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風待ちの猫  作者: 更級
6/12

風待ちの猫/5

 

 チーは最初から遠慮という言葉を知らない奴ではあったが、正式に「友達」となってからはそれに拍車が掛かったとツーは思う。

 具体的には、まず友達になった初日にいきなり手まりを取られ、目の前で思う存分に遊ばれた。同日、狭い箱の中に無理やり押し入ってきた。何をするんだとツーが問うと、チーは「どんな眺めなのかと思って」と答えた。そんなもの何が違うわけでもないだろ、そうぼやくツーを見て、

「今はまだ分からないかもね」

 チーはそう言って微笑する。

 その次の日もチーの無遠慮な行動は続いた。折角会いに来たかと思えばいきなり地面に寝転がって、気持よさそうに喉を鳴らして、結局は帰るまでずっとそんな調子で過ごした日もあった。ツーの背後にある塀からいきなり飛び降りて現れた日もあった。泥まみれで現れた日もあるし、どこぞで獲ってきた虫をこれ見よがしに頬張った日もある。

 ツーとしては、友達になってから急にこんな行動を取られてしまったのだから、色々と考えてしまう。

 もしかしてこれはチーなりの「これが友達だ」というメッセージなのだろうか。なにせツーはこれまでに友達なんてものが出来たことは一度もなく、友達との接し方も分からないのだ。そもそもどのような関係を「友達」と呼ぶのかさえ、よく分かっていない。

 そんなツーを気づかって、チーが分かりやすく示してくれたのではないだろうか。

「まさかあ。あんなことばっかりしてたら喧嘩になっちゃうよ」

 ぶっ飛ばしてやろうかこいつ。

「だ、だったら訊くが、ここ最近のふざけた真似はあれか、おれと喧嘩がしたかったと、そういうわけだな?」

 ツーは出来るだけドスを利かせて凄んでみる。だが、

「ねえねえ、羨ましかった?」

 暖簾に腕押しである。

 他所ではどうだか知らないが、ツーの機嫌がいくら悪くても、怒り心頭のときでも、チーが怯んだ様子を見せることはまったくない。いつも好き勝手に喋りまくる。その様があまりにも迷いなく真っ直ぐなものだから、溜め息交じりではあるけれど、ツーは思わず正直に答えてしまう。

「……そりゃ、羨ましいと思うこともいくつかあったさ」

「でしょでしょ。じゃあ、どうかな?」

「なにが」

「あれもこれも、みーんな、ねぐらの中にいたら出来ないことだよ?」

 ──ああ。なるほど、そういうことか。

「前にも言ったが、おれは外には出ん。手まりを思う存分転がせようが、日陰の冷たさが心地よかろうが、コオロギをまるかじりしようが、そんなことは関係ない」

 ツーの意志はまるで石のようだ。

 こうも頑なに拒否する理由がチーには分からない。そういえば訊いたこともなかったが、訊ねていいことなのかどうかも分からなかった。知ればツーをねぐらから引っ張り出す為のヒントにもなるだろうし、ツーには出来るだけ早く外に出てきて欲しい。とはいえツーを傷つけるようなことは言いたくない。

 チーは考えあぐね、ふて腐れながら言った。

「じゃあなんで友達になるなんて言ったのさ。てっきり、ぼくと外で遊びたいからだと思ってたのに」

「言ったろ。お前と友達になれば、お前の考えがおれにも分かるかもしれない。そうすりゃ、あのおかしな人間の考えだって分かるようになるかもしれん。良い奴か、悪い奴か」

 チーは小首を傾げながら、

「……それ、照れ隠しじゃなかったの?」

 ツーは、固まった。

 唯一動いたのは眉間の皺だけである。そいつは徐々に深くなり、次第に険しくなり、ツーはいきなり大爆発を起こした。


「んなわけが……あるかあっこのばかねこ─────────────────っ!!」


 チーは飛び上がって驚いた。道路の反対側まで逃げ退り、軽い身のこなしで塀の上まで飛び乗って、一目散に曲がり角の向こうへと走っていってしまった。ツーはその曲がり角をぎろりと睨み付けるが、しかしチーは既に影も形も、戻ってくる気配もない。唐突にしてあっという間のお帰りである。

 フン、と鼻を鳴らす。

 そしてもう一度、「そんなわけがあるか」と小さく呟きながら、ねぐらの中に顔を引っ込め、身体を丸め、さらに呟いた。

「あのばか、もうちょっと落ち着いて帰れよな。危ないだろ」

 ねぐらのすぐ傍を自動車が走り抜けていく。

 チーは明日も来る。



「ねえ、今日こそは出る気になった?」

「いやだ」

 そんなやり取りが実に一ヶ月も続いたが、チーは毎日やって来たし、もちろんあの人間も毎日来た。だがツーはねぐらに根っこでも生やしたのかと思うほどの頑固さで、業を煮やしたチーはついに禁忌を破って──と言っても、それは最初の日から数えて三日目のことであったが──ツーに問いただすことにした。なぜそうもねぐらに執着するのか?

