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死にゆく心に火を灯せ!  作者: 啓上秋
4章「愛・姉みたいな人」
39/51

35話「ごめんなさい」

「う……う、んーーー」


「ふわぁ……」


「あれ?寝てたんだ……」


「おはよう美古都さん」


「おはよう京屋」


「京屋、おはようのキスは?」


「はい?」


「だって私達、もう付き合ったよね?」


「付き合ってないよ……」


「………あれ、私の愛が足りなかったのかな?」


「美古都さん、昨日は逃げようとしてごめんなさい」


「よかった、愛は足りてそうだね!」


「それは違うよ」


「え?」


「何で俺が謝ったのか、それは、美古都さんの話をちゃんと聞かなかったからだよ」


「話を?」


「そう、何故美古都さんがこんな行動をしたのか、何故俺が連れてくるのが女性だと駄目なのか?それを聞くべきだった」


「それは、そうかもね」


「聞かせてくれ、そのためにも、首輪を外してくれないか?」


正直、外したくなかった、でもここで話をしないと、京屋が私から離れてしまう気がして、素直に外すことにした。


「じゃあまずは、どうして女性だと駄目なのか聞かせてくれ」


「それは……分かった」


「京屋が他の女を好きになったら、私と一緒に生きる意味を探してくれなくなると思ったから、一人で勝手に色々決めてたから」


「……それと寂しかったから」


「寂しい……」


「……だから愛を囁いて、美古都さんに恋愛感情を持つように躾ようとしたのか?」


「そう……だよ」


「ごめんな、俺、美古都さんを不安にさせてたんだな、確かに一緒に生きる意味を探すって言ったのにもう家に呼ぶことが決まってるのはよくなかったな、ごめんなさい」


「ううん、私こそ勝手に暴走して首輪着けたり、抱きしめたり、囁いたり、一夜を過ごしてごめんなさい」


「なんか気になる表現もあったが……じゃあどっちも悪いってことでこの話は終わりにしないか?」


「そうだね……ありがと」


「いいんだよ俺達、パートナーだろ?」


「!そうだね、パートナーだもんね!」


――何とか一件落着した、これで美古都さんとまた生きる意味探しが再開できる。


だが一人で勝手に決めることになる渡鳥さんの相談事……言うべきか?


……いや、言うか。


「美古都さん、渡鳥さんとの相談事の内容を話そうと思うんだ」


「え?いいの?」


「もちろん、渡鳥さんとの許可を取ってからだし、今は話すタイミングじゃないから、ほら、その時がきたらって奴だよ」


「わかった、許可が取れてタイミングがきたら教えてね」


「ああ、わかった」


「それで知り合いは呼んでもいいかな?」


「うん……いいよ、けど私以外の女はあまり見ちゃ駄目だよ?」


「それは、ちょっと困るけど……分かったよ」


「じゃ朝ご飯一緒に作ろうか!」


「そうだな!」


結局、俺のことが好きなのかは、聞けなかった、まあ、気長に関係を築いていこう。


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