109魔王復活の兆し
王様から緊急の呼び出しがあった。
また俺に無理難題言いつけるのかなーと思ったら、大臣官僚軍人のお偉いさんたちが勢ぞろいしていた。
い、いつもと違う。こういう場は苦手。
カーペット「いきなり服を脱ぎだせば、すぐ帰れるよ。」
新しい住居(牢屋もしくは病院)へ行くだけだよ。
国王「皆の者、よくぞ集まってくれた。まずは、ここでの話は他言無用じゃと言っておく。」
他言無用?そんなところに俺がいていいの?
大臣「ご安心ください。言われずとも我ら忠義の士は国家の大事を漏らすようなマネは致しません。」
国王「うむ、信頼しているぞ。」
俺は別に・・それほど忠義の士じゃないけど・・
国王「魔法使いギルドの長である雪納殿、それと超神の大神官であるトゥラス殿が同じ予言をされた。」
国王「・・魔王が復活しようとしていると!」
周りがざわざわしだす。
もう異空間だか異世界だかから戻ってきそうなのか。
さすが魔王。早い。
カーペット「早漏王の称号を与えよう。時間を大切にする素晴らしい称号だ。」
ひどい中傷だ。
国王「だが前とは違い、魔族たちは集まってはいない様子。」
官僚「おお、では魔王さえ討ち取れば済むと?」
軍人「100万の魔族を相手にしなくて済むのは朗報だ!」
国王「そうだ・・しかし、魔王が復活前だからかもしれぬ。もし魔王が復活したら・・どうなるかはわからぬ。」
つまり王様はこう言いたいんだ。
若い女の子と結婚したいと。
国王「完全に復活する前・・そう、今のうちに魔王を討ち取る必要がある!」
もうこの呪い嫌!肝心なときにエロ話とか俺バカみたいじゃん。
いや間違ってないけど。頭いいわけじゃないけど。
国王「このことは既にB国とC国にも連絡してある。」
国王「両国とも同じ考えを示してくれた。」
国王「そしてC国はすぐ人を派遣してくれた・・前に我らと共に魔王と戦ってくれた、ミルカ殿だ!」
王様が手を伸ばした先に、ミルカさんがいた。
ミルカさんはペコっと軽くお辞儀をした。
国王「これより我がA国は魔王討伐隊を編成する!」
国王「まずは土門!お前も魔王と戦っているだろう、隊をまとめるリーダーとして頼むぞ!」
土門将軍「必ずや魔王を討ち取ってみせます。」
国王「次にヒミカ!前は100万の魔族の対応をしてたからな。今度は魔王相手に暴れてやれ!」
ヒミカ「はっ。」
国王「インス!お前ならどんな状況にでも対応できよう。活躍を期待しておるぞ!」
インスペクター「お任せください!」
・・誰だっけ?
床「ヒミカさんの幼馴染で許嫁。武闘大会でお前が股間アタックして勝っただろ?」
・・思い出した。
たしかあの大会で優勝したら、ヒミカさんと結婚するとか言ってた人だったような。
場合によっては、俺恨まれているよね。
国王「そして双星!以前は魔王を封印したそうだが、今度はぶっ倒してやれ!」
無理です。
・・まぁ呼ばれるとは思っていました。
国王「これが我が国最強の布陣!これにミルカ殿が加われば魔王など恐るるに足らずじゃ!」
5対1で戦うんだもんな・・それでも勝てるかなー?魔王は超強かったし・・
・・これはダークエルフさんにも手伝ってもらった方がよさそうかな?
官僚「確かにこれなら・・しかし、B国はどうしたというのです?同盟国でしょう?」
大臣「敵国とも言えるC国ですら人を寄越したというのに。」
軍人「これではなんのための同盟だ!」
国王「みな静かに。B国にも都合というものがある。それに魔族が人間の国を攻める場合、まずはこのA国がターゲットとなる。」
国王「自分たちの国を自分たちで守れずしてどうする。」
官僚「・・」
大臣「・・」
軍人「・・」
国王「とはいえ、B国には厳しいことを言わねばならん。手を取り合ってこそ人間なのだ。」
王様が悲しそうな顔をする。
本当に悲しそうだ。B国とはそんなに仲良かったのかな?
ヒミカ「・・」
土門将軍「・・」
床「ま、王さんはB国と一緒になってお前を嵌めようとしたし、仲良かったんじゃね?」
そういやそうだった。
手を取り合うとか、俺は対象外?
床「よっ、対象GUY!」
それ誉め言葉じゃないよ。
・・
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