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死にゆく心に火を灯せ!  作者: 啓上秋
4章「愛・姉みたいな人」
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32話「不安」

女だ。

女を連れてくる。


京屋が?

何で?

私以外の女は京屋には必要ないよね?


そっか!私の愛が足りないんだね!

京屋の躾が足りないんだね!


そうして私は準備を始めるのだった。


――今日は、美古都さんと会う約束もないし、あの人が来る日でもない、そんな、ただの勉強しながら不登校の平日を過ごしていた。


「うん、今日の勉強はこれで終わりにしておくか」


あいにく今日、外は雨だが、外出がしたかったので早めに切り上げた。



そうえば、明日から父さんはしばらく帰ってこないらしい。


お疲れ様父さん。


そんなことを考えていると渡鳥さんから連絡がきた。


内容は関係改善の相談がしたいらしい。


近くの喫茶店で会うことになったのでそこに向かう。


「お久しぶりです、京屋様」


「久しぶりってほどでもないですけどね」


店に入り席に着き、桃ジュースを2つ頼む。


「それで、美古都の関係改善案はなにか思い浮かびましたか?」


「いえ、まだ何も……」


「そうですか……」


「ただ、俺も美古都を少し怒らせてしまったみたいで、だからとりあえず美古都がどうして怒ったのか考えてるところです」


「どうしてそうなったのですか?」


渡鳥さんに事情を説明した。


「なるほど、要は嫉妬でしょう」


「嫉妬……」


「そうえば、最初に渡鳥さんに会った時も嫉妬してたな」


「そうですか」


「だけど、どうして嫉妬なんか……」


「そうですね、これは私の口から言うべきではないので、自分で考えてみてください」


「では、私はこれで」


「え?お会計……」


いや、毎回奢って貰えると思ってた俺が悪いな。


桃ジュースを飲み干し、支払いを済ませ店を出る。


「あっ!お会計、忘れていました……」


――ふーん……


京屋、また渡鳥と一緒に居るんだ。


まあ、いいや、今日で京屋は私のモノになるんだから。


――自分の家の扉の前まで来た。


鍵を開ける。


「京屋」


扉を開けた瞬間、聞こえた声。


玄関に押し倒される。


扉が閉まり、鍵をかけられる。


「京屋がいけないんだよ?」


「美古都さん……とりあえず、押し倒すの辞めてもらえるかな……」


「だーめ♡これから京屋は私が躾るんだから」


「躾?何言ってんの美古都さん」


やばい単語が聞こえたので申し訳ないが力を込め押し返そうとする。


「ふふっ♡押し返そうとしても無駄だよ?」


力が強い……!


「どうすれば辞めてくれるかな?」


「黙って私の言うことを聞くことかな♡」


やばい気がするがこのままより何とかするチャンスはあるだろう。


「分かった、抵抗しないから辞めてくれ」


「素直に言うこと聞けて偉いね♡」


頭を撫でられた。


これから俺はどうなってしまうのだろう。


不安だ。


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