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精霊戦記 -黄昏、そして輝き-  作者: osm_tkg
第1章 第4節
20/27

Ⅴ.予感

~ ユーテシア王国 イスハード砦方面国境付近 ~


 時は五日前。

 イスハード砦では、新兵の実地訓練が繰り返されていた。新兵とは言っても皆、王都で訓練を積んで王国騎士の位を受けており、その中でも最前線であるイスハード砦で実地訓練を受けられるのは、選りすぐられた者達だった。

 砦での訓練は大変厳しい。主には砦を中心とした攻防の模擬訓練が中心である。砦内の城門前に整然と並び、号令と共に開かれた城門から砦外へと一気に掛け出し、素早く展開して布陣する。しかも城門は騎馬が3頭ほどが並んでやっと通れる程度にしか開けられない。巨大な城門は開けるのも閉じるのも力と時間が必要なためだ。その間隙を如何に素早く通り抜け、決められた位置に布陣するかが重要であった。その他にも篭城戦から、万が一のための砦を捨て戦いながら撤退する訓練まで、あらゆる状況を想定した訓練が行われる。

 また国境が目の前という、その立地から特異な訓練としては偵察もある。これは定期的に帝国内に潜入し、敵の動向を探るというものである。


 カトルとメイズはその偵察訓練の途中にあった。二人は子供の頃からの幼馴染で、同時期に騎士の位を受け、揃ってイスハード砦での訓練に抜擢されていた。

 明るい茶色の髪を短く刈って闊達な印象のカトル・ミン・センフォニクと、薄水色の真っ直ぐな髪を肩辺りで切り揃えて、落ち着いた知性的な感じのメイズ・ミラ・サンバスの二人は、街道から少し外れた岩陰で夕食を済ませたところだった。焚き火は小さく、回りに葉の大きな木の枝を立てて街道からは火が見えないように工夫されていた。

 先に食べ終わったカトルは、日課になっている剣の手入れを始めた。騎士になって支給された王国騎士団の正式な剣だ。柄の意匠は派手ではないが、王国の伝統と格式を感じさせる造りになっており、カトルはとても気に入っていた。まだ実線で使われたものでもないので、毎日手入れする必要もないのだが、なんとなく落ち着くので続けていた。

「そんなに大事にしていたら、いざ実戦になったら勿体無くて使えなくなってしまいますよ?」

 夕食を終えたメイズが、カトルの分の食器も片付けながら笑ってからかった。

「だって、隊長が言ってたじゃないか。自分の命を預ける物は、常に万全に整えておけって」

「それは、いつでも使えるようにしておけということで、眺めるために綺麗にしろということではありませんよ?」

 誰に対しても丁寧な言葉遣いのメイズだが、言うことは結構厳しい。

「ちぇっ!! 判ってるさ、そんなこと」

 少々不貞腐れて剣を鞘に戻したカトルを、メイズは笑って見やった。いつまでも子供っぽいところの抜けない親友だったが、彼は自分にはないものを沢山持っており信用と信頼をおいていた。

「メイズ。この前会った精霊戦士だけどさぁ」

「あぁ。ユウ・ミコガミ殿のことですね? やっと念願叶って会えましたね。よかったですね」

「…まぁね」

 どこかはっきりしないカトルにメイズは不思議そうに訊き返した。

「どうしました? ずっと精霊戦士殿に会いたいと言っていませんでしたっけ? 彼に憧れて入隊したのでしょう?」

「そうなんだけど…… なんかなぁ」

 言い淀むカトルの真意に思い当たってメイズは笑った。

「なるほど。描いていた印象と違っていたわけですね?」

 相変わらず鋭いメイズに苦笑しながら、カトルは頭の後ろに手を組んで、そのまま後ろに寝そべった。

「なんかさぁ 言ったら失礼だけど思ったより頼りなさそうというか、、もっと強そうな人かと思ってたんだよなぁ サベンジ将軍とまでいかなくても、ラトウェル隊長みたいな感じの人だと思っていたんだけどなぁ」

「確かに騎士というより文官の方が似合いそうな御方でしたね。ですが、見た目で相手の力量は判断できませんよ。ラトウェル隊長も常に言っていたでしょう? 外見で相手を侮るのは愚か者のすることだと」

 正直な心を話すカトルに、メイズはあえて厳しい意見を言った。

「判ってはいるさ。判ってはいるんだけどさぁ……」

「精霊戦士殿が使うのは、将軍のような剛の剣ではないそうですよ。知っていますか? 彼がなんと呼ばれているか?」

「“剣舞の騎士”だろ? 知っているさ。 それでも……… ハッ!?」

 言い掛けたカトルが突然起き上がると、厳しい目で辺りを見回した。カトルの様子にメイズも即座に反応して身構え、集中して周りを警戒する。しかし、辺りにそれらしい気配は感じられない。こういう感覚はカトルの方が鋭い。

