*2話* 耐えと汰衣
三日前・・・
地獄は地獄の方から忍び寄ってきた
僕には、妹がいる。
もしくは、いた。
平凡な僕達は実は埼玉県に住んでいた。
その日父は珍しく休みを取ったので、河釣りでもしないか?と、提案。
思春期の僕は、其れほど乗り気ではなかった。
むしろ中1の妹の方がそれを喜んだ
新宿への塾通い。埼玉県とは言え場所によっては、30分もあれば行けてしまう。。
しかしまぁ勉強が出来るとはいえ、中1のましてや娘に、良く新宿の塾を許したものだと・・・尊敬を謙遜しつつも、車に乗り込んだ
こいつの名前は
多野間 茜 (たのまあかね)
おっと僕の名字お初で
多野間 汰衣 た多いな・・・
「なぁ茜・・・何で釣りなんか興味あんだ」
「別にぃ」
くっ゛゛別にぃってななんだ゛゛゛
その日は絵に書いた様な、てか 絵でかいてるだろが!!ボケッ!!
みたいな晴天
・・・
ザーー はぃ?
「雨!!」
雨だねぇ(泣)劇的突発性豪雨っとでも言いましょうか
その日 釣りは遇えなく中止になり、僕らは予定の旅館に予定外の時間帯に母も含め四人で羽を休めた
「栃木とか久しぶりねぇ汰衣ちゃん明日は晴れるよぉ」
ちゃんって呼ぶなうっとうしいな
「なんで晴れるって言い切れんだよ今日の予報だって晴れのはずだぜ」
空気が見えるとは、良く言ったものだ。僕の言葉に場はシラケたなんて・・・
「KY」
と妹が呟く
ちっなんだこいつ!可愛くねぇカワイクネェカワイクネェ・・・
今思えば、僕は後悔しているのかも知れない。何故素直に父の提案を喜ばなかったのか、何故母に冷たくし、何故妹にあんなに嫌われてしまっていたのか・・・多分その理由は簡単で・・・ 一瞬の出来事だった・・・
ただ ただ眩しくて 儚く切なくて・・・
あれぇ父さんどこ゛
か゛゛母さん
あぁ あか
「茜!!!!!!」
空に舞い上がる天使の羽を掴み損ねた様に
叫び散らした!!
「先生!!意識が戻りました!!こっちお願いします。先生こっちだこっちだつってんだろ!」
何?
「脈拍低下!」
「先生゛゛゛新規の患者78名だそうです」
!!!!
「断れ!断れ全くどうなってんだ゛゛応援部隊はまだなのか!!」
鳴りやまない緊急電話、泣きじゃくる患者達、パニック状態の看護師、胸ぐら捕まれ殴られる先生
ここは、廊下だ病院の廊下だ!そこに夥しい程の人ひとヒト人゛゛゛人!!
まるで
地獄巣だ!!
「汰衣!!解るか俺だ!!解るよな解るだろ!おい゛゛モタモタすんな先生゛゛゛゛」
「あぁぁ凪。。どおしたんだこの騒ぎ・・・何あったんだ」
僕の質問に戸惑いを隠せない凪は、覚えてないのか?と言い
僕の送ったメールで
「かったりぃ。今栃木だしぃ海なら水着おねぇちゃん期待70%越えだけど、あの親父、山選んだんだぜ゛゛゛馬鹿かっつの」
を見て駆け付けたと言うのだ・・・
ザーザ゛゛゛゛キー
カチューシャ外しながら~
「わたくし゛゛は振り返った!!どうも諸君゛゛゛」
「うぁ気持ち悪携帯が、行きなり変な画面に゛゛゛なな゛゛゛誰だよこのタキシードの男!!!!」
「エブリバデェリ初めまして今から散り逝く・・・“人間様”わたくしデッドメーンと言う名のジューンというのよ””HEYJohnnyって呼んでね゛゛゛゛゛」
柄の悪そうなおじさん達が立ち上がる
何なんだ゛゛゛コイツは馬鹿にしやがって゛゛゛ぶっ殺してやる
ジューン「はぁ説明会も開けないのね・・・この国は」
えっ!こっちの会話聞こえてる?
犧鵺゛゛゛
悲鳴!!!!
人殺し゛゛゛誰かが相棒を゛゛゛ゥバァガ!!!!
ジューン「気をつけてね~こっち側の人間6人居るんだけど・・・わたくしに、惚れてしまっていて・・・だって惚れ薬毎日飲ませて・・・う゛ゴホン まぁつまり、常にお前らの命はわたくしが」
お金で買っちったから!!!!
・・・買った
買われた 売買 金で
【命】を・・・
「なんの冗談だよ・・・」
「おい汰衣止めろ!お前もみただろ!あのヤクザ風の」
汰衣「なんの冗談だよって言ってんだ!!!!」
凪は奮い起つ僕の体を押さえ付け
耐えろ゛゛゛いいから今は耐えろ゛゛゛ と言った
さぁ始めよう【デッドゲーム】
日本消滅がかかってるんだぜ゛゛゛゛