115王様の呼び出し
A国。
国王「ほ、本当にこれで大丈夫なんだろうな?」
大臣「はい。双星は必ず王制が必要だと思うでしょう。」
国王「・・よし、双星を呼べ!」
大臣「ええすぐに。双星が王制を必要だと言えば、国民も納得するでしょう。」
国王「あやつが国民に人気なのも不安だが、ここは利用させてもらう。」
大臣「国民の間で広がりつつある”王制不要論”など言語道断ですからな。」
国王「王権とは、神によって認められたもののはず。断じて無くしてたまるものか!」
王様の手には、E国の内乱について書かれた資料があった。
・・
・・・・
受付「そ・う・せ・い・さん♪」
双星「おー久しぶりです。最近見かけませんでしたけど。」
魔王が現れてから全然会ってなかったなぁ。
寂しかったよ!
受付「そうなんです。魔王が現れて危険だからって、避難放送の練習させられたんですよー。」
受付のおねーさんは、よく通る声してるからね。
真面目に仕事していたようでなにより。
受付「ところでー、魔王退治で報酬をもらったって聞いたんですけど♪」
双星「あげませんよ?」
受付「信じられないセリフを聞いた気分!」
いつも通りでなにより。
ヒミカ「おや、お前もいたのか。」
受付「ヒミカさ~ん、双星さんがひどいんですよ!」
ヒミカ「どうせ双星の金を欲しがって断られたんだろ。」
受付「ちょ、超能力者・・」
誰でも予想つきそうな気がする。
全人類超能力者計画。
ヒミカ「双星、王が呼んでる。」
双星「厄介事の予感。」
ヒミカ「正解」
受付「ちょ、超能力者・・」
厄介事以外で呼ばれたことなかったし・・
双星「じゃあちょっと行ってくる。」
受付「ダメ!危ないことしないで!」
受付のおねーさん?
受付「どうしても行くなら・・次もらう報酬は私にちょうだい!」
双星「いいですよ。」
受付「あれ?いいの?」
ヒミカ「安請け合いは感心しないな。」
双星「お金って使わないと経済回らないじゃないですか。でも俺、中々使う暇なくて・・まぁたまにはいいかなって。」
欲しい物もないし。
受付のおねーさんならすぐ使ってくれそうだし。
双星「それに報酬ないこともあるし。」
むしろ報酬ないことの方が多い。
受付「ひどいです!報酬0とかクーデター起こされても仕方ないですよ!」
俺何回クーデターしなきゃいけないんだろう。
この国来て1年経ってないけど・・報酬ない度に2か月ぶり4回目のクーデターですみたいなことになっちゃう?
受付「絶対報酬の約束を取り付けてみせます!さぁ行きましょう、王さ・・強欲な者のところへ!」
不敬待ったなし。
ヒミカ「じゃあ行くぞ。」
双星「あれ?受付のおねーさんを不敬で取り締まったりしないんですか?」
ヒミカ「そんな恐怖政治をやりたいのは上の連中だけだ。自分に対して厳しく思うことはあっても、他人にはそこまでな・・」
ヒミカ「それに有能なら多少は看過しないと。」
双星「ひいきじゃないんですかそれ?」
ひいきダメ、絶対!無能な者にも愛の手を!
ヒミカ「自由であるが故の有能だ。型破りな者も多少は必要なのだ。」
双星「じゃあ無能は?不要?」
ヒミカ「ただただ忠誠を尽くせばいい。犬より忠誠心が低くては困る。」
犬の忠誠心・・いや犬ってかなり忠誠高いような・・?
俺はどうなんだろう・・ちゃんと役に立っているのかな。
馬の世話真面目にやっているつもりです。忠誠尽くしてる・・つもりです。
つもりじゃダメ?もしかして裏で陰口とか叩かれてたり・・あーやだ怖い。
ヒミカ「百面相しているようだが、お前も有能の枠に入っているからな?」
双星「ええ!?」
ヒミカ「この間の魔王退治や他国の侵略を防いだり、国内の犯罪者やテロリストの取り締まり。」
ヒミカ「革命の旗印に担ぎ上げられても否定し王を支持。」
ヒミカ「使えない広大な土地のために100億手放したと思えば、土地を使えるようにしてすぐ返却。100億は戻って来ていないのに気にした様子もない。」
ヒミカ「この国がお前を裏切っても、お前は常に結果と誠実さしか残さなかった。」
ヒミカ「お前が無能なら誰が有能と言える?」
双星「ヒミカさん。俺より超強いし、若いのに軍の総大将も務められるほど有能。」
ヒミカ「私はそれだけの地位にいる。お前の肩書きは未だ”軍馬の世話係”だぞ。」
ヒミカ「今や国内外でお前はこの国の顔とも言えるほどだ。しかも外国人でだ!」
ヒミカ「それでいてお前はなにも求めない・・なんなのだお前は。」
なんなのって言われても・・さぁ?
受付「ヒミカさんは頭が固くて困りますよね。お金さえくれればなにも問題ないじゃないですか。」
双星「んー・・言うほど受付のおねーさんにお金あげた記憶ないけど・・」
大会でお酒あげたり、罪を代わりにかぶったり、猿の手を引き受けたりはしたけど。
直接お金とかは別に。
受付「双星さんは問題ありですね(キリッ)」
・・こんなときになんだけど、真面目な受付のおねーさんも綺麗だなぁ。
ヒミカさんに、受付のおねーさん。
女の子と一緒に町を歩けるとかそれだけで幸せなんだけど。
これ以上俺はなにを望めばいいんだろう?
イケメンになりたいとかそういうのかな?
あ・・若さとか・・いやまだ20代。まだ・・わ、若い!・・はず。
でも・・誕生日も近づいている。
30歳の足音が聞こえる。
30歳「こつ、こつ、こつ(足音のつもり)」
もう何が喋っているのかわけわからない。
これいつまで続くんだろう?
・・
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