まぁ比較的だ。」
馬車が目的地に着いたので、俺たちは降りて歩くことに。
・・
・・・・
ダークエルフ「ひどいな。」
メイド「争いの後でしょうか・・」
建物は壊され、がれきの道となっていた。
インスペクター「辛いなら宿で休んでいてもよいが・・」
双星「あーその、見てて気分いいものじゃないけどさ、俺の地元はもっと田舎なんだよね。」
双星「こんな都会の姿を見せられてもいまいちわかんないや。」
わからないけど・・
俺は、ボロボロになりながら残っていた公園の壁に文字を書いた。
”国民に幸せを”
双星「なんのために革命をしているのか、これを見て思い出してくれると嬉しいな。」
インスペクター「!!」
ダークエルフ「すぐ見てもらえそうだ。」
?「お前たち、そこでなにをしている!!!」
5人の男たちがやってきた。
双星「(誰だろう?)」
インスペクター「(革命側か政府側か・・身なりからすると革命側)」
?「何者だ!所属と名前を言え!」
ダークエルフ「名前・・?」
メイド「名前・・?」
双星「A国から来た双星です。て、敵じゃないです!」
?「双星・・?お前双星か!」
知り合い?・・あ、学生時代の・・
双星「先輩!?え、なんでこんなところに?まさか都会に憧れてとか・・」
先輩「ははは、そのまさかだ。で、気がつきゃ小さな革命団のリーダーさ。お前こそどうした?いつの間にこの国を捨てたんだ?」
双星「いや捨てたわけでは・・今はA国で馬のお世話の仕事してて、王様が民主主義を見てこいって言うから来たんです。」
先輩「馬の世話しているのと、民主主義を学ぶのとどういう関係が・・?」
双星「・・あれ、そういえばなんでだ!?」
なにかがおかしい!?
双星「まぁとにかく、内戦とは関係ない理由で来ました。」
先輩「にしては、現状を見ての言葉だな。」
あ・・まぁ、はい。
先輩「国民に幸せを・・か。その通りだ。そして幸せではないから革命は起きた。」
先輩「国民はすべての権力者共から権力を奪い返さなければ、いつまでも不幸なままだ。」
先輩「すべての権力を国民へ。そのためにオレは戦っている。」
先輩・・なに言ってるのかよくわかんないです。
先輩「泊まるところは決まっているのか?」
双星「まだですが。」
先輩「じゃあオレのとこ来いよ。あまりいいもの出せないが、暖かい布団と食べ物くらいはある。」
双星「助かります。」
つんつん。
肩をつんつんされた。
インスペクター「(いいのか?革命に巻き込まれるぞ)」
・・あ!
先輩「そんな顔するな。別にお前らに戦えなんて言わないから。」
あはは、見抜かれてる。
・・
・・・・