「……敵ですか?」

「いや… そういうんじゃない。なんか空気というか、辺りの気配が変わったように思えて」

「気配…ですか」

 メイズが訝しく聞き返すのに答えず、カトルは立ち上がって注意深く辺りを見回した。何処にも異常はないように思える。綺麗な星空の下、時折野鳥や虫の声が聞こえる以外には静かな夜だった。しかし、何か異様な気配が近付いてくるような気がする。

「……戻ろう。メイズ」

 西の方角を凝視していたカトルが突然言い出した。

「戻る? 砦にですか? しかし、まだ偵察訓練が…」

 まだ予定の半分しか来ていない。確たる確証も無しにここで戻ってしまっては任務放棄に当たるだろう。おそらく厳罰ものだ。

「悪い予感がするんだ。急がないと間に合わなくなるかもしれない」

「…判りました。戻りましょう」

「すまない。メイズ。叱責は俺が受ける」

「いいえ。きっと大丈夫ですよ。さぁ急ぎましょう」

 メイズはカトルの勘を信頼していた。彼は時折こういう第六感みたいなものを働かせる。そして、それは外れたことはなかった。

 二人は急いで支度を整え、夜を徹して来た道程を砦へと戻っていった。



~ ユーテシア王国 イスハード砦 ~


 二人が砦の戻ったのは、二日目の昼近くであった。

 旅装も解かずにそのままラトウェル隊長の執務室に向かった。部屋に通されると、ラトウェル隊長と、新兵の教育係でもある、グリヴァス副隊長が今後の編成について打ち合わせているところだった。

 カトルとメイズは部屋に入ったところで、ビシッと敬礼を施した。

「第5小隊所属、カトル・ミン・センフォニク! 及び、メイズ・ミラ・サンバス! 偵察任務より帰還しました!」

 対してラトウェルとグリヴァスは顔を見合わせて訝しげに二人を見た。

「ご苦労、と言いたいところだが、帰還には随分早いのではなかったか? グリヴァス?」

「そのはずです。予定では二週間後のはず。何かあったのか?」

 グリヴァスの問いにカトルが一歩前に出た。

「はっ! 危険が、危険が迫っています」

 カトルの言葉に、ラトウェルとグリヴァスの表情がさっと緊張した。

「敵か? 軍勢か? どのくらいの規模だ?」

 グリヴァスの問いに、カトルは一瞬言葉に詰まる。

「い、いえ。敵影は確認しておりません」

「確認していない? どういうことだ? 敵の軍勢を見付けて報告に戻ってきたのではないのか?」

「は、はい。ですから、その……」

 要領を得ないカトルに、剛を煮やしたグリヴァスが怒鳴った。ラトウェルより一回り大きな体が更に膨れ上がる。

「えぇーい!! どういうことか!? はっきりせんかっ!!」

「ハ、ハッ! 申し訳ありませんっ!!」

 カトルは直立不動になって冷や汗を流した。確かな情報があるわけではない。あるのは自分の勘だけなのだ。

「まあ、待て。グリヴァス。確かカトルだったか。ちゃんと説明をしろ。旅装も解かずに来たくらいだ。何かあったのだろ?」

 隊長の落ち着いた様子に、少しホッとしながらカトルは話し始めた。

「実は二日前の野営の時、感じたんです。異様な気配を… とても悪い予感がして、それで」

「気配? 気配だとっ!? 予感だとっ!? たったそれだけのことで戻ってきたというのか? 訓練を放棄して!?」

「で、ですがっ!?」

 言い募ろうとしたところを、グリヴァスの大喝に遮られた。

「黙れ! 今まで何を習ってきたのだ! 偵察の意味が判っているのか!? 敵情を探り、自軍に正確な情報をもたらす! それを予感がしたからなどと!! そんな偵察なら猫にでも頼んだ方がマシだ!」

「ぐっ…」

 カトルは悔しさで奥歯を噛み締めた。副隊長の言うことは重々判っている。不穏な気配があればその原因を探り、可能な限り正確な情報を得なければならないことも。しかし、今回は自分の第六感がそれでは間に合わないと警報を鳴らしているのだ。だが、それを他人に理解させる術を、今のカトルは持っていなかった。

「だからお前は感情で動き過ぎるといつも言っているのだ! メイズ! お前が付いていながら、この失態はなんだ!?」

 グリヴァスの矛先がメイズに向かったが、メイズは前に出てカトルに並ぶと、臆することなく言った。

「私はカトルの勘を信じます」

「なっ! お前までそんなこと言うのか!? まったく…」

 更に声を上げようとしたグリヴァスを、ラトウェルは片手を上げて制した。

「信じる根拠は何だ? メイズ」

「はい。カトルとは長い付き合いですが、こういう時のカトルの勘は外れたことはありません。彼は確かに実直的なところがありますが、大事な極面で、いい加減なことは言いません」

