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少年はなぜ平和を求めるのか

誤字脱字や誤った表現があるかもしれませんが見つけたら感想で教えてくださると助かりますm(_ _)m


1話と比べてちょっと長いですw

アスカが14歳…あの災禍から約9年がたった時だ、アスカはトランサーになっていた。


同じ隊であり、幼馴染であるアイリス・フィリムと恋に落ち、2人は家族のように、愛しあっていた。


そんなある日、悲劇は起きたクリーチャー・タイプヒューマンの出現。タイプヒューマンは当時は今まで発見されていなかった新種のクリーチャーでその名の通り人型のクリーチャーである。その危険度は最高レベルだろう。すぐさまトランサー本部は討伐を命じ、トランサー隊20チームの討伐部隊レイドを派遣した。その討伐部隊レイドにアスカとアイリスも参加した。


最初は優勢に見えた、見事な連携でタイプヒューマンを圧倒していた、が、ひとりの微妙な遅れが陣形を乱した。


一気に形勢逆転され、討伐部隊レイドは崩壊、一瞬でアスカとアイリス以外が血を流した、奇跡的に生き残ったアスカとアイリスには撤退命令がくだされた。すぐさま撤退体制にはいり討伐目標タイプヒューマンに背を向けた、その時タイプヒューマンの爪がアイリスの背中を切り裂き、地面に叩きつけられた、すぐさまアスカはアイリスに駆け寄り肩を抱いた、アイリスの息はかなり乱れている、


「アイリス!しっかりしろ!聞こえるか!アイリス!」


「ア……スカ…?」


「俺だ!わかるか?!」


「に……げて、わた…しは……いい……から…。」


「んなわけあるか!!一緒だろ!!」


アスカの目には涙が溢れていた。


「無理……だよ…アスカも……死んじゃう……」


瞬間、アスカは背中に強い衝撃を受け、アスカは地面に転がった、討伐目標タイプヒューマンではない


…あれは?なんだ…?衝撃を受け、朦朧もうろうする意識の中で、アスカは冷静に判断した、


怪物クリーチャーじゃないならなんだ?…人間でもない……っっ!!


アイリスが倒れている横に立っていたのは、


…宇宙人…?


世界が滅亡しかけた日、クリーチャーとともに破壊活動をしていた、あの異星人、おそらく宇宙人にも色々と種族があるのだろう。あれは肌が青く、青い触角がはえ真紅のローブを身につけている、背丈は人間と同じくらいだ。


その宇宙人がこちらを見てにやりと不気味に笑った…宇宙人が持っている細い剣は怪物タイプヒューマンの足を切り落とし、アイリスに向けられた。


…っっ!!


宇宙人の意図を察し、アスカは意識が完全に覚醒した。すぐにアイリスから宇宙人を遠ざけようと2本のガンレイドの弾丸をアイリスに当たらないようにばら撒き、ガンレイドの刀身を走らせる、が、弾丸は細剣レイピアにすべて打ち落とされ、斬撃は2本とも受け止められた、しかも、


…斬れない!!


ただの金属で作られた剣かと思いきや、ガンレイドのレーザーでは斬れない。


宇宙人に振り払われ、また地面に転がったアスカに、宇宙人は口を開き、


「愚かな人間よ、愛する者を殺されるのは辛いか?」


「やめ…ろ…」


またアスカの意識は朦朧としていた。


「辛かろうな、だが、な、これが、お前の運命さだめだ。」


「っっ!!やめろぉぉぉぉぉ!!」


宇宙人の剣がアイリスの胸を貫いた。

深々と。


そして、宇宙人は忽然と姿を消した。


それが合図だったかのようにタイプヒューマンは動きだした。


…再生している…?!


タイプヒューマンの足は完全に再生していた。


アスカはほとんど動かない身体に鞭打ってアイリスの亡骸を抱え、岩の影に隠れた。


デートもあまりしてなかった、ファーストキスもまだだった、それでもアイリスと一緒に居ただけでアスカは幸せだった、きっとそれはアイリスも同じだっただろう。アスカはアイリスの亡骸にありがとうと告げた、アイリスは笑ってるように見えた。


そして怪物タイプヒューマンの前にでてアスカはこう言った、


「ごめんな、アイリス、これで、俺は死ぬかもしれない、君の…最後の約束を守れないかもしれない、」


アイリスは宇宙人の剣で身体を貫かれる寸前、アスカに笑いかけ、口で


…生きて。


と、確かにこう言った、これがアイリスの最後の約束で間違いないだろう、


「でも、君が願った『平和』は俺が、必ず…」


怪物タイプヒューマンは動き出し、爪でアスカを切り裂こうとするが空を切った、


「セリフくらい言わしてほしいもんだな。」


そしてアスカは怪物タイプヒューマンを討伐しようと地面を蹴った。


これから先はよく覚えていない、ただ、分かっているのはそれなりのダメージをあたえていたとはいえ、アスカはたったひとりでタイプヒューマンを討伐したことと、


帰還したアスカの眼には光がなかったことだ。


トランサー本部に帰還するとここの総司令官である、アレン・ドレイサーが出迎えた


「お前はよくやった。今はゆっくり休むといい」


アスカは死んだ目で頷き、『コールドスリープ』と呼ばれる人体冷却保存機の中に入れられ、眠った。


アスカが目を覚ますと20年の月日が流れていたという。『エクストランサー』として。


『眼に光がなかった』というのは『心を失った』という意味のつもりですw


次回もよろしくお願いします!

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