「るっせえ。おれの勝手だろ」

 これもまた、頑なであった。

 ならば遠回りになろうとも他の角度から攻めてみるのはどうか。そう決めたチーはこの一ヶ月間、毎日欠かさず様々な質問をツーに投げかけた。たとえば、ぼくのこと好き?

「るっせえ。それよりネズミを追っかけた話の続きだ、もっと聞かせてくれ」

 たとえば、キャットフードって美味しいの?

「るっせえ。それよりマタタビ、だっけか? そいつの話だ、もっと聞かせてくれ」

 たとえば、雨の夜って寒くないの?

「るっせえ。それよりデンシャとかいうやつの話だ、もっと聞かせてくれ」

 話を聞かせるのは、いつもチーの役目だった。

 急かされるまま、チーはねぐらの外にある世界、普通の猫にしてみればごくごく当たり前の世界について、ありのままに語って聞かせた。

 いつもはツーを振り回しているくせに、なぜそのときばかりは大人しいのかといえば、ツーが外の世界に対して興味を寄せてくれるのが、チーには嬉しかったからである。

 チーにとってはなんでもないことを語り、ツーにしてみればどれもこれもが驚いたり訝ったりするような話で、その様子は端から見れば仲睦まじい兄弟猫と呼んでもいい程であったが、ツーはもちろんのこと、実はチーもそれには気づいていなかった。この変化が一ヶ月という時間の中で少しずつ進んでいったからだ。小さな変化は分かりにくいものだし、それを何度も繰り返せば、やがて大きな変化となっても見えないままだったりする。

 そして、それに気づいたのは、やはりチーの方が早かった。

 いつもと変わらぬ一日の終わりのことだ。チーはその日も様々なことをツーに話した。隣町に新しいボス猫が現れたこと、すごく可愛いシャムを見たこと、ミイラみたいな人間の老婆から魚の切り身をもらったこと。たくさん話して、話し疲れて、気づけば夕日が眼下の街をオレンジ色に染め上げていた。

 チーはいつも夕方頃になると帰る。むっくりと身体を起こし、いつものように別れの挨拶を告げて、いつものように向かい側の塀へとよじ登り、そこでいつもと違うことが起きた。

 ツーが、ねぐらの中からチーを見上げ、こんなことを言った。

「夕方は自動車が増えるから危ないんだ。これからはもうちょっと早く帰れ。じゃあな」

 チーは、目を丸くした。

 驚いて動きを止め、塀の上からツーを見た。けれどツーはもう身体を丸めていて、チーと視線を合わせようとはしない。しかしチーはじっと見た。そして、「ありがとう」と呟いた。

 ──ツーが、ぼくの心配をしてくれた。

 そんな言葉を掛けられたのは初めてのことだ。これまではもっとそっけなくて、「じゃあな」を言ってくれない日だってしょっちゅうあった。警戒心がいつまでも抜け切らない節で、ツーはそういう性格だとも思っていた。だから別れ際など今まで気にしたことさえなかった。

 チーは視線を戻し、ツーと一緒に外で遊べる日はそう遠くないのかも──そんなことを考えながら、塀の上をとことこ歩いていく。

 明日も来よう、とチーは思った。

 それを密かに見送りながら、明日も来るだろうな、とツーは思った。



 しかし二人の思惑は外れた。

 雨のせいである。しかも大雨だ。降り始めたのは午後からで、ツーにとってそれは不幸中の幸いだった。例の人間が天気予報をチェックして、律儀なことに雨が降る前から傘をちゃんと用意してきたのだ。

 けれども、さすがにチーは来れないだろう。

 この雨ではチーの小さな身体などひとたまりもなく流されてしまうに違いない。それほどに強い雨だった。道路脇のささやかな側溝はあっさりと氾濫し、雨水を受ける傘はぼつぼつと音を立て、ツーの鼻腔は雨の匂いでいっぱいになる。坂道を下った先にある人間たちの街も、今日は水煙で淡い灰色にけぶっている。

 ツーのねぐらも危ないところだった。人間が持ってきたブルーシートがなければ、今頃はお尻がびしょ濡れになって、いつかのように身体を震わせながら寒さに耐えねばならなかっただろう。

 ブルーシートと大きな雨傘、そして暖かい毛布。

 ひとまずはこれで安心だ。ツーは変化のない外の景色を見るのはやめにして、毛布に顔をうずめて目蓋を下ろした。視界が閉ざされ、匂いと音がツーの世界のすべてになる。豪雨はかすかな物音をすべて打ち消し、道路と傘を打つ雨音ばかりが聞こえ、"ざあざあ"と"ぼつぼつ"が世界のすべてになっていく。

