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116謁見


国王「よく来てくれた双星よ。お主の活躍はいつも素晴らしいな!新聞各紙もべた褒めだぞ。」

双星「はぁ・・」

国王「早速用件なのだが、以前我が悩んでいたのを覚えておるか?」

・・なんだっけ?覚えてないや。


玉座「民主主義国家が増えてて、王制が不要なんじゃないかってやつだよ。」

いつもありがとう。

なにかお返しとかした方がいいかな?


玉座「気にすんな。むさいおっさんが座ってること以外不満はない。」

・・むさいおっさんって、王様のことだよね?それはどうしようも・・


双星「民主主義と王制についてでしょうか。民主主義国家が増えている中、この国がどうしていくべきかという・・」

国王「うむ。いや別に王制を無くして民主主義にするのを嫌がっているわけではないぞ。王制にしがみつく気などさらさらない。」

国王「だがのう、民のためなにが一番正しいのか。それを知りたいのだ。」

国王「国によって最適にカスタマイズされたシステムが必要だ。うまくいっている国の真似をすればよいという話ではない。」

おや、難しい話かな?


玉座「王制無くしちゃいやん。王族特権手放したくないでゴザルって話。」

なんてわかりやすい解説だ。

それをここまでわかりにくく話すことができるのもすごいな。


国王「だがここで悩んでいても答えはでぬ。そこで、有識者を民主主義国へ派遣して実情を見て来てもらおうというわけだ。」

なるほど。

民主主義でうまくいっている国を見て、良い点を取り入れ悪い点は取り入れない・・ってことかな?


国王「誰を派遣しようか大臣たちと話し合った結果、お主に白羽の矢が立った。」

双星「え?お・・私ですか?」

国王「この国の者は今の政治と比べ偏った見方をしてしまうだろう。とはいえ外国人がこの国のために考えてくれるかといえばそれも怪しい。」

国王「だが外国人でありながら、この国に尽力してくれる者がひとりいる。そう、お主だ。」

双星「で、ですが専門家からは程遠いですよ。政治とかよくわからないし・・」

国王「専門家が話し合っても決まらなかったのだ。今必要なのは新たな視点。なに、参考にする程度だ。責任とか考えず、気軽に見たまま感じたことを伝えてほしい。」

双星「責任とかないなら・・わかりました。」

国王「同行者としてインスをつけよう。武術こそヒミカより劣るが、博識で何事もそつなくこなす。役に立つ男だ。」

インスペクターさんのことかな?

魔王退治も一緒だったっけ。


玉座「器用貧乏ってやつか。」

ばっさりだ。


受付「王様!」

国王「おお、お主は・・受付嬢だったかのう。人気の受付嬢がいると評判はよく聞いておる。」

受付「報酬頂戴♪」

国王「?」

双星「あの・・受付のおねーさん。まだなにもしていませんが・・」

受付「結果は目に見えているから、過程は省いていいと思うの。」

それもそうか・・いやそんなばかな!


双星「も、申し訳ありません王様。えっと・・今回報酬とかあったら受付のおねーさんにあげるって約束しちゃったので・・」

国王「そういうことか。うんうん、構わぬぞ。」

受付「豪邸付きのプールがほしいです。」

国王「双星の働き次第じゃな。」

受付「どれくらいの成果が必要?」

国王「ふーむ・・なら内乱を治めてくるとか?」

受付「双星さんなら楽勝ですよね♪」

双星「・・民主主義の視察じゃないんですか?」

内乱ってなに?


国王「・・さあゆけ双星よ!あ、インスは出かけているから少し待つがよい!なお質問禁止。」

質問禁止なら仕方ない。

・・とは思わないよ!絶対裏がある!


・・

・・・・


双星「内乱ってどういうことですか?」

玉座の間からは強制的に退出させられた。

・・なので、質問はヒミカさんへ。俺を呼びに来たんだし何か知っているよね?


ヒミカ「民主主義が評価されて、王制が廃止されるのを恐れている。」

双星「それはわかりますが。」

玉座も言ってたし。


ヒミカ「民主主義に失敗している国を見てもらい、やっぱり王制は必要だという結論がほしいのだ。」

双星「えええええ、出来レースじゃないですか!」

ヒミカ「ならやめるのか?」

双星「やめられるならやめたいなぁ・・」

受付「双星さん、仕事をなんだと思っているんですか!最後まで責任もって仕事しましょう!それが大人の義務でしょ!!」

ヒミカ「ところで、お前は今日仕事は?」

受付「気が乗らないのでサボり♪」

すげえ、なんて堂々としたサボりなんだ。


ヒミカ「双星、行きたくないなら行かずともよい。だが・・すべてわかった上で、お前の出す結論を知りたいとも思う。」

ヒミカ「運命を決めるのは他人ではない。お前自身で決めろ。」

ヒミカさん・・おや、もしかして俺、年下の女の子に説教された?

なんだろう、この胸のときめき。


インスペクター「双星殿、遅れてすまない。」

双星「インスペクターさん。」

ヒミカ「インス。」

インスペクター「はい。」

ヒミカ「魔王戦のときはわからなかっただろうが、双星の”計画”を肌で体験してこい。」

インスペクター「は?・・はい。」

行き当たりばったりですよいつも。


ヒミカ「これを持っていけ。どうせ使うことになる。」

インスペクター「これは・・」

ヒミカ「では私は”これ”を職場まで連行する。後は頼むぞ。」

受付「逃げなきゃ!」

ヒミカさんは、受付のおねーさんの手を掴み引きずっていった。

逃走失敗・・か。

受付のおねーさん、ボスキャラからは逃げられないんですよ。


インスペクター「なにかあったのか?」

双星「いえ・・がんばってくるようにって話です。では準備して行きましょうか!」

インスペクター「乗り気なところですまないが、あまり楽しい話ではないのだ。」

双星「内乱で大変な状況なんですよね。大変なときこそ人間の本性が見えるかもしれませんよ。」

双星「あっと、ダークエルフさんたちに言っとかないと。」

インスペクター「ではお互い準備かな。時間を決めて待ち合わせといこうか。」

双星「はい。」

よーしがんばるぞ!

・・なにをがんばればいいかわからないけど。

危険だけは避ける!


床「フラグON・・と。」

イージーモードでお願いします。


・・

・・・・


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