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30.5話「読む」
家に帰ってきた。
もう10時半だ、いつもなら寝ている時間だが……
「……せっかく買ったしな」
買ってきた絵本を読んでから寝ることにした。
内容はやはり子供向けだが家族の大切さがテーマの絵本だということもあり、母さんを亡くした俺には刺さるものがあった。
しかし、何故美古都さんはこの絵本に思い入れがあるのだろうか?
やめよう。
人の思い出にあまり踏み込むのは。
でも美古都さんがもし話してくれたら嬉しいな。
絵本を読み終わり、軽く旅行の振り返りをすることにした。
2日間あっという間だった。
絵本もそうだし、あの人にも会えたし、なんだか懐かしい感じの旅行だったな、それにあの人には今度家に来てもらう約束もしたし。
……楽しみだな。