 ざあざあ、ざあざあ。

 ぼつぼつ、ぼつぼつ。

 うるさいほどの音だが、ツーは静寂を感じる。静寂の中に心地良さを感じる。音に身体中をマッサージされているようだ。ツーはしばらくそれに身を預けた。耳を澄まし、雨を聴き、冷たく湿っぽい空気を吸い込む。

 しかし、ふと思い出したかのように顔を上げた。

 注意深くねぐらの外を見回すが、やはり雨粒のはじける道路があるだけで、すぐに顔を引っ込めた。

 ツーはなにやら物足りない表情をしている。雨音は心地良く、空気は清冽で、心休まるひと時だと今の今まで思っていたはずなのに、何が不満だというのか。

 理由は、一つしかあるまい。

「やっぱり、チーは来れないか」

 ぽつり、とそう漏らした。

 言うまいと思っていたが、退屈に負けてしまった。

 ──退屈?

 自分の内で呟いたその言葉が、そのまま心に引っかかった。

 することもなく一人でいるのなら、それは退屈に決まっている。ツーはそう考え、引っかかったものを忘れようとするが、逆効果だった。

 当然である。ツーは今までずっと、することもなく一人で暮らしてきたのだから。

 ならば、こんな退屈は日常だったはずだ。それが無視できず耐えがたいものになったというのなら、それはチーの存在が日常の一部に組み込まれ、なおかつそれを受け入れ、今や失いたくないものへと変化したのだと、ツーの本心が認めていることに他ならない。

 まさか、と思う。

 チーなんかバカだし、人の話は聞かないし、そんな奴が自分の生活の大事な一部のわけがない。本心のわけがない。

 ツーは鼻息荒く、反抗してやる、と心に決める。いつもチーに向けてするように、つっけんどんな態度でぬるい考えを跳ね除けてやるのだ。

 と息巻いてみるのだが、どうにも燃料が足りない感じだ。

 ツーの心の中でニカッと笑うチーを追い出す為に必要な燃料が足りない。あんなやつ不要だと突っぱねる為に必要な燃料が足りない。まるで心が奮い立たないのだ。いくら、あいつなど、と思って心の中を探ってみても、反抗心を駆動させるに足る要素がない。

 そんな自分にツーは驚いた。しかし驚きは次第に苦笑へと変わり、やがて笑顔に変わる。

 ツーはその笑顔とは裏腹な、雨降る灰色の空を見上げながら言う。

「やるじゃないか、チーの奴」

 チーと友達になって一ヶ月が経ち、口で言っただけの"友達"が、いつの間にか本当の"友達"に変わっていたのかもしれない。チーのいる生活が日常だとしても、まあ悪い気はしない。一緒にいると楽しい、と言ってもいい。一人では退屈だ、と言ってもいい。

 一人でいるよりも、チーと二人でいた方がいい。

 この心境の変化に気づけなかったのは、きっと毎日顔を突き合わせていたからだろう。雨が降って、チーが来れなくなって、一人になって、ようやく気づけたのだ。

 友達。

 ツーは、思う。

 チーが言うように、外を走り回ったり、虫やネズミを獲ったり、暖かい日は日向で眠ったり、暑い日は日陰で休んだり、二人一緒に遊び回るその瞬間を、思う。それは自分をねぐらの外に引きずり出すに足る出来事だろうか。

 ツーは一人の時間を使って、ゆっくりそのことを考える。



 翌日も雨だった。

 それでもあの人間はやって来た。いつもと同じようにツーの腹を満たし、毛布を新しいものに取り換え、傘の位置を直し、ツーを刺激しないようねぐらの中を注意深く覗き込み、視線が合うと『おはよう』と手を振った。

 ツーの人間を見る目が、いつもと違うことに、人間は気づいているだろうか。

 チーの存在を受け入れたことで、ツーの防衛本能とも言うべき意地の皮が一枚剥けたようだ。しかし、だからと言って無防備になったわけではなく、むしろ自分の為に必要な奴とそうでない奴、それらを見極めようとする心の身軽さを身に付けることが出来た。

『じゃ、また明日ね』

 そう言って、次の場所へと人間は向かう。その後姿を、ツーは見えなくなるまで見送った。激しい雨の中を歩いているのに、人間の足取りはとても軽く見えた。傘をくるくると回し、身体を左右に揺らし、きっと歌でも口ずさんでいるのだろう。

