boy-1-
そこはたくさんの笑い声に包まれていた。
くだらない、と思った。
かけっこしてるガキんちょども。
「母親」のようなやつにその辺にある雑草の花をいかにも大切そうに渡すガキ。
皆、無意味に笑っている。
そんなことして何になる?
「今日は新しい友達が来ましたよ。――くんです。みんな仲良くね」
その歯の浮くようなセリフに少年はそっぽを向く。
ところがその行動により幼い子供たちは興味を示す。
いきなりわらわらと少年にたかり始める。
なんだこいつらは。
砂糖に群がる蟻か。
ウザい。
「俺に近寄るな」
少年は無駄に声を張り上げず、どすを聞かせた感じで言葉を突きつける。
空気が静まり返る。
これでいい、と思うことすらない。
これが「普通」なのだから。
ウザい奴らにはこうすべきであり、これまでもそうしてきたのだから。
なのに、
その言葉を聞いた子供たちはさらに近寄ってくる。
完全に金魚のフン状態。
さっきまで興味を示していなかった子供すら来る始末だ。
なんなんだよ、ほんとに。
こいつら笑うことしか知らねぇのかよ。
少年は、そう思った。
馬鹿みたいに幸せな奴らだと。
ところが
夜に世界は一変した。
少年は夜が嫌いだった。
まず暗い。
見ていたものが見えなくなる。
できたことができなくなるのはつらい。
次に音。
夜は音が通る。
小さな、風で窓が軋むような音でさえ大きく聞こえる。
昼間は全く気にならなかったのに。
足音が響く。
衣擦れの音ですら聞こえる。
昼間は全く気にならなかったのに。
ビビってるわけじゃない。
少年は警戒してるだけだ。
さらに温度。
夜は冷たい。
人の態度でさえ冷たくなる。
少年にとって他人の態度なんかどうでもいい。
そして最後になったが、
―――記憶。
夜になると寝ることになる。
夢に出てくるのは必ずあの夢。
少年はいつも同じ夢を見る。
もしかして記憶なのだろうか。
自分の上に天井が、石が、壁が、降ってくる。
押し潰されそうになる。
その前に視界が奪われる。
記憶が飛ぶ。
アレが現実に起こったこととは思いたくない。
現実かどうかでさえ定かではない。
だから、見たくない。
いくら少年が自分は強いと強がっていても。
でも起きてても視界は利かない。音は無駄に響く。冷たい……
夜なんてなくなればいい。
少年は思う。
ところがどうやら夜が嫌いなのは少年だけではなかった。
いや、
そこにいたのは少年より夜が嫌いな奴らばっかりだった。
こっちこそそれこそ久しぶりに・・・
今まで書いてたのはまとめ終わったので。
こっちは困ったことにゴールしか決まってないのでw
いくらでも寄り道するかも




