表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/10

心を失った少年

誤字脱字や誤った表現があるかもしれませんが感想で言っていただけると助かりますm(_ _)m

ここは地下都市地下第5層、トランサー本部、中佐室。


「アスカ中佐、お茶が入りました。」


と、茶髪のロングヘアーの少女が入ってきた。彼女はアリス・フォトリウム。アスカの専属秘書で、トランサーであり、少尉だ。


アスカがエクストランサーとして目覚めた後、アレン総司令官からこの歳(15歳)で中佐に抜擢された。最初は「…なんで…俺が…。」と死んだ目で反抗するものの、「やれ。」と言われれば、「…はい…。」と言うしかない。


「ねぇ、アスカ、毎回思うんだけど、なんで目が死んでるの?少しは笑ったら?あんたが笑ったところ見たこと無いんだけど…」


といきなりタメ口で言ってきた。まあ、彼女も15歳で、同い年だ、階級が違うとはいえ、必然だろう。


「………茶をくれ……。」


「あー、はいはい待ちなさい。」


とティーカップに注ぎ、注いだ紅茶をアスカに渡した。


「で、なんで笑わないの?ほら笑って!笑って!」


とアスカの頬をつねったり伸ばしたりするが、


「…やめろ。」


「あ、はい。」


即制裁。アリスはすぐに手を離した。


この女は頭おかしいのか?と毎回思うアスカだが、それと同時に思うことがもう一つ。


…アイリスに似てるな…。


髪の色といい、顔立ちといい、声といい、本当にアイリスに似ている。ただ、似てると思う以外の感情は、アスカにはない。


彼〜アスカ・マグナには、心がないのだから。


彼が心を失ったのは20年前のタイプヒューマンの討伐の件以降だという。


あの日以来、アスカの眼には光がない、笑いもしなければ、泣きもしない、怒りもしないし、喜びもしない、それが心を失った少年〜アスカ・マグナの今の現状である。


…私はどうすれば…。


どう考えたとしてもアリスにはアスカの心に空いた穴を埋めることはできない。


アリス・フォトリウムはアスカ・マグナのことが好きだ。


なぜ?と問われても好きなのだ。


アスカに笑ってほしい、アスカの笑顔が見たい。最近はアスカのことばかり考えてしまっている。


「……ス、アリス、アリス。」


「へ?あ、ご、ごめん。」


「顔、赤いぞ。」


「え?!あ、嘘!?」


アリスは自分の顔をペタペタとさわる。アリスの頬は朱に染まってる。


…ほんとに似てるな…。


だが、アスカにはそれ以外の感情はない。


けれども、アスカの唇がほんの少し動いたのを、アリス、アスカ自身も気付いていない。
















これからも頑張りますので、次回も期待していてください!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