 悪い奴には、見えなかった。

 楽しそうな人間の背中。その理由は、ツーの思い違いでなければ、今日もこうして猫と接することが出来たからだ。

 チーは、あの人間はただの猫好きだ、と言った。

 ツーは、身体中を警戒心で覆っていて、人間などすべて悪者で、優しい行為には裏があるに決まっていて、あらゆることをまずは疑い、最後まで疑い、近づきすぎた者には爪を立て、牙を剥き、あの人間もやがては真っ黒な本心を現すに違いない、そう決め付けていた。

 それが捨て猫として生きる為に必要な、ろくでもない奴に騙されない為に必要な、わが身を守る鎧だった。

 けれど、あの人間はいつまで経っても変わらない。

 ──もう一度、チーに訊いてみたい。

 そう、ツーは思った。

 けれど、こんなときに限ってチーはいない。もどかしい想いである。雨が降り始めてたったの二日、チーのいない日がたったの二日、しかしやけに長く会っていない気分だった。物思いに耽っていた時間が長いからそう感じるのかもしれない。あるいは、チーの顔を見ない日なんていうのが、出会った日から一度もなかったからなのかもしれない。

 とにかくチーに会って、もう一度訊ねてみたい。

 あの人間は良い奴なのか、そうじゃないのか。

 どう答えるかは分かりきっている。だが重要なのは、今のツーがチーの口からそれを聞くことだ。

「そしたら、おれはどうするんだろうか」

 雨に呟く。

 ねぐらの外に出てチーと共に走り回るのか。それともあの人間に飼われることを選ぶのか。はたまた、今までと何も変わらず、ただこのねぐらの中でじっと生き続けるのだろうか。

 いずれにせよ、会えば何かが変わるだろう。

 早く雨が止めばいい。

 ツーは顔を引っ込めて、街の上に覆いかぶさる分厚い雨雲を見つめた。

 あの雨雲がすべて去れば、チーがやってくる。チーがやってくれば、心を覆っている黒雲もすべて去るだろう。早く会いたい──ツーはそのことばかりを思う。

 しかし、ツーが再びチーと会うことは、二度となかった。

 雨が上がった日、自動車に吹き飛ばされた一匹の小さな猫は、あっけなく命を落とした。



 雨降りの終わりが訪れたのは、四日目のこと。

 いつもの人間が来る時間には、もう雨足はだいぶ弱まっていた。昼を過ぎれば久しぶりの太陽が顔を出し、夕暮れ時には道路も乾き、いくつかの水溜りが残るのみ。雨水の匂いも、濡れたアスファルトの匂いも、みんな風に流されて薄まっていく。

 街を覆っていた雲はうそのように流れ消え、薄紫色の空には虹が架かり、水煙の晴れた街は元の様相を取り戻す。

 雨は、上がった。

 水溜りが夕焼けを反射してきらきらと輝く。ツーは眩しそうに眉を顰め、

「ツー!」

 突然の声に、ばっと顔を上げた。

 ぐるっと視線を巡らすと、十字路の角に沿った塀の上からチーがこちらを伺っていた。ツーは一声鳴いてチーを呼ぶ。チーはたちまちに表情を明るくさせ、会いに来たよ、と再び鳴いた。

 二匹の猫は、同じ心持ちだったのだ。

 ──やっと会えた。

 チーは安堵の息を漏らす。

 雨が降り始めてたったの四日、ツーのいない日がたったの四日。なのに、やけに長くツーと会っていない気分だった。苔生した木の根元で雨をしのぎ、雨音響く土管の中で眠り、ひさしから滴る雨垂れを聞き、チーはずっと退屈だった。ずっとつまらなかった。

 ずっと、ツーと遊びたかった。

 そして一目散に駆け出した。

 雨水を蹴飛ばして走り、呼ぶツーの声にみゃあと鳴いて応え、塀の上から飛び降りて着地し、顔を上げればいつもの段ボール箱の中にツーがいて、それもうほんの数メートルしかない距離。

 ツーが、もう一度鳴いた。

 チーは興奮していて、ツーが何を言っているのか考えもしなかった。

 だから、直前になるまで、ツーの声以外が、聞こえなかったのだ。

 道路を半分ほど渡ったときのことだった。チーは不意に、いつかツーが言った言葉を思い出した。

 ──夕方は自動車が増えるから危ないんだ。

 気づいた。

 遅すぎた。

 真っ白な自動車だった。振り向いたチーはその巨体を眼前にし、それでも決して止まろうとはしなかった。もちろん急には止まれなかったが、そうではない。ただチーは、ツーの元へ行きたかった。それだけの話。

 事が起きる直前、チーは思った。

 ──折角、ツーが心配して忠告してくれたのに。

 事が起きる直前、ツーは思った。

 ──まだ、間に合う。

 そしてツーは、自分に向けて心の中で絶叫した。


 ──跳べ、と。



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