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38話「芸名よ」
「で、何階に行く予定なの?」
「えーと……確か15階だったかな……」
「15階?私もその階で降りるから、エレベーターまでは一緒だね!」
「本当!?助かっちゃう!」
エレベーターに乗り込む。
「ねぇ、あなたはこのマンションに住んでるの?」
「違うよ!パートナーの家に行くの!」
「パートナー!?……最近の子供は早いわねぇ……」
「違うよ!?そういう意味じゃなくて!」
でも、そういう意味にも聞こえるのか……
そんな話をしていると、15階に着いた。
「さ、じゃあ私はパートナーの家に行くから!じゃね!」
「……」
「?」
「あれ?私と同じ方向なの?」
「そうみたいね?」
そうして同じ扉の前で止まった。
「じゃ、私はこの部屋だからお先に、案内してくれてありがとね!」
「あ!そうえば自己紹介がまだだったね、私は茨道萌子もちろん芸名よ!」
扉を開け中に入って行った。
「…………はっ!」
え?ちょっと待って!?あの人が京屋の言ってた、知り合い?
しかもなんか合鍵持ってるし!
……それはそれとして思い出した!
あの人、京屋の父親の事務所の人だ!
一通りサンプルボイスと所属声優を調べた時に見た!
だから見覚えがあったのか!
納得!
じゃなくて!私も早く家に入ろう。