 迷いなく言い切るメイズに、ラトウェルは僅かに目を細めた。カトル本人より彼のことを信用しているようだ。

「そうか。カトル。お前が感じたことを詳しく話してみろ」

 ラトウェルは何か言いたげな副隊長を目で制しておいて、カトルに話しを促した。

「は、はい! あれは異様な感じでした。言葉で説明するのは難しいのですが…… 西の、帝国の方から感じたんです。なんか、異常な…というか 歪んだ、不浄な、触れてはいけないもの…禁忌、そんな負の気配だったんです。それと……」

「それと?」

「……それと、最後に感じたのは、狂気…でした。とてもやばい予感がして、それで俺はすぐに戻って知らせなくてはと思ったんです」

「狂気か…」

 ラトウェルはじっとカトルの目を見詰めた。レミューリアに似たブルーの瞳が真っ直ぐに自分を見返してくる。まだ実戦経験も無く、世間知らずな若者の予感などというものが信じられるのか。グリヴァスの方をチラッと見ると、やれやれというように溜息をついていた。どうやら信じる気はないようだ。まあ、それも仕方あるまい。この若者は予言者でも何でもないのだから。

「話は判った。そういった直感的なことが必要な場合も確かにある。しかし、副隊長も言ったように、軍にとって必要なのは迅速、且つ正確な情報だ。曖昧で不透明な情報は混乱と不安を招く。しかし、正確な情報を得るがために無駄に時間を費やすことも、迅速であるがために欠落のある情報だけを持ってくることも、どちらも愚かな行為だ。そこの見切りが重要なのだ。偵察とは簡単なようで、しかし軍全体に及ぼす影響は多大だ。そのことを良く肝に銘じておけ。判ったな?」

 諭されるように言われたカトルはガックリと肩を落とした。偵察の意味を甘くみていた自分に対する悔しさと、信じてもらえなかったという失意が内面に渦巻いていた。メイズもそんなカトルを心配気に見やった。

 項垂れたカトルの様子にラトウェルはふっと笑うと、グリヴァス副隊長に向き直った。

「グリヴァス。全軍に一級警戒態勢を発令。国境警備隊、および王国騎士団は野戦に備え装備を点検。補給部隊は直ちに備蓄を確認、補給経路の確保に当たれ。偵察部隊を至急国境方面に派遣」

「た、隊長!?」

 グリヴァスが驚いて目を見開いた。カトルとメイズも呆然とラトウェルを見た。

「復唱は?」

 明らかにそんな三人の様子を面白がりながら、口調だけは事務的に言う。

「は、はっ!! ぜ、全軍に一級警戒態勢をは、発令! 国境警備隊、及び王国騎士団は野戦装備を点検、準備!  ほ、補給部隊は備蓄を確認後、補給経路を確保! 偵察部隊を至急国境方面に向かわせます!」

「うむ。よろしい」

「……本当に信じるのですか? こんな眉唾な話を?」

 盛大に顔を顰めながらカトルを見たグリヴァスが言った。そのカトルは満面に喜びを浮かべている。

「彼の目に偽りはないだろう。任務放棄の厳罰も覚悟で来たくらいだ。彼のその覚悟に免じて、今回は乗ってやってもいいだろう」

「し、しかし、もし間違いだったら…」

「そのときは、そうだな。緊急事態訓練ということにしてしまえばいいさ」

 しれっというラトウェルにグリヴァスは大きな溜息をついた。この若い隊長は、時々こういったことを面白がってやる癖があった。もちろん全く無駄なことはしないが、口調が軽いのでどこまで本気なのかを図り兼ねる時がある。

 カトルが喜び一杯の顔で勢い良く頭を下げた。

「あ、ありがとうございます!! 信じてくれて…」

「おっと。喜ぶのは早いぞ」

 興奮気味のカトルを遮ってラトウェルは釘を刺した。

「とりあえず乗ってはやるが、訓練結果としては落第だ。それに、このまま何も起こらなければ、偵察部隊が何も見付けられなければ、今回のはただの任務放棄だ。厳罰は覚悟しておけ」

 興奮が一気に冷めてカトルは肩を落とした。やはり勘は勘でしかないのだ。確かな自信は持てなかった。

「…は、はい……」

「出撃の準備を整えたら、結果が出るまで兵宿舎で謹慎していろ。二人共だ。判ったな?」

 項垂れたカトルにグリヴァスが喝を入れる。

「復唱は!?」

「は、はっ!! カトル、メイズの両名は、出撃準備の後、沙汰あるまで兵宿舎で謹慎します!!」

 カトルとメイズが慌てて復唱して敬礼すると、急かされるように部屋を出て行った。

 二人が出て行った扉に溜息をつくと、グリヴァスがぼやいた。

「…本当に何かあるんでしょうかね……」

「俺は、ある、と思うがね。若い者の中には時折ああいった感覚の鋭い者がいる時がある」

「私は信じられませんね」

「ならば、賭けるか?」

「私は、賭け事は致しません」

「なんだ、つまらん……」


 偵察部隊が戻ったのは、それから二日後の朝だった。

 齎された情報は、「敵影発見。その数、約二千」

 しかし、砦の反応は比較的静かだった。事前に警戒態勢を取ってあり、いつでも出撃できる状態になっていたためだ。

 その知らせを聞いたカトルとメイズは謹慎していた宿舎の自室で、ガッシリと握手を交わしていた。そこへ呼び出しが掛かり、意気揚々と隊長の執務室に向かった。

「第五小隊、カトル、およびメイズ。参りました!」

 得意げな顔で敬礼するカトルに、グリヴァスは苦笑して言った。

「嬉しそうだな」

「い、いえっ。そんなことは…」

 一生懸命に真面目な顔を取り繕うとするが、どうしても口元がニヤけてしまう。

 グリヴァスがそんなカトルを一睨みした後に続けた。

「既に聞いてはいると思うが、敵の軍勢が帝国領内にあるうちに発見された。今回はお前の勘が当たったということだ。まあ誉めてやろう。謹慎も解除だ」

「ありがとうござ…!」

「が、しかしっ!」

 カトルが嬉しそうに言おうとしたところを、グリヴァスは厳しい顔で遮った。

「今回だけが特別だ! 如何にお前の勘がよく当たるとはいえ、今後はそのような曖昧な情報で軍が動くことは有り得ないと思え!」

「……はい…」

 ラトウェルも厳しい顔で言った。

「そういうことだ。確かにお前のお陰で事前に準備を整えておくことができた。しかし、お前がその時、もう少しでも先に進んで敵の情報を掴んでいれば、偵察を二度出す手間は省けたはずだ。今回は間に合った。だが、この次も間に合うとは限らん。もし敵の足が速ければ、お前が戻ってまた偵察部隊を出すうちに、取り戻すことのできないところまで進軍されてしまう可能性もあるのだ。判るな?」

 改めて指摘されてカトルは自分の落ち度を再認識した。確かに今回は間に合った。ラトウェル隊長の機転のお陰で良い結果になったと言える。だが普通はこんな新兵の勘などというものは、誰も相手にしてもらえないものだ。もしあの時信じてもらえなかったなら、偵察もおらず易々と敵軍勢に国境を越えられていただろう。それは信じなかった者の責任ではない。偵察としての責務を果たさなかった自分の責任だ。例え予感があったとしてもそれを裏付けるものがなければ、情報として役に立たないのだ。

 自分の浅慮さに気付いて、それまで昂揚していた気分が一気に萎んだ。

 そんなカトルにラトウェルは幾分表情を緩めた。

「しかし、そう言った直感も大事なことだ。冗長することなく伸ばしていけば、自分や仲間の命を救えることもあるだろう。まずは経験を積むことだな」

「はい…」

 少し表情の明るくなったカトルに続いて、ラトウェルはメイズに向いた。

「お前も、友を信じることは大切だ。しかし、盲目的になっては駄目だ。友が実直的ならば、お前が周りを見る目を持って前後のことを考えるのだ。こいつの舵取りは得意だろ?」

「はい。根が単純ですから」

 メイズはいつもと変わらぬ様子で答えた。途端にカトルが食って掛かる。

「な、なんだよ! それじゃ俺がただの馬鹿みたいじゃないか!?」

「そこまでは言ってませんよ。ちょっと扱い易いと言っただけです」

「どっちも一緒だろ!」

 いつもの調子に戻った二人をラトウェルは微笑ましそうに見た後、また表情を改めた。

「冗談はさておき、これからいよいよ実戦になる。二人とも、これまでの訓練の成果を存分に示せるよう、鋭利努力することだ。いいな?」

「「はいっ!!」」

 二人の気合いの入った返事にラトウェルとグリヴァスは満足気に頷いた。


 王国騎士団は、その日の正午には砦を出発し、そして夜半には国境手前の平野に達した。

 幾度となく戦いの舞台となった場所だ。地の利としては両軍に互角。帝国軍二千に対して、王国軍二千五百。僅かに数で上回ることと、今回は待ち受ける形で布陣にも気持ち的にも余裕があり、戦いは有利になるはずであった。

 あれが出てくるまでは……

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